ユリナに早く会いたい一心で家路を急いでいると、電話が鳴った
「誰だよこんな時に・・・」
 
・・・この番号は・・・親父から?!めずらしいな、わざわざ俺に電話してくるなんて。
という事は何か大事な話があるんだな。ちゃんと聞いてやらなくちゃ
 
「はい、もしもし」
 
・・・電話の内容はとても簡潔だった。もう一人、自分の作ったロボットが家に来るらしい。
「どういう事だよ。なんでもう一人来るんだ?何、俺が寂しいから・・・いや、別に寂しくは、おい待てよ!ちょ!」
 
切りやがった。掛けなおしてももう繋がらない。まったく適当だなこういうとこは。
もう一人ユリナと同じロボットが増えるのか。
いつ来るんだろ?どんな子なのかな・・・
 
俺は早足で帰り、家のドアを開けた。するとそこには
 
「な、なんだこりゃ?!」
入ってすぐの廊下で、まるでピラミッドの様に洗濯物が山積みになっていた。
そしてその下には、見覚えのない女の子が・・・
『た、助けてクダサイ!重くて動けません!』
な、なんでこんなところでこんな事になってるんだ?
 
 
1 早く助けよう
2 面白いからこのまま見てるかな
3 ユリナはどこいったの? 



このままにしておくのもかわいそうだし、助けよう。
「すぐ助けるからね」
『お・・・重いデス・・・』
重いはずだ。たぶん1週間分はたまってるかもしれない。
ユリナは家の洗濯機の使い方は知らないみたいだし、それは説明書には書いてないからな・・・
たぶんこの子は洗濯機の使い方は知ってるのかな。
『ありがとうございマス。おかげで助かりまシタ』
ぺこっとお辞儀をする女の子。ユリナと同じ様なメイド服を着てるな、もしかしてこの子・・・
『今日からあなたのお世話をさせていただく事になった¨サキ¨といいます、よろしくお願いしマス!』
「こちらこそよろしくね。サキちゃん」
『はわわ////しょ、初対面の殿方に名前で呼ばれてしまいまシタ////』
じ、自分でいま名乗ったじゃん。だから名前で呼んだだけなのに、そんな真っ赤になっちゃって
『ごめんなさい!いますぐ洗濯物をたたみますカラ!』
なんでそんなあわててるんだよ、ゆっくりやればいいのに。そんな難しい事じゃ・・・
 
『きゃあああっ!!』
「わっ?!」
サキちゃんは俺の目の前で転んでしまった。うわぁああ、そんな格好じゃスカートの中身が丸見えだよぉ////
 
 
1 いけないと思いつつしっかり凝視しとこう
2 サキちゃん大丈夫?
3 いきなりサキちゃんが見ないでクダサイと立ち上がって・・・ 



しりもちを突いているサキちゃんのスカートの中身が丸見えで、思わずじっくり見てしまった。
ゆ・・・ユリナのパンツとは違うんだ。ちょっと変わってるっていうか・・・こういうのもいいかも・・・
 
『み、見ないでクダサイ!』
いきなりサキちゃんが立ち上がってスカートを押さえた。やっぱりばれたか
いや違う!そうじゃなくて、ここはちゃんと謝らなきゃ
「ごめんサキちゃん。そ、そんなつもりじゃ・・・」
『見られた、パンツ、見られた。博士にしか見られたことないのに見られた。パンツ・・・』
なんかぶつぶつつぶやいてるけど、俺の声ちゃんと聞こえてる?サキちゃんちょっと怖いよ
 
『見られた・・・・・・見られた・・・・・・見られた・・・』
「さ、サキちゃ・・・うわっ?!」
危ない!何するんだよ、いきなり殴りかかるなんて危ないじゃないか!
『私のパンツを見た人は許しまセン。お仕置きが必要デスね!』
いきなりサキちゃんの顔つきが変わったぞ。
そ、それになんかポーズとってる。ボクサーみたいに構えてるぞ・・・
 
なんか知らないけど、これってやばいの?
 
 
1 親父助けて!電話して対処の仕方を聞かなきゃ
2 せ、説明書があった!急いで読まなきゃ
3 サキちゃんが飛び掛かろうとしたら転んで俺に・・・ 



ユリナもエッチになるモードってあったな。あれは確か胸がスイッチになってた。
じゃあサキちゃんはなんでこんなになっちゃったの?パンツ見られたとか言ってたけど・・・
 
とにかく早く止めないとやばそうだ。説明書はないのか?ユリナにもあったからきっとあるはずだ
さ、サキちゃん、ちょっと涙目で構えながら近づいてくるよ。何しでかすかわかんないぞ
「あった!説明書!」
やっと見つけた。えと、どのページに止め方が書いてあるんだ?
これは・・・身長、体重、スリーサイズ・・・今はいいよ。ちょっと知りたいけど・・・
どこだ、どこに止め方が書いてあるんだ。性格はちょっと恥ずかしがり、だけど味を知ったらのめり込む・・・これは何を意味してるんだ?
 
『わ〜〜〜〜っ!!』
わわっ、サキちゃんが飛び掛かってきた!やば・・・!
『きゃっ、ああっ』
しかし足がもつれて転んでしまい、そのまま俺に・・・
とっさの出来事だったので受けとめられず、その場に倒れてしまった。
 
「いたたたた・・・!」
『・・・わ、私は何を・・・はっ、ゴメンナサイ!』
サキちゃんは俺の上に乗ったまま謝ってきた。正気に戻ってくれたか
・・・さ、サキちゃんの胸が当たってる。もしかして結構大きいのかな?
 
 
1 サキちゃんが怪我してないか心配だ
2 む、胸大きいねと冗談を言ってみよう
3 ユリナ!どこにいってたの・・・いや今はそれどころじゃ 



体のパーツが大きめなユリナとは違って、サキちゃんは人より小さめなんだね。
『あ・・・あのぉ・・・////』
どうしたらいいのかわからず、俺はしばらくサキちゃんと見つめ合っていた。
目はちょっと垂れ気味で唇がぷくってしてて、鼻がちょっと丸くて・・・
ユリナが美人タイプだとしたらサキちゃんは可愛いタイプだね。
 
『ただいまです〜〜。なんで玄関が開いたままなんで・・・』
あ〜〜〜〜〜!ゆ、ゆゆゆ、ユリナ!今までどこに行ってたんだよ。お使いかな?
・・・見てる。めちゃくちゃこっちを見てる、サキちゃんと抱き合う(様に見える)俺を・・・
 
『え、えと、この状況はぁ・・・なんていうんですか?えと、えと』
のんびり説明書を読み始めたぞ。ほんと好きだな
『わかりました!玄関があいてて人を襲っている、あなたは¨強盗¨さんですね!』
『ちがいマス!わ、私は今日からこの家にお世話になる事になったサキといいマス!』
『そんな人知りません!その人から離れなさい!』
 
 
1 ユリナにちゃんと説明しよう
2 いきなりユリナが『この人は私の一番な人です!』って・・・
3 サキちゃんが構えた!これさっきのポーズか 



参ったな・・・ケンカするのはよくないよ、お願いだからやめてほしいな。
 
『こ、この人は、私の一番な人です!!』
ゆ・・・ゆ、ユリナ、いまなんていったの?ねえユリナ。
ユリナはサキちゃんをどけて俺を抱き起こす様に・・・
ちょ、だ、抱っこしないで。普通は俺が抱っこする立場のはずなのに・・・
『この人は私がお守りするんです!!だから、指一本触れさせないから!』
 
ユリナ・・・力持ちなんだね。一人の人間を軽がると持ち上げるなんて・・・
『う・・・ううっ・・・』
サキちゃん、どうしたの?なんか・・・わっ、ちょっと!
『うわぁあああん、この子が私をいじめるデス、ひどいデス、初めて会ったのに・・・うわぁあああんっ』
 
ユリナはサキちゃんを見ておろおろしている。
もしかして、こんな時にどうしていいのかわからないのか?
 
 
1 ちゃんとユリナにごめんなさいの仕方を教えなきゃ
2 このまま見てよう・・・下手に何かしない方が・・・
3 サキちゃんの頭を撫でてあげよう 



もう泣かないで・・・
『うあっ、あの・・・あっ』
俺は泣いているサキちゃんを見るのがつらくて、その頭を撫でてあげた。
ぐす、と鼻をぐずらせて俺を見上げるその顔・・・やばいよ。
ユリナは身長の都合というか、構造上の都合でどうしても俺より目線が上になるから
だから、こうして見上げられるとなんだかどきどきしちゃうよ。
 
「ごめん、俺、サキちゃんにこんな事しかできないけど」
『い、いえ、ゴメンナサイ、私こそ・・・あなたにこんな事をさせてしまいまシタ』
「気にしないで。サキちゃんが泣き止んでくれるなら・・・」
 
やっと笑ってくれた。うあ・・・かわいいよ。めっちゃかわいい////
『・・・・・・  さん・・・楽しそうですね?』
はっ・・・・・・せ、背中に寒気がする。
「ゆ、ユリナ!!ちち違うの、こっ、これは・・・その」
怖いよ〜〜〜、ユリナ、なんか目元が暗くなって見えないよ。それが余計に怖い
 
 
1 ユリナにぶたれた。初めてぶたれたぁ〜
2 怒ったのかと思ったら今度はユリナが泣き出して・・・
3 かまわずサキちゃんをかわいがる 



ユリナはいつも笑ってるけど気が短いところがあるから、怒られると思った。
でも・・・自分の顔を両手で押さえて、何をするのかと思ったら・・・
 
『うわぁああん・・・』
えっ、今度はユリナが泣きだしちゃったの?サキちゃんが笑ってくれたと思ったら・・・
『やです、わ、私のこと、嫌いにならないでぇ』
「そんなわけないでしょ。ユリナを嫌いになんかなったりしないってば」
『やですぅ〜〜!  さん、私を嫌いにならないでぇ!』
ちょ、ゆ、ユリナ何を、わぁあああ?!
『やです、やですぅっ、うわぁあああん・・・・・・っ!』
 
ユリナは力任せに俺に抱きついてわんわん泣き出してしまった。
泣く時も力一杯泣くからな、ユリナは。く・・・苦しい、そんなに力強く抱きつかれたら・・・ああああぁ
 
 
その後なんとかユリナをなだめたらようやく泣き止んでくれた。
ちょっと遅れちゃったけど、ユリナとサキちゃんはお互いに自己紹介した。
 
『さっきはごめんなさいサキちゃん』
『ううん、私こそごめんねユリナちゃん』
仲直りしてくれて良かった。これで一安心だ。
『じゃあ仲直りの印にご飯作りますね、さっきお買い物してきたからこれで作ります!』
『私もお手伝いしマス!』
 
良かった、打ち解けてくれたんだね。一時はどうなるかと思ったけど、なんとかやれるかも。
 
『きゃあああ〜〜!火が、火が〜!』
『あわわ、大変です、えと、こういう時はどうしたらいいんですか?説明書のどこに書いてあるのか・・・』
 
サキちゃん・・・料理だめなのかな。ユリナも事故への対応はちょっと弱いみたいだし。
 
果たしてうまくやっていけるだろうか?なんか目眩がしてきた。
 
でも寂しくは無いよね。
家族がまた一人増えたと思えば・・・ 


州*‘ -‘リリ ・一・リノソ*^ o゚)川*^∇^)||     (教師)<どうしたんだみんな揃って     州*‘ -‘リ<出番! リ ・一・リ<出番!! ノソ*^ o゚)<出番!!! 川*^∇^)||<出番!!!!     (;教師)<俺に言われても困るな