「先生おはよー」 
「おはよ、先生」 
「先生の車だー!乗っていい?」 
「こら車をバンバン叩くな!乗って出発するぞ!」 

大荷物を抱えた須藤、夏焼、徳永を乗せ、俺の車は出発する。 
目的地はちょっと離れた県境に近いキャンプ場だ。 
夏休みはちょっと過ぎたけど、連休を利用してのプチ旅行に運転手として駆り出されたわけで。 

「てゆーか先生おそいー」 
「15分も遅刻したんだからね!」 
「無茶言うな、こんな朝早いなんて聞いてなかったぞ。徳永!頭を叩くな!」 
後ろの座席からぺしぺし頭を叩いてくる徳永をあしらいながら国道に出る。 
軽快にスピードを上げながら車は進む。そういえば 
「ごめん先生、私も絶対早いって言ったんだけど…」 
「須藤が気にすることじゃないだろ、お前らはしゃぎ過ぎだ!」 
須藤がフォローを入れてもテンションの高い徳永と夏焼は止まらない。 
そういえば、こんなにテンション高い夏焼、ってのは珍しいな。梨沙子と居たりするときはもっとお姉さんしてるのに。 
こんなところでも意外な一面を見た気がする。 

ニコニコ笑顔の須藤、テンションの高い夏焼、いつもどおりに騒がしい徳永を乗せて車は進む。 
こういうのを見ると俺もちょっと楽しみになってくるな。 
ところで、どこに向かうんだっけ? 

1.山の中のキャンプ場 
2.河畔のキャンプ場 
3.海に近いキャンプ場 

(オプションであったらいいな、って設備があるならリクエストしてもらえたらなるべく入れていきます) 


そう言われてもなかなか具体的には思いつかんのう・・・ 

2 


キテタ━━━━━━━━!! 
  
同じく2 



国道を走り、郊外に向かう。 
やがて車道も細くなり、川に沿って上流に上っていく。 
緩やかな渓流は見るからに涼しそうで、鮎でも釣れるのか、釣り糸を垂れてる人がいる。 

「なぁ、ところでそのキャンプ場の周りって何があるんだ?」 
「えーっと…みや、何だっけw」 
「相変わらずちーは大雑把なんだから。河が近いから釣りができるんだっけ、私はしないけど」 
夏焼がバッグからパンフレットを引っ張り出し、確認する。 
徳永はというと夏焼の出した紙を覗き込んでる。言いだしっぺだけど自分では覚えてないらしい。 
「あー思い出した!確か橋からバンジージャンプできるんだよね!?」 
「やりたいって言ったのちーだけじゃんw」 
「温泉あるんだよね?予約はあとでするんだっけ?」 
ほう、温泉か…それはちょっと楽しみかも。 
キャンプ場が近づくにつれて俺もちょっとテンションが上がってきた。 

受付の管理小屋で手続きを済ませ、ケビンの鍵を貰う。 
山道を少し登ると、ケビンが見えてきた。 
「すっごーい!よくこんなの取れたね!」 
「へっへー、けっこう広いしキレイだよ」 
「ベッドだー!しかも2段ベッド!?すっごーい!」 
鍵を開けて雪崩れ込んだらまた大騒ぎだ。どこのベッドにするだの、トイレやシャワー室を覗き込んだりこの狭いケビンでそんな探検しなくてもw 
まずはお茶を飲んで一段落、長時間ドライブの疲れを取って… 

「はい先生、これ」 
「何だこれ」 
「テント、先生はこれに泊まってね」 
はい、と手渡された大きな包み、管理小屋で受け取ってたのは何かと思ったら。 
っていうかちょっと待て。 

「何か、俺はこのケビンには泊まれない、と?」 
「だってまずいでしょ、やっぱ先生といっしょに泊まるのは」 
「ごめん先生、私はいいかな、って言ったんだけどやっぱり…ってなっちゃって」 
「いやいや、確かにまずいとは思うけどそれだったらもう1棟借りればよかったのに」 
「それだと高くて予算オーバーなんだもん」 
と、徳永、しれっとお前… 

「とりあえず先生は外ね!それよりゲームしよ!」 
「DS持ってきた?あたしけっこう進んだよ」 
「えーマジで!?私全然進んでないんだけど!?」 
け、携帯ゲーム機…? 
早速電源を入れ、通信対戦を始めようとする3人。 
「お前ら、ちょっと確認するけど、ここに何しに来てる?」 
「えー、キャンプでしょ?キャンプキャンプ」 
「だからこうしてケビンに泊まって…」 
ものすごく嫌な予感がするんだが。 
キャンプ場に来て泊まるだけがキャンプだとでも? 

「ちなみに…大荷物だけどそっちの、中身、は…」 
「食料だよ?やっぱりキャンプっていったら外でごはんだもんね」 
「外で…って。バーベキューするのか飯盒炊爨するのか知らんけど、炭…は…」 
「炭?何に使うの?」 
「ガス点かないっけ?」 

………… 

お前ら、キャンプを舐めてるのか? 
何で俺はこいつらの引率を買って出ながら企画に何も干渉しなかった? 

1.買出し行くぞ!ついてこい! 
2.外で遊ぶんだ!行くぞ! 
3.俺はもう知らん!テントで一人過ごすから勝手にしろ! 



先生らしく1w 


3で泣きついてくるのを・・・と思ったが1にしとくか 



「ちょっとお前ら外に出ろ、買出し行くからついて来い」 
「えー!?今ゲーム始めたばっかりなのにー」 
「ゲーム禁止!お前らキャンプを舐めすぎだ!」 
「先生…怒ってる?」 
「意味分かんない、せっかくのキャンプなのに」 
俺にはお前らのほうが意味分かんないよ。このイマドキっ子どもめ! 
お前らのやろうとしてるのはキャンプじゃない、単なる外泊だ! 

「キャンプってのはな、山とか川とか自然に触れてだな…」 
「でもそんなの今しなくっても」 
「今しないといつどこでやるんだよ」 
「あー、蚊に刺されてる!」 
「人の話を聞け!」 
ダメだこいつら早く何とかしないと。 
そもそもに外で野山で遊ぶって発想があんまりないからこういうことになるんだ。 
後でちょっと自然との触れ合いかたってのを教えてやらないといけないな。 

「えーっとその炭の袋と…網はあるんだよな、あと蚊取り線香と…」 
「先生、虫除けスプレー持ってきてるよ?」 
「そんなのずっと使いっぱなしにできないだろ、夜はこっちのほうがいいんだよ」 
「先生、日焼け止め買っていい?」 
「お前らな…まぁいいか、好きにしろ。 
 道具はレンタルできるみたいだから…ケビンにクーラーバッグあったから氷だな」 
こんな風に道具を買い揃える、ってのも経験がないんだろう、手が汚れるだの重いだの文句を言いながらも従ってくる。 
ホントは全員テントでランタンとかバーベキューセットにガスバーナーなんかも揃えて本格的にしたいんだけど。 
まぁ予算もあるし仕方ない。 
こんなもんでとりあえずは付け焼刃だけどカタチにはなるだろ。 

「じゃあここからは二手に分かれるか。二人は炭に火起こしして、二人はそこら散策な」 
「えー、炭に火って早くないですか?まだ3時とかなのに…」 
「馬鹿言うな、炭にちゃんと火が起きるには2時間はかかるんだぞ」 
「めんどくさ…」 
「夏焼、何か言ったか?」 
「いえいえ全然!?」 
とりあえず一人ずつキャンプの楽しさを教えていくとしよう。 
こんなんじゃキャンプっていうか野外生活にならない。外で遊ぶことの楽しさってのを教えていかないと。 

「どうする?外だと日焼けするよ?」 
「えー日焼けヤダ…」 
「じゃあもうじゃんけんでいこう、ジャンケンで負けたほうが外ね!」 
ああもう、どうでもいいから早くしてくれ! 
俺なんでこのキャンプの引率に来たんだろホントに… 

「「「「じゃーんけんぽんっ!」」」」 
俺が夕食まですべきこと、そしてパートナーは… 

1.从o゚ー゚从 
2.ノノl∂_∂'ル 
3.从*´∇`) 

A.野外散策 
B.火起こし 



1しかいない、そしてA 


2のB 



グー、チョキ、チョキ、グー。 
ジャンケンに負けたのは俺と須藤。そして負けたほうが野外散策、ということで外出組だ。 
「先生待って、日焼け止め塗って虫除けスプレーするから!」 
「すぐには出ないから安心しろー、その間に徳永と夏焼に火の起こし方教えるから」 
バタバタとケビンの洗面台に駆け込んだ須藤を見送り、2人に向き直る。 
「火なんてガスで点くじゃないですかぁ」 
「2時間って…そんなにかかるんですか?」 
かかる、まぁホントに達人クラスになれば30分もかからないけど最初はそれくらいかかるんだよ。 
そんなことを思いながらテキパキと指示を出す。 

「徳永はまずこれ、このダンボール組み立てて」 
「何ですかこれ」 
「美味い晩飯にありつくためだ、と言っておこう。夏焼、古新聞貰ってきたろ、2枚ほど出しといて」 
「これ?」 
火を起こす七輪を2台用意する。こういうのは1台だと一人は楽をしようとするからな。 
2人にそれぞれ任せたほうがいい。 
その間に俺は管理小屋でも使えそうな食材を用意する。 
「先生、これでいい?」 
「新聞なんて何に使うんですか?」 
それはだな… 

「まず新聞に火をつけて、それから炭に火をつけるんだ。燃え移らないようだったら空気を送ってな」 
「だからガス…」 
「文明に頼ろうとするなってば、2台あるから一人1台な」 
こんな調子で文句をつける2人に説明をしていく。 
「あと、火が起きたらこれ被せて、中で燻製を作れるから」 
「燻製?」 
「ハムとかでしょ、こんなのでハムできるの!?」 
「ま、ちゃんと火が起きたらな、あと説明とか見ながら頑張ってみろ」 
徳永に組み立てさせたのは簡易スモーカー。数時間も中で燻したら燻製が作れるって便利なものだ。 
管理小屋で買ったけど、まぁ成功したら御の字って感じで、楽しさにも自信にも繋がるはず。 

徳永と夏焼に伝えるべきことは伝えた。 
あとは2人のやる気と健闘を信じるしかない。 
「先生お待たせー」 
「よし、須藤はどこ行きたい?」 
須藤に周辺の地図を見せる。渓流に滝に森林にといろいろあるな。 
どこでもそれなりに楽しめそうだけど… 

1.河釣りかな 
2.滝のそばの湧き水汲みに 
3.森林散策がいいかな 
4.バンジージャンプだろw 



2で 
足を滑らせた茉麻がずぶ濡れに・・・ 


1でかっこいいとこ見せろ 


2かな 


3かな 
茉麻が足をくじいて先生がおんぶするみたいな 
教師の背中に茉麻の胸の膨らみがはぁはぁ 



「………」 
「…………」 
空気が重い。 
さっきから何も会話がない。 
ちらちらと須藤のほうを伺うとたまに目が合うんだけど、すぐにそらされてしまう。 

「須藤…イヤだったか?ムリヤリお前らが考えたプラン変えさせて?」 
「えっ!?そんなことないですよ!ただその、何話していいか分かんなくて…!」 
沈黙に耐え切れなくなって話しかけると、そんな答えが返ってきた。 
確かに、2人きりになるのって随分久しぶりかもしれない。 
「その…私たちも先生怒らせたかなって思って…」 
「そんなことないよ、ちょっと…いや、かなりビックリしたけどな、あまりのノープランぶりにw」 
「キャンプってああやってやらなきゃいけないんですね」 
ま、それぞれに楽しみ方があるとは思うけど、ああいう楽しみ方もしてほしいんだよ。 

草を踏み分けて喋りながら進んでいくうちにふとキラリと光るものが見える。 
「須藤危ない!」 
「キャッ!」 
思わず須藤の手を引いて引き寄せる。足元ばかりに気を取られた須藤がよろけて俺にしがみついてくる。 
「わ、悪い…頭の上に蜘蛛の巣があったから」 
「やだぁ!」 
かわしたところで説明すると須藤がさらに強く抱きついてきた。そういや虫が苦手だったな。 
ふわりと須藤の香水か、甘い匂いが香る。 

「ご、ごめんなさい先生!私虫だけはホントダメなんです!」 
「あ、あぁ…気にするな。上にも気をつけてな」 
真っ赤になった須藤が離れ、気を取り直して林道を歩き始める。 
けど、繋がった手はそのままずっと離れず繋がったままだった。 

ゴォォォ、と滝の流れ落ちる大きな音がする。 
目の前を流れる小さな滝は虹が透けてキラキラと光っていた。 
「キレイ…」 
「こんなのケビンでゲームしてたら絶対見れなかったろw」 
「ホントそうですね、湧き水ってどこにあるんだろ…」 
大ぶりな岩を一つ一つ渡り、湧き水の出る岩の隙間へとたどり着く。 
持参した水筒のコップに汲み、口に含むと水の冷たさに身も引き締まるような感じだ。 

「ホントだ冷たくておいしい!みやとちーにも汲んでいってあげよ」 
こんな須藤の笑顔、学校にいたときには見たことなかった。それだけでも連れてきてよかったって思うよ。 

1.从o゚ー゚从<先生!魚がいる! 
2.食べれそうなキノコや山菜を探してみるか 
3.从*´∇`)つпヰ謳カ大変!みやがヤケドしちゃった! 



1で茉麻がはしゃいでいい雰囲気 


1→3を希望 



「つめたーい!」 
「おい須藤、あんまりはしゃぎすぎるなよw」 
靴を脱いで素足で渓流に足をつける須藤。 
パシャパシャと足で水面を蹴って水を飛ばして楽しそうだ。 
どっちかっていうと家で大人しくしてる印象だったからこんな風にはしゃいでるのけっこう意外だぞ。 
「見て先生!魚がいる!」 
「どれどれ? ありゃイワナだな。釣竿でもあれば釣れるんだけど」 
「釣るの?食べれるの!?すごーい!」 
管理小屋には確か釣竿のレンタルやってたはず。もっとチェックしてれば借りてきたんだけどな。 
数匹の群れで泳いでいくのを指差してはしゃぐ須藤の隣に腰掛ける。 

「なんかあんないっぱいいたら捕まえれそうだよ先生!」 
ばしゃん!と川の浅いところにそのまま飛び込んだ須藤。そんな派手な音立てたら魚が逃げちゃうぞw 
「あれ?逃げちゃった…」 
「そんなでかい音立てたら当然だろw 滑るから気をつけろよ」 
「大丈夫ですよぉ…きゃぁぁぁ!!?」 
言ってるそばから!川底の岩のコケにでも滑ったか、盛大な音を立てて須藤が転んだ。 
慌てて俺も川に降りて須藤を引っ張って立ち上がらせる。 

「いたたたた…」 
「大丈夫か?捻ったか?」 
「大丈夫ですよ! …っぅ…」 
頭からつま先まで川の水で濡れ鼠になってしまった須藤。濡れてピッチリ額に張り付いた髪、ブラ線がくっきり浮かび上がったシャツ。 
こうしてみると須藤って意外と…ってそれどころじゃない。 
「戻ったほうがいいな、ほら、おぶされ須藤」 
「え、いいですよ、平気ですから…つっ!」 
「いいから」 

須藤をおぶって登ってきた山道を下る。 
口が裂けても言えないけどずぶ濡れの女の子一人おぶって山を下るのはけっこうつらい。 
けど…もっと言えないけど、背中に当たる須藤の胸……けっこう、いや、かなり…… 

「先生、ごめんね…」 
「気にするなって、こういうのもキャンプにはつきものだ」 
「うん…でも嬉しいな、先生のおんぶ」 
「その声のトーンでそんなこと言うのは反則だぞ」 
「………大好き」 
後ろを振り向けない。 
きっと須藤も、俺も、真っ赤になってるだろうから。 

「あ、先生おかえりー、って茉麻どしたの!?」 
「ちょっと川で転んでな。ほら、着替えてきな」 
「うん…」 
予定よりも随分早く戻ってきて、しかもずぶ濡れで須藤をおぶってる俺に徳永と夏焼は目を丸くする。 
須藤はケビンで服を着替え、しばらく大人しくしててもらおう。 
「こっちはどうなった?」 
「見てよ先生!こんなのできないよ!」 
2台の七輪。徳永のほうはようやく少し火が点きそうで、夏焼のほうはてんでダメダメだ。 
これじゃあどっちも夕飯時までに火が起こる、なんてできそうにない。 
俺も軽く上着を着替え、今度は火起こしに挑戦だな。 

1.徳永と火起こし、夏焼は食材切ってきてくれ 
2.夏焼と火起こし、徳永は食材切ってきてくれ 



2で 


1で 

迷うけど千奈美 


ここは2 


1で 
料理はみやびちゃんに任せる 


今から参加 
迷うけど2で 



2つの七輪を見比べる。 
徳永のほうは下のほうからちゃんと火が点いてるから時間が経てば燃えてくる、と思う。 
夏焼のは…酷いなこりゃ。炭の上がうっすら白くなったのは上から火をつけた証拠。それじゃあ炭は燃えない。 
しかもこんなにごちゃごちゃ積み重ねたんじゃ風の通り道もないぞ。 

「徳永、ちょっと早いけど人手ないし、野菜切り始めてくれ、あと米研ぐのと」 
「えー!?一人で!?」 
「しばらくしたら須藤にも手伝ってもらってな、俺は夏焼と火起こしの続きするから」 
「もー、ま、中のほうが涼しいからいいけど…」 
けっこう頑張ったっぽい徳永はシャツの背中にうっすらと汗の跡。 
流石に今日は長袖で露出はないけどバサバサと胸元を摘んであおいで風を送る仕草がなんかエロい。 

「ちょっと夏焼、最初からやろうな。炭はこれくらいでいいから」 
「そんな少なくていいんですか?」 
「あんまり多すぎても風が流れなくて燃えないから。習ったろ? 燃えるには酸素が必要って」 
七輪の中の炭を並べ直し、古新聞を焚き付けに火をつける。 
焦っちゃダメだ、夏焼と2人、七輪の中の炭をじっと見つめる。 

「これでよし…と。あとは時々下の穴から空気送ってやったら自然と火は点いてくる」 
「先生すごいね、こんなことまでできるんだ」 
少し傾きかけた太陽の下、炭の熱気でうっすらと汗ばんで前髪が額に張り付いた夏焼。 
なんか妙に色っぽいぞお前。 
「そうだな、こういうの嫌いじゃないし、昔梨沙子の家族といっしょにキャンプに行ったことがあるんだ」 
「り…沙子、ちゃんと? へぇ…」 
ん?どうした? 
ふと見ると、一瞬表情が固まった夏焼。俺の視線に気付くと、慌てて笑顔を作った。 
俺、何か不味いこと言ったか? 

1.そうだ、須藤と汲んできた水を飲ませよう 
2.そのキャンプのときの話をしよう 
3.ノノl∂_∂'ル<あつっ! 



3かな 


州*‘ -‘リ<2 


2だとみやびちゃんが鬱になるから1 


3 


3で 



「どした夏焼?」 
「や、何でもないです、ホントに、何でも…あつっ!」 
「お、おい!?」 
どことなくぎこちない動きの夏焼が急に叫ぶ。 
油断して七輪の縁に触ったらしい。ドジだな、ホントに。 
「いつ〜…」 
「冷やさないと、見せてみろ」 
「でも…」 
「いいから」 
強引に夏焼の腕を取り、クーラーバックから取り出した氷を当てる。 
ちょっと赤くなってるだけだから水ぶくれとかにはよく冷やせばならないだろ。 

「そのまま押さえてろよ、痛くなくなるまで」 
「でも先生、手伝う」 
「いいから任せとけって」 
夏焼を椅子に座らせたまま七輪の火の具合、そしてスモーカーの中の様子を確認する。 
この分だといい感じに出来上がりそうだ。今夜は美味い酒のつまみが…ゴホン、珍しいおかずが食えそうだ。 
確認を一段落させ、夏焼のほうに戻る。 

「ヤケド、大丈夫か?」 
「うん…なんか今日の先生すごいね、何でもできて、カッコいい」 
「な、何言ってるんだよ夏焼w 褒めても何も出ないぞ//」 
何だよ、さっきまであんなにボヤいてたくせに。 
痛みでか、少し涙で潤んだ瞳で見つめられて…お、おい? 
「あの…先生、私ね、……あの…」 
「ちょ、ちょっと、夏…やき?」 
夏焼が俺にもたれてきて、顔がどんどん近づいて…… 

「終わったよー!!材料ありすぎなんだけどー!!」 
「ち、ちー!? ビックリした…」 
「なつ、やき…?」 
ケビンのドアから顔を出した徳永の声にビックリして慌てて離れる。 
さっきまでの色っぽい雰囲気はどこへやら、慌てて取り繕うように立ち上がった夏焼が徳永と話を始める。 
「こっちも終わったよ!先生すっごいの!すぐに火ぃついちゃって!」 
「ふぅーん、茉麻ももういいって!ちょっとひねっただけだから捻挫とかじゃないみたい!」 
ぽつんと取り残される格好になった俺は呆然と夏焼を見送る。 

さっきのあの雰囲気、夏焼……もしかして…? 
そ、そんなことないよな!ないない!ないに決まってる! 
頭を切り替えよう!今日の夕飯は何かな〜! 
ムリヤリにでも他の事を考えないと、さっきの夏焼の表情で、他に何も浮かばなくなりそうだ。 

1.カレーライス 
2.バーベキュー 
3.餃子&お好み焼き 



変わり種の3 


じゃあ3いこう 


お好み焼き食いたくなってきたw3 


ここはキャンプ定番の1 


2じゃね 


高校生なら2かな 



これだけ火が起これば放っておいても消えはしない。 
目を離さないようにケビンの窓から見える場所に七輪を移動して中に入る。 
入った中では夏焼と須藤がテーブルで餃子の皮に具を包んでる。今日は餃子か。 
「はい、先生はこっちね、これかき混ぜて」 
「これは…お好み焼きか?」 
徳永に手渡された巨大なボールには野菜を切って具を放り込んだだけのお好み焼きのタネ。 
お好み焼きに餃子…ちょっと変わってるけどそれはそれで面白い。 
というか、このチョイスはアリだ。ここに来て初めて3人を見直したかも。 
「これがシーフード入れたのでー、こっちは山芋入れたの」 
「けっこう量多いな…で、徳永は何してんの?」 
「応援」 
「向こうを手伝ってきなさいw」 
ずっと暑いところにいたから冷房が気持ちいい。 
おしゃべりしながら餃子を作る3人の会話を聞きながら具材をかき混ぜていく。 
なんか、こういうのも楽しいな。 

だいぶ日も暮れて夕食時。 
必死で起こした炭を並べて鉄板の上で餃子とお好み焼きを焼きながら食べていく。 
そんなのを微笑ましく見てる……うん、見てる。 

「これマジ美味しいんだけど!」 
「エビ入ってる!柔らかくてプリプリしてるー!」 
「先生、もう1枚ちょうだい!」 
「お前らな…俺は焼く専門か?」 
そう、俺は焼くばっかりでまだ食べてないぞ。 
お前らな…俺をホントに何だと思ってるんだ? 

「だって先生火起こすのも上手かったし」 
「焼いてる先生カッコいいー!」 
「あ、じゃあ先生、これ食べて!」 
「みやずるい!私の食べて!」 
「じゃああたしのも!」 
ちょっと待て、そうやって差し出してくれるのは嬉しいけどそんな3つ同時に餃子差し出されてもだな… 

「「「先生、あーん♪」」」 

1.夏焼のを食べる 
2.須藤のを食べる 
3.徳永のを食べる 



ノノl*∂_∂'ル<1 


2で 
一応彼女なんだし 


ここは2 


1にします 


3も 



早い者勝ちで1か彼女の2どっちかだな 



目の前に差し出された3つの餃子。どれも食べてあげたいけど… 
ここは須藤には悪いけど、一番最初に出してくれたからな。 

「じゃあ夏焼の…うめぇ、ひき肉たっぷりだな」 
「やった!」 
小さくガッツポーズする夏焼、微妙に膨れっ面な須藤と徳永。 
そんなカオするなって、可愛い顔が台無しだぞ。 
「須藤のも…ん、こっちはニラいっぱい入ってる」 
「先生美味しい?」 
「最高」 
おっと、須藤が真っ赤になっちゃったw まっすぐ褒められるのに弱いんだよなw 
そんな様子を見て苦笑いな夏焼と、膨れっ面な徳永。 

「先生、どうしてあたしの食べてくれないの」 
「お前その前にその餃子、その左手に持ってるのにつけただろ」 
「え、な、何のことやら」 
慌てて後ろ手で隠したけどその小皿、俺は見落としてないぞ。 
「それ、ラー油しか入ってなかったよな?」 
「さ、さぁ…」 
「ちょっとお前それ自分で食ってみ、そしたら俺も食ってやるから」 
「うぐ……」 
俺が見てないとでも思ってたのか、徳永よ。 
固まっちゃってるけど、さて、どうする? 

1.ほら、ちゃんと食え 
2.从*´∇`)<グスッ、せんせぇ食べてくれないんだ… 
3.从#`∇´)<ふん、先生なんて知らない! 



2でやっぱりウソ泣き 


妙にどれかが地雷な気もするが2で 


1 


2だな 
千奈美と言えばウソ泣き 


2だな 



「グスッ、せんせぇ食べてくれないんだ…」 
「ちょ、泣くなよ…」 
「先生ウソだって、ラー油になんかつけてないよこれ」 
「ちー、大丈夫だって、先生食べてくれるよ」 
なんだこの空気。確かにラー油につけたの間違いなく見たのは俺だけだが。 
何で2人が徳永をかばう雰囲気になってるんだよ。 
ああもう分かったよ!食えばいいんだろ食えば! 

「…ぐはっ!とーくーなーがー!!」 
「あはははははは!引っかかったー!」 
お前!やっぱりウソ泣きか!! 
案の定、ラー油たっぷりの餃子…ってそれだけじゃない。中身はキムチの激辛仕様だ。 
大笑いしながら逃げていく徳永を追う事もできずに手近なコップのジュースを飲む。 
「先生それ私の…!」 
「ケホッ!ケホ!わ、悪い夏焼、近くにあったもんでつい…」 
「そうだみや、さっき先生と滝に行ったときにさ、すっごい美味しい水汲んできたの!飲んでみて!」 
「えっうん…」 
声に出さないまでも夏焼の口が小さく『間接キス』と動いたのを俺は見逃さなかった。 
夏焼…もしかして、お前…… 

「もう、先生のは私はするから!」 
「ったく…その方が安全そうだな、頼む須藤」 
「あ、ちーお帰り。先生カンカンだよw」 
「ふーんだ、騙されるほうが悪いんだもんw」 
ったく…相変わらず反省してないな。梅田といっしょで俺を舐めてるのか…? 
いちいち腹を立ててたらキリがない。 
この際徳永のことは放っておくことにしよう。 
まずはこの美味しい料理を、楽しい時間を楽しもう。 

「先生、このハム美味しい!」 
「売ってるのと全然味が違うんだもん、すごーい!」 
「先生先生って、これの炭の火起こしたのあたしなんだけど!w」 
お好み焼き、餃子、そして自家製で作った燻製。 
美味しい料理に箸とお喋りが止まらない。 
ワイワイと騒がしい徳永、美味しそうに料理を頬張る夏焼、そして甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる須藤。 
楽しい食事の時間もあっという間に過ぎる。 

星を見て、花火して、おしゃべりして。 
管理小屋の近くに温泉があるらしかったけど、完全予約制とかで入れなかった。 
明日の朝早くに入れればいい、とケビンのシャワーを順番に浴びる。 
気付いたらすっかり日も変わろうかという時間になっていた。 
3人はケビンに、俺は張ったテントに。結局ケビンには泊まらせてもらえなかった。 
ま、こんな満点の空の下で寝る機会なんてそうそうない。 
燻製の余りをつまみに、こっそりと持ち込んだ缶ビールを開ける。 
生徒の前だし今日は自重してたんだけど、この時間ならいいだろ。 
と。 

「…先生、起きてる?」 

1.从o゚ー゚从 
2.ノノl∂_∂'ル 
3.从*´∇`) 



从*゚∩゚从<1 


1といきたいがあえての2 


予想通りの選択肢キタカw 

今回の流れ的に2を 


3で先に一発抜いとくってのはどうだ?w 



「須藤…?」 
「入って、いい?」 
「あ、ああ…」 
ゴロゴロしてたのを慌てて居住まいを正し、須藤が座れるスペースを広げる。 
髪を纏めて少し色っぽい須藤。狭いテントだから2人で座るとなると自然と肩が触れ合うような距離になる。 

「足、もう大丈夫なのか?」 
「うん、先生のお陰で」 
シャワーを浴びるまでは湿布を貼ってた足首。でも動かしてみせる様子を見るともう大丈夫そうだ。 
もともとそんなに酷くなかったのかもしれない。 
「嬉しかった、先生におんぶしてもらって」 
「バッ、当たり前だろ…//」 
照れくさくてぶっきらぼうな口調になったけど、須藤にはお見通しらしい。 
そのままこつん、と肩に頭を乗せてもたれてくる。 

「今日の先生、カッコよかった。あ、いつもカッコいいけどね」 
「そうか?」 
「うん、キャンプもすっごい楽しいし、先生いなかったらこんな楽しくいろいろできなかったもん」 
須藤の髪はシャンプーの、身体は石鹸のいい匂いがする。 
そのまま抱きついて俺にもたれてきて… 

「先生…」 
「須、藤……」 

月明かりが差し込む薄暗いテントの中、2人の顔の距離がゼロになる。 
須藤とキスをするのは初めてじゃない。けど、この初々しさ、ずっと忘れたくない。 
何度キスをしても、デートしても、初めてみたいに感動してたい。 

1.明日も早いし、戻って寝よう 
2.从o゚ー゚从<先生、今日はここで寝ていい? 
3.从*´∇`)<茉麻〜どこ行った? 



ハァハァフンフン 2で 


2かな 


2からの3で今日はお預けとかw 



「先生、ひとつお願いしてもいい?」 
「ん?」 
「二人きりのときは…茉麻、って呼んでほしい…」 
「分かったよ、茉麻」 
名前を呼び、キスをする。口が離れたらまた名前を呼び、唇が触れる。 
何度キスを続けただろう。須藤、いや茉麻の柔らかい唇に触れるだけ、ソフトなキスなのに興奮にクラクラしそうだ。 
ゆっくりと茉麻が体重をかけ、茉麻に押し倒される格好になる。 

「せん、せぇ…」 
「茉麻、今日はここまで、俺も酒飲んだし、勢いで進んでもいいことないよ」 
「でも私…」 
「俺たちのペースで進んでいけばいいんだよ。な?」 
俺の上に横たわる茉麻を抱き締め、頭を撫でる。 
正直、今進んでも酔った勢いになる。そしてそれは茉麻を傷つけかねない。 

「じゃあせめて、今日はここで寝ていい?」 
「お前な…先生と一つ屋根の下は危険だからって俺外で寝てるんだろ」 
「いいでしょ?何もしなかったらせめてそれくらい」 
気持ちは分かる。離れたくないって気持ちも。でも2人にバレたらお互いタダじゃ済まないのも分かるだろ? 
だから… 
「しょうがないな…明日、2人が起きる前にケビンに戻るって約束できるか?」 
「約束する、だからいいでしょ?」 
「布団狭いけどな、じゃあ寝るか」 

狭いテント、狭い布団に須藤と2人、抱き合うようにして横になる。 
始めはどうなるかと思ったキャンプ、なかなか楽しくできてるじゃないか。 
俺に抱かれてすやすやと眠る須藤を見るとやっぱり来てよかった、と思う。 

明日は朝から予約した温泉、そして昼食。 
まだまだ何かが起こりそうな予感に年甲斐もなくワクワクしながら俺も目を閉じた。 



从o゚ー゚从<先生大好き・・・ 从*・ゥ・从ノ<執事さん、今日は暑いね! http://maimi.hello.tc/up/images/maimie2956.jpg (執事)<そうですね、舞美お嬢様 (*執ρ事) ハァハァハァハァ    つ ビクンビクン   ω http://saki.cute.coocan.jp/CutieJUMP/Metalic-6A_saki.jpg http://saki.cute.coocan.jp/CutieJUMP/un-official_saki-3-3.jpg http://saki.cute.coocan.jp/NHK090908_un-official-3.jpg http://saki.cute.coocan.jp/CutieJUMP/un-official_saki-5.jpg http://saki.cute.coocan.jp/CutieJUMP/un-official_saki-2.jpg (* 俺)<中島ぁああ・・・くそっ、すっかりかわっちまってよぉ・・・ ノソ*^ o゚)<  君・・・ ロボ|*´∀`l|<ついにウチの後継機がロールアウト、と思ったら・・・ ロボ|*´∀`l|っロロ<この外装とはね・・・「あの御方」もイジワルだこと・・・ ロボ|*´∀`l|<さぁ〜て、これであたしのご主人サマはどうでるのか・・・楽しみね♪ http://saki.cute.coocan.jp/CutieJUMP/un-official_saki-4.jpg ttp://saki.cute.coocan.jp/CutieJUMP/un-official_saki-4-2.jpg