初詣、にはまだちょっと早いけど神社にやってきた。 ちょっと大げさかも、って感じかな。先生ともっと仲良くなるためにお参りするのは・・・ 見た目はちょっとごついけど、先生は可愛い。話してるとすぐむきになって子供みたいだし。 私以外の生徒もよく話してて、きっと先生を好きな子はたくさんいると思う。 ・・・でも、それは先生として好きなって意味だから。 私みたいに一人の男の人として好きな子は、たくさんいるのかな。私だけなのかな・・・? みやに相談しようかなと思ったけど、なんか最近あまり電話してくれなくなっちゃった。 別に学校で会えば普通に話すんだけど、何だかこう・・・たまによそよそしい時がある。 小さい頃からの付き合いだけど、みやがああいう態度の時は何か思い悩んでる事がある場合が多い。 ・・・まぁ、あんまり気にしない方がいいかもね。みやは考えちゃう方だし、多分進路について考えてるのかも。 あ、そうだ。お参りの前におみくじしとこう。私と先生の運勢はどうなってるかな? 〈Teacher's Side〉 特に用事も無いのに寄り道したくなってふらりと神社にやってきた。 ここは通勤の時にいつも通るし、今年初詣にも行ったから立ち寄ってみたんだ。 たまった穢れを無意識に払いにきた・・・のかもしれないが、今さら体を綺麗に浄化できそうにないだろうな。 特に用事があった訳じゃなくて、前から気になってたから来てみただけだ。だから、別にあまり長くいる意味もない。 「・・・・・・・・・ん?」 ふとおみくじ売り場の辺りを見ていたら、見覚えのある生徒を見つけた。 あれは・・・・・・須藤か。こんなところで何してるんだろう。偶然だな 「よう、お参りに来たのか」 「せ、せせ先生?!やだぁおみくじの通りだ、大吉だって!」 いきなりでかい声で騒ぐなんてずいぶんテンションが高いんだな。普段はもう少し落ち着いてるんだが・・・ 「私うれしいです、まさか先生に会えるなんて思ってなかったから」 「俺もだぜ。たまにはふらっと寄り道してみるっていうのもいいもんだな」 お、おい須藤、まばらとはいえ他に人がいるんだからそんなに手を握るな・・・//// 「先生もやってみませんか?おみくじ!」 「ああ〜・・・そうだな・・・おみくじか」 思い出しちまった。今年は大凶引いちまったんだよな、それも何回も・・・ や、やった方がいいのか?あまり気分は乗らないがな・・・ 1 須藤が誘ってるからやってみるか 2 実は今年の初詣で大凶連続だったんだよと伝える 3 Σノノl∂_∂'ル<・・・・・・!! 参加! 2→1 まず一回大凶を引き当てて、それがどうしても嫌だったから挽回しようと引いたらまた大凶。 駄目押しでまた引いたら確か次は凶だったが、いずれにしてもいい結果では無かった。 「どうしたの先生、おみくじやらないんですか?」 「あ〜・・・いや、その・・・実はな、今年ここにお参りに来てやったんだよ。そしたら大凶二回に凶一回でな」 普段あまりそういうのは気にしない方なんだが流石に年の始めからあれじゃあな・・・ 「大丈夫です、私がついてますから。こう見えてもくじ運とか強いんですよ」 人によって引きの強さはあるのかもしれない。須藤は大吉引いてたし、羨ましいぜ。 「しかし・・・ちゃんと出るかな、大吉が」 「心配ですか?じゃ、じゃあ・・・////」 須藤が握っていた俺の手をさすり始めた。ま、マッサージでもしてるのか? すべすべしててやわらかくて気持ちがいいな。 「おまじないです。ちゃんと当たるように、えへ」 そう言われるとやってみたくなった。だめでもともとだ、あまり気にせずやってみよう。 「・・・お・・・?!す、すげぇ!」 う、うそ、信じられない。間違いない、大吉だ。須藤と同じ大吉じゃないか。 「やったー!効きましたね、おまじない!」 1 すごいな須藤、幸運の女神様だと誉めたい 2 なんだかいい気分だ。何か奢ってやりたいな 3 このまま手を繋いで神社の中を散歩してみる 1でどうだ <Maasa's Side> 先生ってば子供みたいにはしゃいじゃってる。よっぽど嬉しかったんだね。 教室でみんなにからかわれてるけど、すぐむきになるから反応が面白いと思う。 私はそんな先生も好きなんだ。最近はちょっと大人しくなってきたけど、やっぱりむきになりやすい。 「須藤は凄いな、幸運の女神様だ」 ・・・え、い、いまなんて言ったの。め・・・女神様?! 「ぷっ、あはははは・・・先生変なの。大吉引き当てたのがそんな嬉しい?」 「う、うるさいな。嬉しいんだからいいだろ。それに誉めたんだから素直に喜べよな////」 あー先生顔が赤ーい。こういう反応が可愛いからみんなちょっかい出したくなるんだね、きっと。 ホント、先生って可愛い。 <Teacher's Side> なににやにやしてんだよ須藤。絶対何か腹の中で考えてるな。まったく、生意気だぞ! ・・・須藤だって、顔が赤くなってるじゃないか。女神様なんて言われて悪い気はしないはずだからな。 「嬉しいです、先生に誉めてもらえると////」 さらにぎゅっと手を握って真っ直ぐ俺を見つめてくる。 うわぁ・・・す、須藤ってやっぱり美人だよなぁ。最近ますますすっきりして、顔立ちもはっきりしてきた。 白い肌に真っ赤で艶々な唇のコントラストがとても美しい。 1 キスしてやろうか、と言ってみる 2 しばらく見つめ合う 3 从*゚ー゚从<先生!こ、これから、デートしませんか? 3で 教室の中にいる時とは違う。なんだか今の須藤はやけに輝いて見えるよ。 ・・・綺麗な瞳だな。このまま吸い込まれてしまいそうだ。透き通ったブラウンの瞳・・・ 「せ、先生・・・あのぉ、わ、私と」 「なんだ?」 「・・・で、デートしません?たまには先生と二人で行きたいな、なんて・・・えへ////」 普段の須藤はしっかりしているが、なんだかやけに女の子らしく見えるよ。 それにしてもまさか須藤から誘われるなんてな。告白された時も驚いたが、今もドキドキしてるよ 「いいよ。二人だけの特別授業だ。どこに行きたい?」 「い、いいんですか?!ホントにいいんですか?やったぁ!先生とデート!デートだぁ!」 おい、ちょっと、またさっきみたいに手を振り回して・・・握ったままやるのはやめろというのに//// おいおい・・・やけに今日の須藤は子供っぽく見えるぞ。教室じゃいつもと変わらなかったのに。 ・・・ 1 コーヒーが飲みたいです、と言ってきた 2 映画見ようぜ 3 寒いからマフラー貸してやるか ラブラブな3 「じゃあ、いきましょう。先生!」 ほんのり赤くなった須藤の顔。耳まで赤らんでいて、心なしかちょっと色っぽく見える。 ・・・まったく、こんな時でもそういうやましい事を考えてるな。もはや俺の穢れは体に染み付いて浄化できないのか。 街は師走で忙しなく人が行き交っている。その表情は誰もあまり余裕がない様に見えるな。 まあ、年の瀬は仕方ないだろう。余裕のある年末だなんて決していい事だとは言えないからな。 「・・・・・・っ!」 吹き付ける風が冷たい。俺は着込んでいるからそんなに寒くはないが、須藤は制服だから寒いだろうな。 「寒いだろ。これ使えよ」 「え?い、いいです、先生寒くないですか?」 自分のマフラーを解き、須藤に巻いてやった。これなら多少は寒くなくなるだろう。 「・・・・・・////」 あらら、ますます顔を赤くしちまったか。それだけポカポカしてれば熱いくらいかもな・・・ 「あ、ありがとうございます。先生って優しいね」 にっこり微笑むその顔がとても可愛かった。う、うう、その屈託の無い笑顔はちょっと眩しすぎるだろ・・・//// 1 思わず腕を組んでしまったが、須藤はあまり嫌がってないみたいだ 2 何か欲しいものはあるか?あまり余裕はないが・・・ 3 須藤の手・・・綺麗だな 1がみたいな 最近は体ばかり求めていた気がする。いや、間違いない、求めていたんだ。 誰かと一緒の時間を過ごすにしても、頭の中じゃ体を重ねることしか考えてない。 ・・・こうして、初々しいくらいの触れ合いをしてようやく思い出せた。 ただ手を握るだけ、ただマフラーを巻いてやるだけで喜んでくれる須藤が愛しい。 「ひゃ?!あ、あのぉ、先生、な、何か用ですか////」 「・・・いや、別に。いきなりこうしたらどう思うかな、なんて・・・」 なんでしたのかは自分でも分からない。 須藤の腕に自分の腕を絡ませ、組んでいた。これならそう簡単には離れないだろう。 「ど、どう思うかなって・・・イタズラですか?するなら言ってくださいよぉ!びびったじゃないですか」 い、嫌じゃなさそうだな。むしろこうしてもらうのを待ってたんじゃないか? 「そうか、言ってほしいのか。いきなりされるのは好きじゃないんだな」 「・・・何かしようとしてますね。先生、イタズラしそうな顔してるよ」 さ、さすが須藤だ。なかなか鋭いな。その通りだよ 1 人通りが多いがかまわず抱き締めてしまえ 2 おでこに口付けしてかっこつけたい 3 手の甲に口付けしてみる 12とか 早めにきてたー!! 今から参加! かっこよく2で 去年の今頃はまだ理性は十分残ってたはずだ。それが今は・・・もう躊躇いなんて無いに等しい。 須藤はイタズラ宣言をした俺が何をしでかすのか警戒してるみたいだ。 「須藤!!」 「きゃあああ?!」 力強く須藤を抱き締めた。人通りがこんなに多い街中で、教師が自分の教え子を・・・力強く抱き締めた。 「んん・・・やだ、先生、私なんか熱いよぉ・・・////」 頬まで真っ赤に染めた至近距離の顔。熱い吐息がかかりそうだ、た、たまらん・・・!! きっと道行く人は俺たちを見てるだろう。 忙しい時ほど、赤の他人の行動に目が行きがちになってしまうものだ。たぶん・・・な。 だが、やっぱり我慢できなかった。この欲求というものはとても厄介なものだな。 「あ・・・ッ////」 そして、須藤の真っ白い額に口付けをかわした。ちょっとかっこつけすぎたかな。 「・・・好きだ」 「せ、先生・・・あは、嬉しいです。す、すごく・・・////」 声が震えていたが、しっかりと俺を見つめていた。 1 家に誘ってみたい 2 もうしばらく抱き締めていたい 3 从*゚ー゚从<せ、先生・・・クリスマス、予定ありますか?もし良かったら・・・ 1いくべきか3までガマンすべきか・・・ わかりません>< 1でもいけそうな気はするけど3で引っ張ろうか 今から参加です 2かな 1でいっとけ〜! ・・・こんな感覚、どれくらいぶりだろう。この気持ちがまだ俺に残ってたんだな。 「須藤・・・・・・来ないか?家に」 やましい気持ちじゃない。 と言いたいが、果たして本当にそうかな。まだ体を重ねたいという気持ちがあるかもしれない。 「・・・・・・・・・」 来てくれ。お願いだ、俺のもとに・・・さあ 「・・・あの・・・」 来てくれ。俺と今から一緒に過ごそう。さあ・・・ 「・・・ごめんなさい。今日は・・・まだ・・・」 ・・・自分の気持ちばかり優先してはいけない。 須藤はまだ踏ん切りがつかないんだろう。なら、それまで待つのも大切な事だ。 「そ、そうだな。ごめん、いきなり誘われてもちょっと困っちゃうな」 「・・・・・・////」 今日の須藤はとっても女の子らしかった。だから、つい興奮してしまったんだよ。 でも、しばらく・・・もうしばらく、抱き締めていたい。それだけは許してくれ。 「先生・・・クリスマス、予定ありますか?」 しばらく抱き締めていたら須藤が口を開いた。 ・・・ま・・・まさか、これって・・・ 「もし良かったら、わ、わ、私と・・・そのぉ・・・////」 やっぱりそうだったんだ。いいぞ、断る理由なんて無い。 「いいよ、一緒に過ごそう」 「ありがとうございます!!やった、先生と約束しちゃったぁ!!」 無邪気にはしゃぐ須藤が愛しくてさらに抱き締めてしまった。痛いって言われちゃったぞ。 「先生・・・じゃ、今日はこれで。約束ですよ」 「ああ。待ってるぞ」 小走りで帰路につく須藤の背中を、体中に残る熱をほんのり感じながら見送った。 ・・・クリスマス・・・あともう少しだ。果たして俺はその時、理性を保っていられるだろうか? でも、もしその時は・・・真っ直ぐ受けとめるつもりだ。教師として生徒の想いに全力で応えてやりたい。 <Maasa's Side> 心臓がもう破裂しちゃいそう。まさか、私にあんな勇気があったなんて。 これで・・・クリスマスは先生と一緒だね。すごく楽しみだよ。 あ・・・マフラー持ってきちゃった。どうしよう、今から戻るのも恥ずかしいし//// ・・・明日ちゃんと返そう。 先生・・・・・・もしかしたら私、その時になったら・・・止まらないかもしれないよ。 ・・・ちゃんと受けとめて・・・私の、この気持ち・・・