「ごちそうさまでした!ボクの勝ち!」
「舞の方が速いもん!あっ待て千聖ぉ〜〜!」
「さあお風呂お風呂、ごちそうさまでした!」
1日で最も過酷な時間がようやく終わりを告げました。あとは入浴を残すのみです・・・・・・
お食事を終えたお嬢様が次々に席を立ち上がり、お風呂場へ走っていきます。
「じゃあ私も〜〜」
とあるお嬢様が立ち上がり、いそいそと立ち去ろうとしているのに気付き、呼び止めました。
「お待ちなさい」
・・・いけませんよ、どさくさに紛れて・・・
「な、なんで。ちゃんと食べおわったよ」
「まだ残っているでしょう。きちんと召し上がって下さい」
そのお嬢様のお皿には大量のトマトやイカが残っていました。ほぼ手をつけず、原型のままで。
「やだ。食べたくない」
「だめです。コックさんに感謝を込めて、出されたものはすべて食べるのです」
「やだ!やだやだやだ!やだもん!」
まるで子供の様ですね・・・友理奈お嬢様。
今までは大目に見ていましたが、今日という今日は許しません。きっちりと召し上がっていただきます。
「なんで食べるのぉ!やだもん!私がキライなの知ってるでしょ!」
「はい。だからこそです」
いつまでも甘やかしていては貴女のためにはなりませんからね・・・
厳しい様ですが、心を鬼にさせてもらいます。
 
 
1 口を開けなさい!放り込んで差し上げます!
2 お尻を向けなさい。叩いて差し上げます!
3 しっかりご自分で食べられる様になるまで見守る



まずは3かな


2で



渋る友理奈お嬢様にもう一度座っていただきました。
「・・・・・・・・・」
明らかに不機嫌そうなお顔で、お皿に残ったものを見つめています。
「さあ、ゆっくりで大丈夫ですから、まずは一口だけ食べてみましょう」
「やだもん。やだ、絶対」
あまり厳しくしてはますます嫌な思いをさせてしまいます。最初はこうやって優しく話し掛ける様に・・・
「やなのぉ。なんで食べなくちゃいけないの・・・」
「僕は強制をするつもりはありません。ですが、いつまでも食べられないのは貴女のためになりません」
「や〜〜だ〜〜や〜〜だ〜〜、絶対やだ〜〜〜〜!」
まるで子供の様に手足をばたばたさせて拒否なさっている友理奈お嬢様。
外見はもう立派な大人の女性なのに、中身はまだまだ教育が必要みたいですね。
基本的にB館のお嬢様はややお元気といいますか、個性的といいますか・・・
それでもここ最近、お屋敷の中ではまともに日常生活を送られる様になりました。
・・・ただ一人、友理奈お嬢様をのぞいては。
相変わらずこの方はベッドを蜂蜜まみれになさったり、こうして嫌いな物は召し上がらなかったりと少々自由過ぎます。
 
 
1 全部食べるまでお風呂はだめですよ
2 せめてどれかひとつは食べてください
3 さらに友理奈お嬢様が暴れだして・・・



1かな
ってことはル*’ー’リは夢遊病克服したのかw


3とか



「執事さん・・・なんでいじわるするのぉ・・・?」
縋る様な目線を向けてくる友理奈お嬢様。思わず気持ちがぐらつきましたが、いけません。
「全部食べるまでお風呂はだめですよ」
「そんなぁ〜〜。やだ〜お風呂入りたいよ〜〜」
まるで小さな子供をあやしている様な感覚でした。
たとえ友理奈お嬢様に嫌われようとも、ここで苦手なものを克服していただかなくては。
「・・・・・・・・・」
ついに観念なさり、しぶしぶフォークを使いながら口にトマトを運びました。
そうです、その調子です。あとはしっかり咀嚼して飲み込めば・・・!
「・・・・・・・・・」
友理奈お嬢様は急に咀嚼をやめ、口に含んだまま首をふるふる横に振っています。
・・・食べられない、とおっしゃっている様に見えます。
ここでまただめです、と言うのはおそらく逆効果でしょう。
「あとは飲み込むだけです。そうすればトマトは克服ですよ」
グラスを差し出すと反射的に受け取り、流し込んでしまいました
「はぁーーっ!はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、まだグジュグジュしてるぅ・・・」
やりましたね、友理奈お嬢様!早くもトマトを克服なさるとは。
さあ、あとはタコとイカだけですよ。
 
 
1 友理奈お嬢様の顔色があまりよくない・・・
2 いきなり友理奈お嬢様が泣き出してしまいました
3 もう大丈夫かな、トマトは食べたし



2
でも心を鬼にして


友理奈お嬢様かわええ!!


2でお願いします



「う、うあ・・・うっ」
友理奈お嬢様の瞳が潤んできました。
「ひぃいいん・・・もう食べたくない、やだ、やだ〜〜〜」
口元を手で押さえながらひくっ、ひくっと嗚咽なさるその姿・・・本当に小さな子供の様です。
「執事さんのいじわる、いつもなら食べなくても許してくれたのにぃ、ひぃい〜〜ん」
「はい、今までは・・・しかし、それでは友理奈お嬢様の将来のためにならないのです」
「やだもん!嫌いなものは食べたくないんだから!」
「・・・誰にだって苦手な食べ物はあります。僕にもありますから・・・
ですが、ご主人様のお申し付けですから僕は心を鬼にしているのですよ」
嫌いなものをちゃんと克服できる様に道しるべとなる、それがご主人様の・・・・・・
「ひぃいいん・・・やだよ、本当にやなのに・・・ひっく、いじわる、執事さんひどいよ・・・うあああん・・・」
 
・・・だけど、本当に僕のやっている事は正しいのだろうか。ただ友理奈お嬢様を苦しめているだけなのでは
 
 
1 仕方ありません、今日はやめましょう
2 それでも、厳しくしなければならない
3 そうだ、友理奈お嬢様が食べやすい様に好きな料理にしてみたらどうだろう



2で逆襲される執事w


悩んだけど…


3でお願いします



迷っていてはだめだ。
今はわかっていただけなくても、いつか友理奈お嬢様のためになれば・・・いいんだ。
例え友理奈お嬢様が気持ちを曇らせても、それでも厳しくするのをやめてはいけない。
「うあああん、ひっく、いやっ、やだぁ、うあああん」
しばらく友理奈お嬢様は泣いていましたが・・・やがて、少し気分が落ち着いたみたいです。
「・・・・・・・・・」
じっと僕を見つめて、再びフォークを手に取りました。
「わかった・・・食べてみるね、もうちょっとだけ」
あれだけ嫌がっていたのに、自分から進んで嫌いな食べ物を口に運んで・・・
「ん、んんっ・・・んぐ、う・・・」
眉をしかめながらタコを一回、また一回とゆっくりながら確実に噛んでいらっしゃる友理奈お嬢様。
「んぐっ!ん・・・ぷは」
トマトと同じく、最後は水で流し込みましたが、思ったよりも早く克服できましたね。
続いてイカも口に含み、さっきよりも多く咀嚼して無事に飲み込む事ができました。
 
 
1 よく頑張りましたね、と笑顔で祝福いたしましょう
2 急に友理奈お嬢様が泣き出して・・・もう大丈夫ですよ
3 「一緒にお風呂入ろう!」と・・・え、えっと、それは・・・



1か3か・・・3


2でヒーン



もう、厳しくするのはここまでです。よく頑張りましたね、友理奈お嬢様。
「無事に克服できましたね。おめでとうございます」
「う・・・あっ、執事さぁん・・・ひっく、ひぃいいん!」
「わっ?!ゆゆ友理奈お嬢様、ちょっと、苦しいです!」
友理奈お嬢様が僕に抱きつき、わんわん泣き出してしまいました。先程よりも激しく・・・
「もうやだ、口のなかが変な匂いがするのぉ!やだやだ、やだぁ〜〜〜!」
「だ、大丈夫ですよ友理奈お嬢様。もう貴女は食べる事ができました、次からはきっともう怖くありません」
「・・・ほんと・・・?」
ぐす、と鼻をすすりながらおっしゃる友理奈お嬢様がとてもかわいらしいです・・・////
「は、はい。間違いございません」
「わかった。じゃあ私と一緒にお風呂入ろう」
は・・・はい?あの、なぜ急にお風呂に・・・待ってください。ちょっと!だめ〜〜!
 
「さっきはよくもやってくれたね、執事さん!」
「友理奈お嬢様やめてください!痛いです!痛い痛い痛い!」
さっきのおかえしとばかりにタオルで僕の背中をこする友理奈お嬢様。
「もう、真っ赤じゃないですか!少しは加減なさってください」
「さっき執事さんは私が嫌がってもトマト食べさせたじゃん。だから、嫌がってもやめない」
で、ですからそれとこれとは別でして・・・!
「何か言いたそうだね。でも言わせてあげない!」
「いたたたた!も、もう許してください!」
まるで子供みたいですね、友理奈お嬢様は。
でも・・・大人の外見に無邪気な言動、それこそが貴女の個性でありまた魅力だと思います。
「おちんちんあらわせてぇ〜。わ〜ちっちゃ〜い」
「い、言わないで・・・////」


从・ゥ・从<おやすみ ノk|*‘ρ‘)<舞美ちゃんおはよう!朝のおっぱい! ロボ´∇`)<晩ご飯なに? 川*^∇^)||<桃子先輩!