確か今度の休みって言ってたよな。なぁ?梅田。
「あっ先生!こっちだよ〜」
駅の前にいた梅田が俺に気付いて手を振っている。
「・・・・・・・・・」
「そんな顔しないで〜〜。せっかくのデートなんだよ」
お前が言う¨今度¨っていうのは¨明日¨を意味してるのか。ああそうなのか・・・昨日は土曜日だった。
それにしてもなんだその格好は。化粧も濃いしスカートも短くてもう・・・
「テンションあげていこうよ先生。そんな顔してちゃつまんなくなっちゃうよ」
「お前は嬉しそうだな・・・」
「先生は嬉しくないの?学校で会う時と同じ顔してるよ」
・・・そうなのか。それはちょっと良くないな。
学校で梅田と会う時はいつもちょっと眉間に力が入ってる様な気がするから・・・
「ほら、どこか連れてって。ちゃんと引っ張ってほしいな」
お・・・おい、自分から俺の手を握って・・・
「最初はどこいくの?」
「いきなり言うなよ、まだ決めてない」
「早く決めてよ。レディを待たせないで」
何がレディだか・・・さて、最初はどこに行こうかな。
 
 
1 映画でも見るか
2 朝飯食ってないんだ。どっかいかない?
3 そこら辺をぶらつきながら話す 



いきなり言われてもすぐには決められないな。
「ちょっと歩かないか梅田。話でもしながらさ」
「ん〜〜〜・・・わかった。じゃあこのまま歩こうか」
 
手をつないだまま俺と並んで歩く梅田。なんか、並ぶと結構背が高いんだな。
「ねえねえカップル多いね。ほらあっちにも、あっこっちにもいっぱいいるよ」
「あんまり指差すなよ、失礼だぞ」
「・・・あ、ごめん。そうだよね」
なんだ?やけに素直だな。いつもの梅田ならさらにふざけるか、或いは不貞腐れるくらいはするはずなのに。
「わぁ〜〜あそこのカップル、どっちもいけてるね」
「そうだな。男はかっこいいし、女の子の方もなかなか」
「・・・私たちは美女と野獣ってかんじだけど♪」
 
・・・やっぱりそういう事を言ったか。こいつ、得意そうな顔しやがって・・・
「なんか間違った事言った?だって先生ってさぁ、獣みたいじゃん」
そうやって笑うその表情は学校でよく見る梅田だな。
 
 
1 お前だって動物みたいな顔してるぞと言い返す
2 俺が野獣なのは認めるが梅田は美女じゃないなとからかってみる
3 試しにゴリラの真似を見せてみるか 



「お前だって動物みたいな顔してるぞ」
「そんなはずないでしょ。例えばどんな顔なの?」
なんか以前から梅田は何かに似ている様な気がしていた。あの動物に・・・・・・
「あれだ、ほら、カピバラだ!見たことあるか?」
「・・・・・・・・・」
「痛たたたた、梅田痛い、痛いだろ!離せ!!」
梅田は引きつり気味に笑いながら、握っていた俺の手をねじってきた。
「カピバラっていうのは知らないけど、なんとなく顔が浮かんだよ」
「お前が俺を野獣なんて言うから・・・あ〜痛かった」
握力ぜんぜん無いって言ってたのに・・・まだ痛むぞ。
「そうだ先生!今から映画いかない?」
「ああ、いいよ。どんなのが見たいんだ」
梅田のお願いで今度は映画館に向かう事にした。
そういや以前清水や梨沙子、夏焼とも見たっけな・・・俺は映画には縁があるのか。
さて、いくつかあるうちのどれを見ようかな。
 
 
1 純愛ものか〜、たまにはいいかもな
2 コメディか。梅田は好きそうだなこういうの
3 ほ・・・ホラー・・・挑戦してみるかな 



梅田はこういうの好きなのかな?あんまり好きなジャンルではなさそうだが・・・
「これ見るの?見たかったんだぁ〜。先生ってこういうの好きなんだね」
「梅田がこういうのが好きだとは意外だったよ」
 
普段はあんまり見た事はないけど、せっかくだから見てみるとしよう。
 
「あははっ、あの男の人不器用だね。こういう時はもっとはっきり言わなきゃ」
梅田は映画を楽しんで見ているみたいだ。こいつ・・・はしゃいでるとなかなか・・・
「あ〜〜んもうもどかしいなぁ。男の人はガツガツしてなくちゃいけないのに」
・・・・・・横顔・・・こんなに綺麗だったんだな。スクリーンの光に照らされた瞳も・・・
 
「ねえ先生、もしかしたらあの二人うまくいかないのかな?」
いきなり振り向いてきたので慌てて変な声を出してしまった。
「あっ?!わ、わかんないな、映画は最後の最後まで結末は予測できないから」
「・・・・・・ちゃんと見てた?なんかだめっぽいと思うけどな・・・」
 
な・・・何を意識してんだ俺は。あの梅田だぞ、俺をいつも振り回す問題児なのに。
 
 
1 気を取り直して映画を見るか。変なことは考えないで
2 キスシーンになったところで梅田が俺に・・・
3 「お前、なんだかかわいいな」と本音を言ってしまう 



最初の頃は悩みの種だった。いくら注意しても聞き入れない困った生徒・・・
それがいつしか梅田は生活態度を改めて、少しづつではあるがいい方向へと進み始めている。
いつからだったのか?考えてみたがはっきりとはわからない。だめだな、先生なのに生徒の変化した時期に気付かないなんて。
 
俺は頭ごなしに叱ってばかりいたと思う。思い返せば、梅田の事をあまり考えなかったのかもしれない・・・
「お前・・・なんだか、かわいいな」
「う・・・うぇえっ?!」
一瞬、自分で何を言ったのかよく分からなかった。梅田に対して本音を言ったと気付いたのは少ししてからだった。
「やだ先生、あ、当たり前じゃん。美女なんだよ私は、美女。気付くの遅い」
・・・だが梅田はいつもと変わらない様子みたいだな。良かった、下手に照れられたりしたら俺も恥ずかしくなるぜ。
 
映画はやがて佳境に達して、ようやく素直になれた主役の男が女にキスをした。
そこでエンディングになり、場内の照明がついて・・・
 
「・・・梅田・・・」
「おっ、おもしろかったね!あはははは!」
耳まで真っ赤になったその姿を見ていると、なんだか・・・胸が苦しくなりそうだよ。
 
 
1 腹減ったな、なんか食うか
2 もう一本映画を見よう
3 「あ・・・あの!先生の家行ってもいい?」と言われた 



腹が減ってきたので、近くのファミレスで食事する事にした。
「さ、さっきの映画おもしろかったね。途中はだめかと思ったけど、最後に結ばれたね!」
「もうちょっと静かに見ろよ。お前の声結構響いてたぞ」
「よく舞美に言われるのそれ。なんか、テレビとか見るときも声出ちゃってるみたい」
 
さっきは照れてたのかなと思ったが、気のせいだったみたいだ。
「ちょっとちょうだい」
「おい、梅田・・・お前なぁ」
俺の食べている料理を勝手に一口食べたりしてくる梅田。いつもこうだもんな
「じゃあ俺もくれよ」
「やだ〜〜〜。レディのものをつまみ食いするなんてはしたないよ。やっぱり野獣だね」
「お前が言うな!」
まるで子供みたいな奴だ。見た目は大人っぽいのに・・・
さっきも見たあの横顔を思い出したが、なんだか結構色気が出てたな。
「おいし〜〜〜♪」
クリームを口に付けながらデザートのケーキを頬張る姿は、やっぱり子供だった。
 
でもそこがかわいいんだよなぁ・・・・・・外見とはしゃぐ姿のギャップがなんとも
 
 
1 今度はカラオケに行く
2 思い切って家に誘ってみようかな・・・
3 「服みたい」と梅田が言い出した 



「服見たいな、いこっ」
梅田に誘われて今度は服屋に入る事にした。
ここは・・・カップルがそんなにいないな。女物の服屋だからだなきっと
「わぁ〜〜新しいの入ってるぅ〜〜」
梅田は楽しそうに服を見ている。な、なんか派手なのが多いなぁ・・・
「ねえ似合う?こういうの」
なんだそのでかいサングラスは。なんか最近流行ってるやつか、眉毛まですっぽり隠れるタイプの・・・
「顔が判別できないんじゃないか」
「じゃあこういうのは?」
またサングラスか・・・普通の眼鏡でも似合うと思うんだがな。
でも、梅田の場合だとなんかしっくりくる。
「今度は服を試着してみようかな〜。あ、そうだ!先生選んで、私に似合いそうなの」
・・・俺、そういうのはあまり自信ないな。だが頼まれたならしっかりやらなきゃ
「先生のセンスに期待してるよ。私をきれいにしてください!うふふふっ」
 
 
1 これ着ろ、とワンピースタイプの水着を渡す
2 スカートじゃなくてこういう細身のパンツなんかいいんじゃないか
3 梅田といえばヒョウ柄を着こなせるはずだ 



直感で選ぶぞ。梅田に似合いそうなのは・・・これだ!
「梅田の長い足だとこういうのを着こなせそうじゃないか」
「おお。お〜〜〜、先生さすが。さりげなく相手を誉めててえらいね〜」
なんで上から目線なんだよ、まあいいや喜んでくれたなら。
 
さて、果たしてどんな姿を見せてくれるのやら。スカートもいいがきっとああいうの似合うはずだ
「できたよ〜開けて〜」
もう終わったのか。ずいぶん早いんだ。俺はカーテンを開けた
「きゃああああ〜〜この人痴漢です〜〜〜!」
・・・いたずらしてくると思った。梅田はスカートだけを脱いだ状態で下着を隠して叫んでいる。
「ばか!ちゃんと着替えろよお前」
「もぉ先生ってば。普段からたまってるんでしょ?いつまでもあけてないで早く閉めなさい」
アホ・・・まったく。さっきの映画館での照れはなんだったんだか。
 
「じゃ〜〜〜ん!」
しばらくして今度はちゃんとパンツをはいて出てきた。なかなか似合うな
「どう?先生」
 
 
1 似合うよ、と微笑んでみる
2 梅田なら似合うと思ってたんだと誉めたい
3 俺も着てみようかなと言ってみる 



なんだか、今の俺なら素直に誉めてやれる気がした。いつもの梅田に対する態度じゃなくて・・・
 
「似合うよ、梅田」
 
梅田はまんざらでも無さそうだったが、だんだん顔が赤くなってきた。
「あ、あ、そう?まあ私も自分で似合うって思ってたけどね。先生どうしたの?素直じゃん」
「どうしたんだろうな。やけに素直だなって俺も思うよ」

もしかして・・・梅田はあんまり誉められる事に慣れてないんだろうか。
確かに誉められるとちょっとむずがゆくはあるが、それは大きな自信につながるから大事な事だ。
「先生どう?ほら、長いでしょ。足長お姉さんって呼んでね」
「そんなに長くないかもしれないぞ」
「さっきは長いって言ってたじゃん!」
 
梅田が顔を近付けてきて・・・何を言うのかと思ったら
 
 
「あ・・・のさ、先生の家に・・・行ってもいい?」
 
1 いいよ。ちょっと話すくらいだろう
2 ・・・ま、まさか梅田・・・・・・
3 何をするつもりなのか聞く 



「何かするつもりか?俺の家に来て」
「行きたいから。先生ってどんな部屋に住んでるのか興味あるしね」
梅田の表情はそんなに変わらなかった。だが、何かしようとしているのは分かった。
「いいよ。ちょっと話すくらいだろ?」
「うっ、うん、そう。話したいことあるから!」
 
もしかしたら梅田・・・・・・俺と、まさか・・・・・・
やけに俺の手を握る力が強くなった気がする。これは緊張してるって事なのか?
家にいくまでの間、梅田は特に変わった様子は無かった。やっぱり俺の考えすぎかな。
 
「おじゃましま〜〜す。うっわ〜〜きたな〜い」
考えすぎだろうな、きっと。俺の部屋をうわ〜と言いながら見渡している。
「ちゃんと掃除してんの?脱いだら脱ぎっぱなしだし」
「これでも1ヶ月に何回かはしてるんだぞ」
「やけにほこりっぽいよ、けほっけほっ。も〜〜〜っ」
 
梅田はベッドに座った。そんなとこに座って何をするのかと思ったら・・・
 
「・・・・・・・・・」
黙ったまま自分の服を脱ごうとしている。やっぱりそのつもりだったのか
 
 
1 風呂入りたいのか?と聞いてみるか
2 たまらず梅田を押し倒す
3 待て梅田!悪いが、それはできない 



うっかり誘惑されかけたが、俺の中の理性の部分が歯止めをかけた。
「待て梅田!悪いがそれはできない」
「・・・・・・えっ」
梅田が服を脱ごうとするのをやめたのを見計らい、そっと隣に座る。
「・・・先生・・・」

すると、梅田が俺の腕をつかんできた。その手は少し震えている様に感じる。
「お見通しなんだね。私の考えてる事は」
「なんとなくそう思ったんだ」
しようとしたのを止められたのが少しばつが悪いのか、梅田の笑顔は引きつっていた。
「そうだよね、一応先生はそういうのいけない立場だし」
「・・・・・・・・・」
その言葉が胸に刺さる。最近は、そのいけない行為を楽しんでいる様な気がして・・・
 
「しょうがないなぁ。じゃあ今回はおあずけにしとくよ」
「意味深な言い方をするなよ」
「あの・・・そういうのはだめなら、これは・・・?」
そう言って梅田は顔を近付けてきた。
 
 
1 ごめんな、それも無理だ
2 せめてこれくらいは・・・してやらなくちゃ
3 キスをしてさらに胸ももんでしまう 



キスしようとしてきたが、それはするわけにはいかない。
「ごめんな、それも無理だ」
「・・・・・・先生・・・」
そんな目で・・・見るな。いつもへらへらしてるのに、そんな切なそうに・・・やめ・・・!
 
「んぅっ?!」
俺は衝動的に梅田の唇を奪ってしまった。昨日は梅田からしてきた、今度は俺からだ。
「んんぅ・・・はぁ・・・あっ・・・////」
 
梅田の・・・ぬるぬるしてる・・・あ・・・んん・・・
「せん、せぇ、そこ・・・あん////」
で、でかい、梅田のここ、こんなにでかいんだな。
「やらぁ・・・おっぱい、もみもみしないれぇ」
 
ごめん。お前より俺はやらしいのかもしれない。だって・・・
 
「はぁ〜、はぁ〜・・・」
「梅田・・・」
・・・・・・ふと気になった。
昨日は自分からしてきて、やけに慣れてたのでもう・・・経験してるのかと思った。
だが・・・さっきの感じを見ると、まだしてない様な気がしてきたぞ。
 
 
1 梅田・・・悪いが、お前まだ経験はしてないのか?
2 キスだけは経験したのか?
3 昨日は慣れてたのに今日は初々しいんだな 



昨日は聞けなかったが気になるので思い切って聞いてみるか。
「梅田・・・悪いが、お前まだ経験はしてないのか?」
こんな質問答えてくれないだろうなと思ったが、梅田はちゃんと答えてくれた。
「うん・・・まだだよ。誰ともしてない」
なんだ、そうだったのか・・・・・・安心するのもおかしいが、ひとまず安心したぞ。
「ちょっと待て。昨日はやけにキス慣れてたじゃないか」
「えと・・・あれは・・・その、あははは、実はね」
それも梅田は答えてくれた。そんな・・・父親に頼んで練習したのか?!
「先生とするからなんて言ってないよ!安心して」
 
か、変わってるというか、その・・・いい父親だな。家族と仲が良いみたいで安心したぞ。
その発想、その行動力、さすが梅田だ。他の生徒とは一味違う。
胸のつかえが取れた気分だ。梅田は綺麗な体だと分かって・・・ふぅ・・・
「なんかほっとしてない?もしかしてもうしちゃったって思ってたの」
「そっそんなわけないだろ!聞いただけだって」
 
そうだ、なんて言えるか。
 
 
すっかり暗くなっていたので途中まで送った。
「今日は楽しかったよ。ちょっとどきどきした。ありがとう先生!また明日学校でね」
「ああ。気を付けてな」
「つ、次はさ・・・次はエッチしようね!ばいば〜〜い!」
 
近くに人がいるんだぞ、何を言ってるんだよ。もう・・・梅田のやつ・・・
 
俺は梅田の姿が見えなくなるまで見送っていた。
なんだか、今日1日で梅田に対する見方がずいぶん変わったな。
かわいいじゃないか、根は素直で子供みたいに無邪気で。外見は大人だし、そのギャップが・・・
 
 
・・・梅田・・・
 
さっきの切なそうな顔を思い出すと、胸が熱くなる。
俺は・・・お前を・・・ 


リl|*´∀`l|<きょ、今日、先生と・・・・・・     リl|*∩∀∩l|<きゃ〜〜