「俺の事よりそっちこそ大丈夫か、矢島」 『ん・・・ああ、天井が回ってる・・・お前の声も頭に響いてるぜ・・・』 電話の向こうから今にも死にそうな声が聞こえてくる。 まさか岡井に続いて矢島までダウンしちまうとはな。お大事に・・・ 「はぁ・・・いきなりヒマになっちまったなぁ」 携帯を床に置いて、ため息を吐きながら呟いた。 大学生になって初めての夏休み、せっかく皆で海に行こうと決めてたのに・・・ 6人のうち俺以外が揃って夏風邪をひくとは、運が悪いで片付けるには気の毒だよな。 「ちゃんと予定も開けて水着も買ったのに、残念だぜ」 小さなアパートの部屋に響く蝉時雨が、やけにうるさく感じた。 はぁ・・・海に行って、可愛い女の子に声かけて、うまくいったら・・・なーんて期待してたのに、現実は非情だよなぁ。 重い体をベッドに投げ捨てて横になった。 1 ん、電話・・・なんだ?こんな番号知らないぞ? 2 やらしいDVDでも借りにいくか 3 ドアを激しくノックしてる。誰だ! 1 3で なんだこれは 1 友達に悪いかなと思いつつ冷房の効いた部屋で昼寝でもしようかな、と目を閉じた。 ¨ドンドン!ドンドン!¨ しかし、けたたましい音が俺の眠りを妨げる。 まったく、新聞の勧誘か?悪いがそんな下品な叩き方じゃ取ってやろうとは思わないぞ。 まあ、大人しくされたとしても追い返すだけだが。 無視するとうるさいので仕方なく起き上がり、覗き口から見てみた。 (・・・・・・えっ?!) だが、ノックの犯人は新聞の勧誘でも借金取りでも無かった。 まして夏風邪でダウンしている友達の誰かでもない。 ちょ、ちょっと待ってくれ。なんであいつが俺のアパートを知ってるんだ? 「開けろ!はーやーく!」 こっちの混乱もお構い無しに催促してくる。 そういや、あいつも夏休みだったか。わざわざ尋ねてくるとは一体何の用事なんだよ・・・? 「おいッス!元気だったか、兄貴」 「いてっ!」 出会い頭にいきなり俺のデコを叩いてきた。この野郎、相変わらずだな。 おお、顔が黒いな。また焼けたのか千奈美。 1 从*´∇`)ノシ<家出しちった!だから泊めて! 2 追い返そう。うるさい妹よりヒマの方がまし 3 あっこら!勝手に入るな、やめ・・・! 3で 人懐っこい垂れ目の笑顔、相変わらずだな。久々に見るが全く変わっていなくて何よりだ。 「お前、なんでここを知ってんだよ。教えてなかったろ」 「ほっほっ、舞美のお兄ちゃんに聞いたんですよ兄上。妹に下宿先を教えないとは冷たくないッスかね?」 舞美ちゃんが?ああ、そうだ。確か矢島の妹で、千奈美と仲良しだって言ってたな。 来られたら色々と面倒だし、妹にわざわざ教えるのも照れるから言わなかったんだけど・・・ 「おじゃましまーす。うわー、なんにもねーの」 「こ、こら待て、誰が入っていいって言った、やめろ千奈美!」 俺の返事も無視してずかずか上がり込む千奈美。 最悪だ、海に行くどころか妹がやってくるなんて・・・はあ、面倒なんだよなぁコイツ。 「うわっ、くっさ!シーツちゃんと洗ってんの、兄貴」 「出ていけ!俺は忙しいんだよ!」 「こっちはヒマでーす、夏休みですしー」 へらへら笑いながら寝転がる千奈美。ああ、腹立つなぁその綺麗な歯並び。 ・・・でも、なんか変だ。 笑ってはいるんだが表情に影がある様に感じる。 気のせいだろうか? 1 ・・・何しに来た? 2 仕方ねえ、いてもいいけど騒ぐなよ 3 ワンピースから伸びるその長い脚に思わず見惚れてしまう とりあえず2で 1 1で いくら鬱陶しいとはいえ、たった一人しかいない妹太陽が照り焼きにしようとしている外に追い出すのは気が引けた。 まあ、いいか。ちょっとくらいなら置いといてやっても。 「仕方ねえな、いてもいいけど騒ぐなよ」 「はーい、分かってまーす」 手をヒラヒラさせて返事する千奈美。まさか聞き流してないよな、こいつ? 冷蔵庫からなけなしのコーラを取り出し、くれてやった。最後の一本だぜ・・・ 千奈美はそれを有難がる様子もなく受け取り、早速蓋を開けて飲み始めた。 「はあー、美味しい。久々に水飲んだ」 やけに大げさな言い方だな、変な奴だ。 「ねえ兄貴。彼女出来た?」 こいつは、どうしてこう無神経なんだ。もしいたら夏休みの昼間、家にいるはずないだろう。 そもそも彼女を作る為に海にいこうとしたのに、計画が台無しになっちまったんだよ。 「・・・・・・」 千奈美はあぐらをかいている俺に四つんばいで近寄り、顔を覗きこんできた。 「なるほど、お一人様ですね兄上。ほっほっ」 「うるさい、アホ」 この野郎、聞かれたくない事を聞くな。 「そのうち出来るよ。兄貴みたいなのでも構ってくれる変な人、日本に1人くらいはいるから」 「・・・お前、何しに来た?」 気になったので聞いてみた。 夏休みにわざわざ実家を離れて暮らす兄貴のもとに来るなんて、妙だからな。 「あー、いや、別に。ヒマだったから・・・」 千奈美は狼狽えながら答えた。 何か言えない秘密でも抱えてるんだな。兄貴だから分かるぞ 1 从*´∇`)<・・・兄貴に会いたくなったから、なーんてね 2 从*´∇`)<実はさー、家出しちゃったの 3 从*´∇`)<お小遣いちょうだい、兄貴 2 2で 「実はさー、家出しちゃったんだよね・・・」 「・・・喧嘩したのか」 千奈美は照れくさそうに笑いながら、頷いた。やれやれ、またか。 家族で喧嘩するなんてのは別に珍しくない。俺と千奈美ももう数えきれないくらいしてきた。 だけど、俺は親とはほとんど喧嘩した事はない。口で負かしても仕方ないし、あまり衝突するのは好きじゃない。 でも千奈美はよく親と喧嘩してきた。結構気が強いし、頑固なところがあるから、自分からはなかなか折れなかった。 些細な原因でもついつい拗れてしまうのだ。まあ、仕方ない。 「でさー、友達のとこ行こうとしたんだけど皆予定入ってて、それで・・・」 なるほど、消去法って訳ね。そりゃあ運が悪かったな、千奈美。 それが原因ならしばらくは家に帰らない方がいいかもしんねえな・・・ 帰らないとまた拗れるだろうが、それはまた後で考えよう。 「いいよ、しばらくこっちにいろ。無理して帰らない方がいいかもな」 「え、いいの。だって忙しいんじゃ」 「今日はヒマだ。っていうか、ついさっきそうなったんだよ」 「嘘ついたんだ、兄貴。いけないんだぞ、そういうの!」 はいはい、そうだね。 でも親とよく喧嘩してしまうお前もいけないね、千奈美。 1 なんか映画でも借りにいくか、千奈美 2 从*´∇`)<暑いからシャワー浴びてもいい?答えは聞いてない! 3 千奈美が急にベッドの下に目を付けた。ま、まずい! 3 この後をスムーズに進めると考えると3かな? 3で 「えへ、サンキュー兄貴」 「なんだよ急に」 「なんでもない、なんでもないから。別に、感謝なんかしてないもん」 自分でサンキューと言っといて恥ずかしくなったのか、俺の体をぐいぐい押してくる千奈美。 言われる方も恥ずかしいんだぞ、まったく。妹に感謝されたってどうしていいか分からん。 「あーもーやだやだ、なんでもないって」 千奈美は俺に背を向けてしまった。きっと顔が赤いのを誤魔化すつもりだな。 世話の焼ける妹だぜ、全く・・・・・ 「・・・ん?」 千奈美が何かに気付いたらしく、ベッドの前にしゃがんだ。 まずい、そこには・・・! しかし時すでに遅く、隠してあった本を見付けられてしまった。 「何これ、エロマンガじゃん!うわーまだこんなとこに隠してたんだぁ」 「やめろ千奈美、返せ!」 「うわー軽蔑するね、もう一人暮らししてるのにまだこんなの隠して」 言われたとおりだ。隠す必要なんか無いのに、染み付いたくせってのは簡単に抜けない。 「おい、千奈美!」 「くるなこの変態、あっちいけよぉー」 無駄にすばしっこい千奈美をなかなか捕まえられず、部屋の中を駆け回る。 この野郎、ここにいろなんて言うんじゃなかった・・・ 1 千奈美がよろけてベッドに倒れたところを、体勢を崩して転がる 2 触ろうとして千奈美の胸を・・・ 3 風呂場に逃げ込む千奈美を追い掛ける 3で 2かな? まさか大学生にもなって妹と鬼ごっこする羽目になるとはな。それも、隠してたエロマンガが原因で。 「いい加減にしろ、千奈美!怒るぞ!」 「だったら捕まえてみやがれ」 軽々と逃げ回る千奈美に痺れを切らし、奪い取ってやろうと乱暴に手を伸ばした。 そして、掴んだものは・・・あれ、柔らかいぞ?本を触ってるはずなのに。 「ど、どこ触ってんだよぉ、この変態!」 「いてっ!」 エロマンガを投げ付けられて、しかもベッドに押し倒された。 「うわ・・・っ!」 「信じらんない、人の胸触るなんて、この変態!」 千奈美が声を荒げて俺に跨っている。 こういう体勢にさせられたのは小学生以来か、懐かしい。今はそれどころじゃないけど。 「そっちがそうくるなら、こっちだってお返ししてやる」 「ばっ、バカ、何やってんだお前?!」 千奈美は俺のジャージを脱がして、下半身を露にしてきた。 パンツまで一気に脱がされて俺の息子が妹に・・・ 当然の事だが、無反応なのでもとの大きさのままである。 「なんだよ、粗末だな。こんなものこうしてやるから」 「おっ、おい・・・!」 千奈美は何のつもりか知らないが、それを握ってシコシコと扱き始めた。 悪ふざけにしては度がすぎているぞ。さっさと止めさせなくてはならない。 1 や、やめろ千奈美、ああでも気持ちいい! 2 「知ってんだぞ、男はここが弱いんだ」と玉袋を爪でコリコリされて・・・ 3 い・・・妹にやられるくらいならこっちからしてやる、胸を揉ませろ! 2で 2→3ってできますか? 1かな 「うっわー、兄貴のちっちゃ。こんな粗末なモノじゃあ女の子は満足できないよー」 「や、やめろぉぉ、触るな千奈美、こら・・・!」 千奈美の細長い指が俺のそれを包み込み、根元から扱きあげてくる。 久々、というか家族とはいえ一応異性に性器を触れられたのは初めてだったので、刺激に耐えきれなかった。 「ん、ちょっとはおっきくなってきたかな、へっへっ」 「あっ、はあ・・・うあ、ああ・・・!」 「知ってんだぞ、男はここが弱いんだ」 「んっうぅっ?!」 急に玉袋に爪がめり込んできて、思わず肛門が締まりそうになった。 指とは違い触れるか触れないかくらいの弱い刺激だったが、もどかしくて余計に興奮してしまう。 く、くそ・・・何やってるんだ俺は。ま、まだ初めてなんだぞ、妹なんかに・・・ 妹にやられるくらいだったら、捧げてしまうんだったら・・・こっちからしてやる! 「きゃっ?!ちょ、あ、兄貴、何すんだよ!」 気が付けば俺が上になり、千奈美を押し倒していた。 だが何が起きたのかという疑問よりも、柔らかい肌にもっと触れたいという思いの方が強かった。 「んはぁ、あっ、あふぅ」 ワンピースの上から微かな膨らみを揉むと、生意気な口からあえぎ声が漏れて・・・ 1 思わず上にかぶさり唇を塞いでしまう 2 生意気な妹の尻を弄んでやる! 3 一気に脱がして乳首責めだ。どうやるか分からんが、とにかく摘めばいいはずだ! 2 1で 1かな あの男みたいだった千奈美はすっかり女らしくなっていた。 いつも外を走り回って真っ黒に日焼けしてたくせに、色気づいて髪染めたり、オシャレする様になって・・・ でもな、安心したよ。良くも悪くも変わってなかったから。 最後に会ったのはいつだったっけ。そんなには経ってないけど、ずいぶん久しぶりに感じる。 「あ、兄貴・・・?」 千奈美の不安そうに見上げる表情を見た瞬間、俺の中で何かが弾け飛んだ− 「・・・ん・・・ぁ・・・」 柔らかい唇に重ねて、舌先を隙間にねじ込む。 千奈美の唾液を舐めながら自分が体を被せているのに気付く。 はあ・・・やばい、何も考えられない。これが、女の子の匂いなのか・・・・・ 「ちょ、ちょっと、らめ、やめ・・・んんっ!」 「千奈美ぃ・・・はぁ、はぁっ、はぁ・・・!」 逃げられない様に顔まで押さえながら唇を愛撫し続けた。 1 千奈美が抱きついてきた。なんだ、やる気じゃないか 2 髪を撫でながら優しくキスする 3 下の具合を確かめながら指で愛撫する 3 3 3で 「兄貴ぃ・・・ッ」 千奈美が切なそうに俺を見つめてくる。なんだ、やめてくれって言いたいのか? おかしいか、兄妹でこんな真似をしちまうのは。 分かってるよ、千奈美。おかしいよな、血が繋がってるのにやっちまうんだから。 ・・・・・・実は俺、お前と・・・・・ 「ど、どこ触ってんだよこの変態!」 ワンピースをめくりあげて、下から手を入れ千奈美のショーツの中に指を潜らせた。 既に火傷しそうなくらい熱くなっていて、触れただけでそこが濡れているのが分かる。 「あ・・・うぁ、や、やめ・・・ひぁあ・・・!」 いきなり指を差し込まずに、まずは入り口をなぞる様に触れた。 指先に湿った感触がして、更に鼓動が早くなっていく。 キスしただけでこんなになったのか?この、変態め。 指先を入れると千奈美が目を閉じて体を強張らせた。 生意気な妹がこんな反応を見せたのはこれが初めてだ。 ああ、何をしてるんだ俺は。ち、千奈美にとんでもない真似をしでかしているぅ・・・ だが、もう微かに残った理性すら消えてしまいそうだ。 立ち込めるその匂いに我慢するすべを知らない。 「く、あ、ああ・・・あ、ああ・・・!」 物凄くきついその中を擦る度に、俺の腕にしがみ付いている手に力が入る。 これだけ濡れてるなら大丈夫だよな・・・? 1 千奈美、いくぞ。正常位で 2 从*´∇`)<兄貴・・・キスしながら、してくれる? 3 希望の体位を書いてください 2で 「ち、千奈美、俺、もう・・・!」 限界まで勃起したそれを握り、千奈美に見せた。 「・・・っ・・・」 千奈美は息を呑んで驚いたが、すぐにいつもの笑顔になった。 俺が何をしたいのか、これか自分が何をされるのか理解したみたいだ。 何やってるんだろうな、俺達は。悪ふざけから本当にエッチしちまうなんて。 だけどそういうのは取り敢えず出してから考えるか。 「いくぞ」 「待って、兄貴」 やっぱり怖いか、千奈美。でも大丈夫、きっと・・・ 「キスしながら、してくれる・・・?」 「キス?いいけど・・・」 もう一度さっきみたいに唇を重ねて、それから腰の角度を変えて、挿入していく。 初めてなのに無理だと思ったが、意外とすんなり入っていった。 入れてる最中、千奈美は重ねた口の中で呻いていた。 そっか、痛みに喘ぐのを聞かれたくなかったんだな。だからキスをせがんだんだ。 そんな妹が愛おしくて、キスも腰の動きも激しくなっていった。 「あっ、あはぁっ、あっ!あぁっ!んぅっ!」 最初は進むのがやっとだった千奈美の中も、擦るにつれてだんだん滑りが良くなって・・・ 「兄貴ぃ・・・っ、あっ、んぁぁ・・・!」 つながった中、密着している腹、背中をつかむ手のひら全身に感じる千奈美の体温。 全部俺のものだ、他の誰にも渡したりなんかしない。千奈美は俺のものだ・・・! 限界まで高まった欲望を、妹の中に注いで− 「ひぅぅぅぅんっ!あ、ぁあああああ・・・っっ!!」 体が強く跳ねて、痙攣している千奈美を抱きしめながら、更に精液を注ぎ続けた。 〜〜〜〜〜〜 「とにかく、心配いらないから。千奈美は大丈夫だよ、うん。じゃあまた」 電話を切って、机に置いた。 千奈美は俺に背を向けたままベッドに寝ている。 ・・・やっちまった。まさか妹とあんな事をするなんて・・・ なるべく平静を装ったつもりだったが、様子が変なのは気付かれてるかもしれない。 「・・・兄貴」 「お、起きてたのか千奈美」 千奈美は振り向かずに、静かに答えた。 「・・・やっぱり、兄貴に頼って良かった。ありがとね」 「お、おい、もうそれはさっき聞いたよ」 すると千奈美の小さな笑い声が聞こえた。 戸惑う俺をからかいやがって、こいつ。 ・・・ちょっと考えてみたが、特に後悔はしていない。 兄妹だろうが愛し合っていれば問題は無いんだ、多分。 ・・・・・でも、これで最後にしよう。好きだからこそ、さっきの出来事は秘密にしておくんだ。 誰も知らない、俺と千奈美だけの秘密−