俺は公園のベンチでひとり佇んでいた。
あの日・・・中島に再会したあの日から、俺の心は休まらない。
それはまだ返せていないお守りのこともあったが、何よりユリナたちとの関係がうまくいっていないことにあるのは明らかだった。

そう、チナミが現われた日に、どさくさでユリナとサキちゃんだけでなくミヤビの裸まで見てしまって・・・。
元々中島の件でギクシャクしてたところに、あれでますます3人とは話しづらくなってしまった。まったくチナミのせいで・・・。
そういった事情もあって、彼女たちは最近は新入りのチナミとばかりしゃべったり遊んだりしている。結果、俺の居場所が家にすらなくなってしまったわけで・・・。
はぁ、どうしてこんなことになっちゃったんだろう。
以前は一人でもこんなに寂しい思いをすることはなかった。それほどまでに彼女たちの存在が俺の中で・・・?

今日は4人で遊びに出かけてしまった。俺はやけに広く感じる家が嫌で、こうして公園へとやってきたんだ。
はぁ〜〜〜、どうしたら・・・。

  む に ゅ っ ♪

んッ?んんん?なんか後頭部に柔らかい感触があって、急に目の前が真っ暗に・・・な、なんだ?誰だ?!

「ハァ〜イ、ご主人サマ♪おひさしぶりね♪」

きっ君は!? エリカ!!

いきなり後ろから俺の頭を抱いてくれたのは、そう、あのエリカだった。
ユリナたちとは別の機関で作られたというラブアンドロイド。ユリナたちが恐れる、謎の存在・・・。

1 今までどこに?
2 元気だった?
3 な、何が目的だ!?



キタ━━━━━━━━!!

リl|*´∀`l|<1→3



そうだ、エリカはあの日ユリナたちと対立してから行方がわからなかったんだった。今までどこに?

「やだぁ〜ご主人サマ、イイ女には秘密があるものよ♪」

そういって詳しいことは教えてくれなかったが・・・。

「こないだはあたしもロールアウトしたばっかだったから・・・あれから色々と勉強しましたの♪今はさらに『ばーじょんあっぷ』してますわ♪」

どうやら色々と世間や社会について学習したらしい。またたぶん色んな知識がついてるんだろうな・・・。
ところで、前から思っていたんだが、君の目的はなんなんだ?ユリナたちとは違うようだし・・・?

「やあねぇ〜、出自は違えど、あのコたちと目的は一緒よぉ♪ご主人サマをお助けして、ご奉仕するために、あたしはいるんです♪」

「今日だって、ご主人サマに何か悩みごとがあるみたいだから参上しましたのよ?♪」

えっ・・・?そ、それは・・・。

「どうされたんですか?エリカにできることがあったら何でも言ってください♪」

そういって微笑んでくれるエリカの瞳は澄んで美しかった。そうだ、エリカの気持ちは本物なんだ。
うれしい。こんな時だからなのか、エリカの優しい言葉と優しい笑顔がとても心に沁み入った。
エリカ、俺は、俺は・・・・!!

「ふふふ、無理しなくてもいいんですのよ。なんならココロをほぐす前に、カラダをほぐして差し上げましょうか♪」

ええっ?!て、てことは・・・あ、エリカが顔を近づけて・・・!

1 だ、ダメだ!そういうことしちゃ!
2 ここ、公園だけど・・・いいのか?
3 二人きりになりたい・・・ラブホテル?
4 二人きりになりたい・・・俺の家?
5 ご希望(応えられるかわかりません)



1かな
まだ謎が多すぎるなw


1を



ああ、エリカのキレイな顔がどんどん近付いてくる・・・あ、ぷるぷるのくちびるが・・・。
だ、ダメだ!そういうことしちゃ!これではますますユリナたちに顔向けが・・・!!

「真面目ねェご主人サマ・・・でも、そこまでする必要あるのかしら?あのコたち、ちゃんと今のご主人サマにご奉仕できてるの?」
うっ・・そ、それは・・・。

「あのコたちのことで悩んでるからご主人サマは一人で淋しくここにいる。そうじゃなくって?」

・・・・まいったな。さすが最新型・・なんでもお見通しってわけかよ。
ぎゅ・・・いつのまにかエリカは俺の両手を包み込むように握ってくれて、肩を寄せるように隣に座ってくれていた。

「ね?ご主人サマ・・エリカに全部話してみて?楽になりますわよ・・・♪」

エリカの手が、肩が、身体が、言葉が、とても温かかった。そう、まるで本当の・・いや、本当の人間以上に・・。
いつしか俺はエリカに全てを打ち明けていた。エリカは丁寧に相槌を打ちながら、俺の話を全部聞いてくれた。

「・・・わかったわ、ご主人サマ。でも心配しなくていいよ、あたしがついてるから・・・ね♪」

話が終わるころには、エリカはまるで姉のように、俺の肩を抱いてくれていて・・・。
考えて見れば、俺は今までここまで異性に優しくされたことがなかった。いや、異性のコト・・中島やユリナたちのことでこんなに悩んだこともなかった。男と女って・・・難しいんだな。
でもそんな中で、同性とは違った優しさ・・・女の子のぬくもり。そんなものをこのロボットであるエリカから感じたんだ。
ついつい俺はエリカに全てを委ねて・・・。

「ご主人サマ、よく話してくれました。じゃあ次はエリカが慰めてあげる♪」

ああ、エリカ・・・。

1 やっぱりダメだ!そういうことしちゃ!
2 ここ、公園だけど・・・いいのか?
3 二人きりになりたい・・・ラブホテル?
4 二人きりになりたい・・・俺の家?
5 ご希望(応えられるかわかりません)



5 悩みを打ち明けてみる


もう打ち明けてたすまない
 
1で葛藤が見たい



エリカ・・・腕に当たる胸の柔らかい感触、この女の子らしい香り、フェロモン・・・たまんねえ!
最近は家にいる人数も増えたせいで溜まりまくってるんだ、早くエリカに出したい!抜いてもらいたい!

だけど、だけど・・・やっぱりダメだ!そういうことしちゃ!
俺には、俺にはユリナたちが・・・。

「・・・そうなんだ。ご主人サマの意思がそこまで固いなら仕方ありませんわね♪」
「ふふふ・・・でも、ご主人サマの顔色、さっきより全然いいですわ。話せば楽になりましたでしょう?」

あ・・・そういえば。さっきよりも全然・・何か、心が軽い。
これなら少しは前に進めそうな気がする。エリカは本当に俺のために・・・。

「あたしの本来得意なのは、こっちなんですけどね・・・♪」

そういってエリカは残念そうに俺の股間を撫でた。はは、ははは・・・ご、ごめんなエリカ。

「では今日はここで失礼しておきますわ。またご主人サマがあたしを必要としてくれる時にまた来ます♪」

え・・いっちゃうのか、また・・・?

「忘れないでくださいね、エリカはご主人サマの忠実なる下僕ですから♪」

ばああああああああああ〜〜〜〜

あ、エリカ?!エリカ〜〜!!
砂煙が竜巻のように立ったと思ったら、エリカはもう消えていた。どうなってるんだ、本当に不思議なロボだな・・・。

だけど今日は確信できた。少なくともエリカは敵じゃあない。俺のことを大事に思ってくれる、優しいロボなんだ。
また会えるかな。その時は俺はこんな悩んでいない、元気な俺でいたい。そのためには・・・。

もうすぐユリナたちが帰ってくる。そしたら話そう。煙たがられても話すんだ、わだかまりをちゃんと解くために。
俺は前に進むぞ。みんなと楽しい毎日を送るために!!


ロボ|*´∀`l|<あは〜ん♪あは〜ん♪ 川*^∇^)|<保全機能作動します ロボ|*T∀Tl|