まさか、中島と偶然再会できるとは思ってもみなかった。
学校も一緒じゃないしこのまま会わないだろうなと思ってたけど・・・
別に変な関係じゃないのに、ユリナはおろかサキちゃんやミヤビまでなんか俺を疑ってるみたいで・・・
 
俺の頭は中島の事が少し、あとの大半はユリナ達の事でいっぱいだった。
ああ、御守り拾ったっけ。早く届けてやらなくちゃな・・・
う〜んと・・・確か、こないだメンテナンスから帰った時に大事な連絡があった様な。なんだったっけ?
まあいいや、帰ったらカレンダーに書いてあるかなと思い家のドアを開けた。
 
「な、なんだこりゃ?!」
なぜか玄関にお菓子の箱が大量に落ちていた。どれも空っぽで、たぶん捨ててあるっぽい。
誰かの仕業かなと思ったが、三人ともこんな行儀の悪い事はしないはずだ。
今はちょっと仲が微妙だけど、だからってこんな子供みたいな悪戯をする様な子達じゃない。
じゃ、じゃあ一体誰が?まさか・・・エリカか?!
 
『だれ〜?』
驚いている俺の目の前に、一人の女の子がひょこっと姿を見せた
・・・ユリナ達と同じメイド服を着ている。じゃあこの子は・・・ロボットなのか?
 
 
長くて黒い髪、ユリナよりも黒くて健康そうな肌、そして・・・か、かわいい顔・・・////
『あんた誰?どろぼー?』
「き、君こそ誰だよ!俺はこの家の住人だ」
スカートは他の三人より短く、すらっと伸びた長い脚が眩しい。肉付きがやけに生々しいぞ。
『ああ、はいはい。わかった、博士から聞いてるよ』
この子、かわいいけど・・・なんかふてぶてしいというか
さっきからクッキーをポリポリかじりながら喋っている。この子もクセがありそうだな。
『座れば?疲れてるでしょ』
「う、うん」
ここは俺の家なんだが、こっちが招かれてる感じだな・・・
聞きたい事がたくさんあるんだがまず何から聞いてみようか
 
 
1 君の名前は?
2 なんで人の家のお菓子を勝手に食ってるわけ?
3 どうしてたれ目なの?
4 特別な機能とかある?



とりあえず1で


1でお願いします



『あははははは』
テレビを見ながらお菓子を食べているその子。ずいぶんくつろいでるな・・・
「ねえ、なんて名前?」
『この人バカみたい。あははははは』
俺の声が聞こえないのか。うるさいなこの子、笑い声が特にうるさい。
「ねえ君、なんて名前なの?」
今度は少し大きめの声で話し掛けてみたら通じた。
『んあ?私の名前?』
そうだ、俺がまず知りたいのは君の名前だ。それを知らないと
『なんだと思う?』
「えっ?!知らないよそんなの・・・」
『当ててみて。普通に答えたらつまんないじゃん』
どうやら、簡単にはいかなそうな相手みたいだ。あのミヤビですらちゃんと名乗ったのに・・・
わかるわけないだろ、初対面の人の名前なんて。せめてヒントをくれと言ったら
『ヒントあげたらわかっちゃいそうだからだめ〜〜』
うああめんどくさい・・・もうホントめんどくさいぞ。
 
 
1 ヒントくれないとわかんないぞと怒る
2 適当にあしらって出かけようかな・・・
3 肌が黒いから・・・黒人ぽい名前かな



3とかw



『さあもう時間がありません!早く答えてください!』
ちょっ、ちょっと待ってくれ、いま問題出したばかりじゃないか
『10、9、8、7、6・・・』
うわわわもう時間がない、ほんとにない!早く答えなきゃ
えと、肌が黒いから外人っぽい名前かな。それにかけよう
「マイケル!」
『ぶぶー』
「ジェシカ!」
『ぶぶー』
「ボブ!エリザベス!」
『適当に答えるな!はいだめー、時間切れ!』
その子はいきなり俺のこめかみにこぶしを当ててぐりぐりしてきた。
「いって!痛い痛い、やめろよ、痛い!」
『まるでだめねー、だいたい見た目で外人じゃないってわかるでしょ』
や、やられた・・・いったいなんなんだこの子は。いきなり人の家にいて・・・
『じゃあしょうがないから自己紹介。初めまして、チナミです』
「は、はじめまして」
やけになれなれしいというか・・・ふてぶてしいというか、このチナミという子は。
『博士から連絡きてるはずだけど。今日からみんなと一緒に君をお世話してあげるって』
やっと思い出した。そうだ、もう一体新しいロボットの開発に成功したって親父が・・・
ち、チナミもなかなか個性的というか、その・・・
 
 
1 腹減ったからなんか作って
2 説明書はどこだ?読ませてほしい
3 そうだ、みんなはどこに行ったんだ?



3
わざとチナミはほっといて
1人で探し始めるw


3でお願いしますw



チナミと二人でうまく話せる自信が無いぞ。そうだ、みんなはどこに行ったんだ?
確か、ミヤビの時も他の子はいなかったな・・・まあ、ミヤビはDモードになるにつれて話しやすくなってたけど・・・
『ねえねえなんかしてほしい事ないの?私にご奉仕してもらいたくないの?』
この際だからチナミはほったらかしにしておこう。
相手の存在を無視するのは気が引けるけど、なんとなく笑って許してくれそうだし。
「ユリナ〜〜〜」
違う部屋を見てみたけど・・・姿はないみたいだ。
買い物にいくなら必ず俺に連絡するか、書き置きを残していくはずなのに。
「サキちゃ〜〜〜ん」
いない・・・急にいなくなるなんて変だよな。
「ミヤビ〜〜〜」
はあ・・・ミヤビまでいないぞ。三人とも急用ができるなんてあるのかな?
『こらこら、私をシカトしてんの?ぶつよ。ひっぱたくよ』
おっかしいなぁ。かくれんぼするには狭すぎるし・・・どこに行ったんだ?
まだ探してないところがあるはずだな。よし、探すぞ
 
 
1 台所はどうだ
2 俺の部屋とか・・・
3 まさか風呂場に?



33333333333333333


チナミに付きまとわれながら1→3で



まず台所からだ。ここはまだ探してない・・・
『あ、なんか作ってほしいの?任せて。簡単なのでいいよね、目玉焼きとか』
勝手に冷蔵庫を開けて卵を割り、料理の準備にかかるチナミを無視して探した。
いない・・・ここにもいないか、じゃあ俺の部屋か?
『待ってよ、まだやったばっか・・・ちょっと〜〜』
なんで追い掛けてくるんだよもう。まぁいい、俺は俺のやるべき事をやらなくちゃ。
『うっわきったな〜〜い。それになんか・・・変なニオイ』
まずシーツをめくり、ベッドの下を見たがいない。サキちゃんみたいに小さいなら隠れられそうだが・・・
机の引き出しも開けてベランダも見たがやっぱりいない。どこに行ったんだろう。
あとは・・・風呂場しかないか。たぶんいないと思うけど一応見ておくとしよう
『あっお風呂入るの?私さぁ、1人で入るの苦手なんだ。一緒に入らない?』
ち、チナミ、さっきからしつこいぞ。それになんで脱ぐんだ。
「・・・・・・!」
こ、これは・・・かごにきちんと畳まれたメイド服がある。ちゃんと3人分・・・
『おや?もう先客がいるね。じゃあ一緒に入ろうか』
まてチナミ!じゃあってなんだ、じゃあって。やめ、押すな!
 
 
1 だめだって!入るわけにはいかないんだ!
2 その時風呂場のドアが開いて・・・
3 チナミ、なんて力だ。開けちゃだめ、押すな、ああああ・・・



1だとどうなる


今から参戦。

2でいってみよう



だめだって!入るわけにはいかないんだ!
『早く〜一緒に入ろうよ。私ホントに1人じゃ入れないの』
「俺も今は入れないの!頼むからやめてくれ、チナミ」
『博士がデータ見てあんたのこと健全だって言ってたよ。健全な子はエッチなんでしょ?』
なんだって?お、親父、いったいどんなデータを見て・・・そもそも何を記録してあるんだ。
なんとかチナミから逃げようとするがうまくいかず、手こずっていると・・・
¨がらっ¨
あ・・・ど、ドアが開いちゃった。風呂場のドアが・・・
 
『・・・・・・・・・』
なんと出てきたのはみ、み、ミヤ・・・
まさか俺がいるとは思わなかったのか、体を隠さずにその場に立ち尽くしていた。
『どしたのミヤ・・・』『あ・・・ああ・・・』
『あ、あんたね・・・何のつもりよぉ・・・!』
さ、サキちゃん、ユリナ、みんなお揃いで・・・
やばい、ホントにやばい。もうこれ以上みんなとぎくしゃくしたくないのに。
違うんだよ。これも誤解だ、チナミのせいだ。俺はこんな事をするつもりはぁ〜
 
 
1 あっチナミ・・・いない?!どこにいった!
2 く、苦し紛れの死んだふりを・・・
3 チナミが悪びれもせず『みんなで入ろうか』と・・・



ここは3!


3で



『何してんの?さっさと入ろうよぉ〜』
ち、チナミ、もとはといえばお前のせいでな・・・
「お、おい!何してるんだよぉ!」
なんで俺も脱がすんだ、やめろ、みんなの前で恥ずかしい・・・あああ////
チナミは悪びれもせずに俺を脱がせて、そのまま風呂場に押し込んでしまった。
な、なんかよく分からないけど、とりあえず風呂に入ることになったぞ・・・
『みんな初めまして、チナミだよ。うわぁ・・・あははは、みんな色んな体してるね』
『ちょ、ちょっとぉ////』『どこさわってるんデスか////』
『う、うわ・・・////』
チナミ・・・初対面のみんなの体をべたべた触ってるぞ。お前はどこまで馴れ馴れしいんだ。
『こら、そこのスケベ。な〜に見てんだよ?』
「見てない・・・」
『へえ〜〜〜、どれどれ?』
わっ!ち、チナミ、人の体をのぞくな、そこは・・・!
『見てないとか言って・・・うそつき』
しっかり反応してるそこを見られてしまった。
 
 
み・・・ミヤビの裸を見るのはこれが最初だったか。思わぬ形で見ちゃったな・・・
『こら!さっきから触りすぎでしょ!』
『いいじゃん減るもんじゃな・・・あ、減るほどないね』
ミヤビはもうチナミと打ち解けてるみたいだ。サキちゃんも・・・それにユリナも
みんなはたまたま時間があったから風呂に入ってたらしい。
 
風呂からあがり、チナミがいきさつを説明してようやく俺の無実が証明された。ふう・・・やっと誤解が解けたか
『ってわけで、今日から私もお世話するからよろしくね』
『よろしく、チナミちゃん』
不思議だな。ユリナもサキちゃんもミヤビも、初めて来た時はお互いもうちょっとよそよそしかったのに・・・
なんか、チナミとはいい雰囲気っていうか・・・
 
斯くして、俺にもう一人家族が増えた。
あとで説明書で知ったんだが、チナミは感情豊かなユリナをベースに、喜怒哀楽の喜と楽を重視してあるとか。
・・・それと、ユリナのあの機能もついてるらしい・・・
 
今後はますますにぎやかになっていきそうだ。
ちょっと大変かなと思うけど、とても楽しみだ。


ロボ´∇`)<いぇい ロボl∂_∂'ル<お、おやすみ ロボ´∇`)<おはよ ( 俺)<ZZZ ロボ´・_・リ<そろそろ私と・・・ハァハァ ノk|‘−‘)<先生見て、人形みたいでしょ http://lemonkanna.dip.jp/arikan/img/j-kanna0513.jpg (;執事)ノ<あ、あの・・・愛理お嬢様・・・ 州´‐ v ‐)<・・・・・・ (;;執事) 州´- v -).。o0(誠意を見せてほしいの・・・)