ついに始まった文化祭。
校舎の中は人混みでごった返し、甘ったるく焦げた様な匂いで溢れていた。
「お帰りなさいませご主人さまぁ〜〜♪」
「美味しいコーヒーはいかがですかぁ〜〜?」
「ハァーイご主人サマ♪可愛いメイドさんいっぱいいるわよぉ〜〜」
すらりと伸びた長い脚を見せ付けながら呼び込みをしている、うちのメイド三連星・・・もとい三人組。
もっとも、長い脚なのは二人だけであとの奴はお世辞にも長いとは言えない。
左右にいる身長の高い徳永と梅田、そしてセンターの捕まった宇宙人みたいなちっちゃい嗣永。
「ねえやっぱり真ん中やだ!せんせぇが入ればバランスいいよ、代わって」
「メイド服なんか着ないって言っただろ。それに、真ん中が一番可愛いんだから自信もてよ」
「ま、またそうやってへたなお世辞ぃ・・・しょうがないなぁ、そういう事ならしてあげる////」
ふっ、悪くはなさそうな顔しやがって。可愛い奴め。
予想に反してうちはそこそこ人の出入りがあるので、俺もただ突っ立っている訳にもいかない。
やはり徳永や梅田のメイド姿は華があるんだろう。いい宣伝になってるのかもしれない。
「ち、チナミ?!それにモモコ!なんでエリカと一緒に?!」
「いらっしゃいませぇ。コーヒーいかがですかぁ?」
「・・・あ、ああ、人違いか。すいませんでした・・・」
そそくさと立ち去る一人の生徒。俺のクラスにはいないな、違う学年か?
 
メイドなのは三人だけじゃない。清水や夏焼、須藤、矢島も張り切って着ている。
しかしみんな似合うなぁ・・・下手なアイドル顔負けだぜ。なぜこんなにしっくりくるんだろう。
そうだな、こんなにレベルの高いメイドがいたら自然と客も集まるって訳か。
「わぁ〜メイド喫茶だって!千聖早く〜」
「待ってよぉ〜舞ちゃん、んぐっ」
すると、なんだか聞き覚えのある声が聞こえてきた。ずいぶん久々に聞いた様な・・・
「おに・・・先生?!」「あ、先生!」
声の正体は舞ちゃんと岡井だった。二人とも両手にヨーヨーやら射的の景品やら、食べ物の容器を持っている。
岡井は口いっぱいに焼きそばを頬張っている。
クールなイメージだったのに、そうやって頬を膨らませる姿はまるで子供みたいだった。
「へえ〜先生のとこはメイド喫茶なんだぁ」
きらきら瞳を輝かせている。
うん、やっぱり舞ちゃんは可愛いなぁ・・・
 
  
1 コーヒー飲んでく?いいよ
2 从・ゥ・从<いらっしゃいま・・・舞ちゃん!
3 舞ちゃんも岡井もメイド服着てみる?と冗談で聞く 



誰か知ってる人が通ったが3でw 


久しぶりに参加できるw

3で 


3→2 



「みんな足長ーい!」「いいなぁ・・・僕・・・」
舞ちゃんも岡井も、うちのメイド達にすっかり見とれてるみたいだ。
「そうだ。舞ちゃ・・・萩原も岡井も着てみる?まだ余ってるだろうし」
試しに冗談のつもりで聞いてみると、意外な事に乗り気みたいだった。
「ほんと?ちょっと着てみたかったんだ。千聖も着よ」
「えっ?ぼっ僕はいいよ、だってあまり足とか長くないし」
舞ちゃんとは対照的に岡井はあまり乗り気じゃないな。
本音を言うとせっかくだから着てほしい。べ・・・別に変なつもりじゃなくて、こういうお祭りの時は多少弾けて欲しいからだ。
「いいから着よう!ねえ先生、服どこ?」
「ちょ、ちょっとぉ・・・もう、わかったよ」
舞ちゃん、グッジョブだ。
・・・なんだか、やけにメイド服が好きになったみたいだな。やっぱりこないだの中島とのあれのおかげか。
 
急かす舞ちゃんを尻目に衣裳箱からメイド服を選ぶ。
うーん、いくつかあるな。どれが似合うだろうか。
 
 
1 ごく普通のタイプ
2 首もとに赤いリボンがある可愛いタイプ
3 やけに胸元が強調されそうな、どこかのファミレスみたいなタイプ 



3にしとく 


イメージはこれかな?
ttp://berryz-cute.saloon.jp/cmloda/img/cm_2204.jpg

2で! 



お、あった。二人に似合いそうなタイプだ。
「はいこれ。じゃあ、隣の更衣室で着替えてきて」
「はーい!着替えてくるね」「・・・・・・////」
あの二人は返事も対照的だな。元気な舞ちゃんと控えめな岡井。
二人が着替えている間、みんなから突っ込まれながら終わるを待っていた。
「せんせぇ、今の子たち誰ですかぁ?もぉ知らないですよぉ」
「さっきの制服中等部だったよ。このきちくせんせー、ついに中学生にも手を出したんだ」
「先生って幅広いんだね。体も、性癖も」
おい梅田、笑顔でさらっと言うな。ったく
 
しばらくして二人が教室に戻ってきた。
「お待たせ!似合う?先生!」「どど、どうですかっ?僕、こういうの初めて着るんです」
首元に真っ赤なリボンをあしらったメイド服。ラメをちりばめてあるふわっとしたスカートが可愛い。
手首には黒いボタンでとめてある真っ白い大きめなリストバンド
 
舞ちゃんは髪を下の方で二つに縛ってあり、普段の大人びた表情が幼く見えて可愛い。
岡井も、ちょっと照れて控えめなポーズなのが可愛いな。
それに・・・その発育著しいカラダの一部、いいな。
 
 
1 とっても良く似合ってるよ
2 (o・v・)<この格好で先生と遊びに行きたい!
3 そうだ、せっかくだしうちの店手伝ってみない? 



2で 



いやあマジで可愛いな、舞ちゃん、岡井。誤解を恐れず言うなら家に持って帰りたい。
・・・梅田に言われたのがちょっと癪だが、俺は・・・趣味が案外幅広いのかもしれない。
「先生、遊びにいこ!」
「ちょ、ちょっと舞ちゃ・・・いや萩原」
ぐいぐい俺の手をひっぱってくる舞ちゃん。テンションが上がったのは嬉しいが、残念だけど俺はまだ仕事中なんだよ。
特に今日はみんな集まってるからな。放り出して遊びに行くとなったら、後でどんな目に遭わされるかわかったものじゃない。
それこそ・・・後片付けの時に、この衣裳を・・・
寒気がしてきた。ごめんね舞ちゃん、後にしてくれないかな。必ず都合つけるから
「ぼ、僕からもお願いします!先生と行きたいんです!」
おっ、岡井まで?!お前が・・・いつもクールな岡井が俺を誘おうとしてるのか。
うーん・・・・・・しょうがないな。
「悪いみんな、ちょっと待っててくれ。すぐ戻るよ」
たまには中等部の方も面倒見てやらなくちゃな。
本当はこっちも面倒見てやりたいが、体はひとつしかない。そんな無茶はできないんだ。
「あっ、逃げた!ロリペド先生がしょくむほーきした!」
徳永はいつも辛辣だな・・・まぁ、待ってろ。お前はまたいつかお仕置きしてやるよ。
 
二人を連れて教室から抜け出してきた。我ながらちょっと軽率な行動だったかな
「先生、どこいこっか?」
 
 
1 お化け屋敷がある、行こう
2 射的だって。やってみようか
3 占いの館・・・か。相性占ってみる?
4 希望があれば書いてください 



無難に1で 


3だな 



持っていたパンフレットを開いて今の居場所を確認してみた。
えっと、ここは・・・お化け屋敷が近いのか。
こういうの女の子は嫌がるかな。試しに聞いてみるとしよう。
「近いから入ってみる?お化け屋敷」
「え・・・!」「いいですよ、入りましょう」
舞ちゃんは明らかに動揺してるが岡井は特に変わった様子は無いな。
「ま、舞も入る!別に怖くないからね先生、ぜんっぜん怖くなんかないんだから!」
「わかったよ萩原。じゃあ行こうか」
大丈夫かな。なんだか、岡井に張り合ってる様に見えて少し心配なんだが・・・
 
薄暗い迷路の中を進んでいく。おどろおどろしい音楽が鳴り、至る所に不気味な作り物の顔や手足が飾られている。
怖くはないだろうと思っていたが、やはり中に入ると雰囲気に飲まれそうになるな・・・
「きゃああああああ!!」
天井から釣り下がってきた生首に驚き、また舞ちゃんが抱きついてきた。さっきから抱きつき過ぎで腕に痣ができそうだぞ。
「このタイミングなら怖いですよね。考えてるなぁ」
一方、岡井は入る前と同じく冷静だった。
見た感じでは特に強がっている感じはしない。普通に自然体のままに見える。
果たして岡井は物怖じした事があるんだろうか?こんな冷静な中学生はあまり見た覚えが無いぞ。
 
お化け屋敷から出る頃にはすっかり舞ちゃんは憔悴していた。
「はー、はー、ああ怖くなかった」
「声震えてるよ舞ちゃん」
「う、うっさい千聖!」
 
 
1 次はお菓子でも食べようか
2 野外特設ステージでボクシングだって。見ようよ
3 輪投げだって。やろうか 



1かなぁ 



「怖かったぁ・・・」
舞ちゃんは俺に抱きついたまま離れてくれない。こりゃ、かなり恐がらせちゃったな。
「大丈夫か萩原?ほら、あっちにお菓子あるよ」
「・・・舞は子供じゃないもん・・・」
ぷいっ、と顔を背けてしまった。舞ちゃん、ごめん。
「わたあめもあるしワッフルもあるよ。ほら、行こう」
「・・・・・・・・・」
しかし舞ちゃんは呼び掛けに答えようとしなかった。まいったな・・・こんな時どうしたらいいんだろう。
「行こうよ舞ちゃん。美味しそうなのいっぱいあるよ」
「・・・・・・・・・」
「あっそ。いかないなら僕1人で行くから」
「ま、待ってよ千聖!いかないなんて言ってないでしょ!」
あ、舞ちゃんが走っていく。そしてお菓子を頬張ってる。
岡井も・・・いい笑顔だな。食べてるとあんな幸せそうな顔をするのか。
どうやら、岡井に助けられてしまったみたいだ。ありがとう
 
すっかり機嫌を良くした舞ちゃんが、口に食べかすをつけて戻ってきた。
「舞ちゃんついてるよ」
「じ、自分で取れるから!やめてよ先生の前で!」
なんだか岡井は舞ちゃんの保護者みたいだな。
こうして見るとやっぱり舞ちゃんはまだ子供なんだな・・・雰囲気は大人びているのに。
「やらっていってるでしょちしゃとぉ!」
あわててるせいか舌足らずになってるのが可愛かった。
そういえば、二人が一緒に話してるところをちゃんと見るのは初めてだったな。
 
 
1 アームレスリングだって。参加してみよう
2 フットサル大会か。やってみようかな
3 州´・ v ・)<先生見つけた! 



1かな 


1で 


2でオカイジーニョ乱入w 



角の方から歓声が聞こえたので、気になって行ってみるとアームレスリング大会なるものが盛り上がっていた。
「あれは・・・?!」
挑戦者を次々に破っていく一人の猛者・・・
あ、あいつは、矢島の兄貴じゃないか?!どうしてこんなところに。
よく見ると看板にはボクシング部主催の文字。成る程、そういう事だったのか。
「他に挑戦する人はいますか?どんな挑戦でも受けて立ちますよ!」
自信ありげに言い放つ兄貴。そりゃそうだ、お前が並みの人間に負けるはずが無い。
「先生、挑戦して!」
「・・・無理だよ。ちょっと相手が悪すぎる」
「えー。かっこいいとこ見せてよぉ。先生」
それは無茶だよ舞ちゃん、岡井。あいつは加減を知らないから腕をへし折られるかもしれない。
「はいはい、挑戦します!」
おい、舞ちゃん?!だめだって言ってるじゃないか、押さないでくれ。
「・・・先生だからって手加減はしませんよ」
こいつ、目がマジだ。以前も本気で殴ってきた事があったしな。
握る手には冗談だろと思いたくなるほど力が込められていた。リンゴくらいなら握り潰せそうだな・・・
 
 
1 俺が負けたのをお前の妹が知ったら嫌うだろうな、と揺さ振る
2 小細工はなしだ。ガチンコファイト、レディ・・・ゴー!!
3 (o・v・)<舞もしていい? 



3w 


1でしょw


2で瞬殺w 



こいつ・・・本気だ。本気で俺を・・・!
「なあ、これをお前の妹が知ったらどう思うかな」
「・・・はい?」
「もしお前が俺を負かしたのを知ったらどう思うか、と言ったんだ。兄貴が自分の担任を負かしたなんて聞いたら、いい気持ちはしないだろうな」
我ながら情けないが、妹大好きなお前には効果てきめんだろう。精神的ショックでまともに戦えまい!
 
「はうっ!!」
 
そんな!びょ、秒殺・・・だと・・・馬鹿なぁああ!
っていうか開始してすぐ腕を叩きつけられたぞ。お前は本当に人間か?!
「先生・・・俺に小細工は通用しませんよ」
参ったな。二人に滅茶苦茶みっともない姿を見せてしまった。
「ねえ先生、舞もしていい?」
「ちょ・・・だ、ダメだよ!見てなかったの?このお兄ちゃん加減知らないから、たとえ中等部でも容赦無いよ」
「先生のかたきうってあげる。だからやらせて」
 
・・・はっ
舞ちゃん、目が本気だ。この目はまさしく¨悪¨の目付きそのものだ、間違いない。リングに赤い雨が降るぞ・・・
 
「君がやるの?悪いけど手加減無しだからね」
「舞もね。先に謝っとくよ。折っちゃったらごめん」
一触即発のぴりぴりした空気・・・兄貴も舞ちゃんも、今にも飛び掛かりそうだ。
 
「うあっ?!」
 
え・・・なにが起きたんだ?舞ちゃんが、兄貴の腕を押さえつけてる。
まさか、秒殺?!俺が負けたみたいに兄貴も負けたっていうのか?!
「うあああ!うっ、腕がぁ!」
「あ、ごめん。本気出しちゃった」
ぺろっと舌を出している舞ちゃん。こ、怖すぎる・・・そうだ、君は確か以前は不良だったね。
 
「今日はありがとう、先生!」
「あ、ありがとうございました。先生っ」
首からチャンピオンのメダルを下げてぺこっと頭を下げる舞ちゃん、そして岡井。
ちょっとの間だったけど、二人と過ごせて楽しかったよ。次も遊ぼうな。
二人は仲良く手を繋いで廊下を歩いていった。
心配だったので後で兄貴の腕を見てやったが、奇跡的にケガは無かったらしい。
並の人間なら間違いなく折れてたか、良くても脱臼は免れなかったな・・・
 
舞ちゃん、岡井
これから中等部の生徒ももっと気に掛けていかなくちゃ 


リ ・一・リ<先生! (o・D・)<折られたいでしゅか? リ ・一・リ<ま、舞ちゃんやりすぎだよぅ・・・ 从・ゥ・从<執事さん元気!? 从;・兄・)<なんだったんだあの子は 凄い力だ   从・兄・)<・・・   从*・兄・)<ぜひ我が部にスカウトしたい! リl|*´∀`l|<そこのにくぼうさん、あーたお嬢様を恋人専用ホテルに連れ込んだんですって?   (;執事)<・・・   リl|*´∀`l|<これはパパにちくってやらなくちゃ。それが嫌なら・・・     リl|*Φ∀Φl|<明日からよばい解禁!ポゥーーーー!   ad*゚ o゚)<人のもの盗んで必死だなポゥ 州*‘ -‘リ<ゆ! ノk|‘−‘)<・・・ 州´・ v ・)<執事さんは毎朝私の部屋でご奉仕してください ノノl∂_∂'ル<断固阻止!! ノノl∂_∂'ル<阻止するために執事さん監禁♪ http://maimi.hello.tc/up/images/maimie8104.jpg http://maimi.hello.tc/up/images/maimie8105.jpg (;執事)<早貴お嬢様はどうやら昔からちょっとアレだったようですね・・・ http://m.youtube.com/watch?desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DvzyKCLbKU68&v=vzyKCLbKU68&gl=JP&guid=ON ノソ*^ o゚)<アレってなあに? リl|*´∀`l|<おは ノソ*^ o゚)<キュフフフ ttp://berryz-cute.saloon.jp/cmloda/img/cm_2803.jpg   ノソ*^ o゚)<先生・・・♪ (*教師)<中島・・・♪ 川+^∇^)|| ビキビキ ル ’ー’リ<せんせぇ最近かまってくれない・・・ 川´・_・リ<他の子ばっかり   从o゚ー゚从<・・・ ノノl∂_∂'ル<先生・・・・・・したいよ・・・ http://berryz-cute.saloon.jp/mmloda/img/mm_2803.jpg ttp://hello.uh-oh.jp/cgi-bin/aaa/img/hell68780.jpg (教師)<夏焼・・・おまえの瞳に吸いこまれそうだよ・・・ 从o゚ー゚从<みや最近なんか変・・・ ノノl∂_∂'ル<・・・・・・