中等部の卒業式も無事に終わった。これで中等部の卒業生は来月から晴れて高等部に進学する事になる。
・・・梨沙子も今年で中3か。あんなに小さかったあいつがなぁ・・・
 
 
今日は休み。
相変わらず昼間は家でごろごろしていたが、たまには運動しようとこうして外に出てきた。
もうちらほら梅の花が咲き始めている。来月には桜が咲き誇ってるんだろうな。
公園で遊ぶ子供達も、一緒に立ち話している親も厚着ではなく動きやすい服装になっている。
春はもうすぐなんだな・・・この寒さともようやくお別れだ。
 
だがまだ吹いてくる風は冷たい。少しは和らいできた気もするがやっぱり冷たいな。
 
「・・・・・・・・・」
特に何か考えるわけでもなくベンチに座っていた。
「うわっ?!」
いきなり頬が冷たくなったと思ったら、すぐ隣に誰かが立っているのに気付く。
「どしたの先生?ぼ〜っとしちゃって」
「お前・・・梅田?!何やってんだよこんな所で」
俺に缶ジュースをくっつけてくすくす笑っている梅田。
こんな所で会うなんて奇遇だな・・・
 
 
1 何やってんだお前ここで
2 いきなり隣に座って抱きついてきた
3 お返しに缶ジュースを奪ってやる 



「何してたのかって?聞きたい?」
梅田は俺の隣に座った。思わず反射的によけたらすかさず近づいてきて・・・
「先生なんで逃げようとするの?私のこときらい?」
「はっきり言うが苦手だ」
「え〜〜〜〜。私は先生がだぁいすきなのに〜」
うっ梅田、やめろ!何をする・・・俺の腕に抱きつくな!
「ばか!周り見てみろ、人がいっぱいいるんだぞ」
「あっ本当だ。家族連ればっか。うふん、ねえねえ子供の名前は何にする?あなた♪」
ふぅ・・・だから苦手なんだよこいつは。もう少し普通に接してほしいんだが。
わざとだな、わざと腕に体を押しつけてるんだな。胸が当たってるぞ。
だが残念だったな、確かに人並みよりはあると思うが・・・見え透いた誘惑では興奮しない。
・・・あ?俺は何を考えてるんだ。誰の胸が人並みよりはでかいって?
「ば、バイトはちゃんと行ってるのか?」
「も〜〜ぜんぜん来てくんないじゃん先生。せっかくパンチラしてあげようとして待ってるのに」
続かないと思っていたが勤務態度は真面目だと他の生徒から聞いたことがある。
最近は・・・授業中に寝る回数は減ったし、テストの点数もじわじわだが上がってきている。
・・・・・・俺も、そろそろ梅田の努力を認めて誉めてやらなくちゃいけないな。
だが・・・どうも素直に誉めてやれない。前の態度がひどすぎたせいで信用できないのだ
 
 
1 あえてまだ厳しく接する
2 やっぱり叱るばかりじゃだめだ、ちゃんと誉めなきゃ生徒は伸びない
3 ここじゃ話しづらいな、歩きながら話すか 



梅田は俺のことをどう思ってるんだろう。いつも頭ごなしに叱ったりするからな・・・
決めた。もう変なふうに考えるのはやめた方がいい、梅田は努力してるんだから素直に誉めよう。
「梅田はえらいな」
「・・・・・・・・・え、エッチじゃないよ////」
聞き間違えたか、あるいはわざと聞き間違えたふりをしたのか。おそらく後者かな。
「最近は生活態度がようやく真面目になってきたし、バイトも頑張ってるみたいだしな」
「ど、どうしたの先生?やだ、なんか気持ち悪いよ、普段はぜんぜんそんなこと言わないじゃん」
・・・やっぱりあまりいい印象じゃなかったみたいだな。
よく考えたら、梅田の立場からしたら俺みたいな先生は決して気持ちのいいものじゃないはずだ。
やたら服装やら生活態度やら口うるさく注意してくるし、ろくに誉めてくれないしな。
「先生熱でもあるの・・・?」
「う、梅田?!」
いきなり顔を近付けてきてぴったり額をくっつける梅田。
・・・こ、こいつ・・・美形だ。なんか吸い込まれそうな力強い瞳だぜ
「・・・熱い。先生風邪ひいてるでしょ」
「そんなわけないだろ」
息がかかる距離だ。梅田・・・お前、こ、こんなに・・・綺麗だったっけ
 
 
1 からかうのはやめろっ!も・・・もう、と顔を離す
2 唇が熱くなって・・・う、梅田、何をしてるんだ?!
3 たまらず梅田の体に触れたらやわらかいものを掴んでしまう 



・・・なんだ?く・・・唇が熱い・・・まさか梅田?!
俺の考えた通り、梅田の唇が重なっていた。いやそれだけじゃない、し・・・舌まで入ってきて
「ん、ん、んっ♪ん〜〜♪」
軽く俺の舌をくすぐったり噛んだりしてくる。お前・・・なんか慣れてないか・・・?
 
「やめ、ろ!お前、俺をからかうんじゃない!!」
人がいたし、何より少し動揺してすぐさま唇を離してしまった。梅田・・・まさか・・・!
「なんだぁ、もうちょっとしたかったのに♪」
俺を挑発するかの様に唇を指でなぞりながらぺろっと舌先で舌なめずりをしている。
「先生驚いてるね」
「ばか!!かっ、からかうなって言ってるだろ!!」
「そうやって前はよく怒鳴ってたよね。先生・・・」
 
・・・・・・梅田・・・まさか、もうすでに・・・
いやそんなはずはない。キスが慣れてるからって経験したとは限らないじゃないか
でも梅田なら、しててもおかしくはなさそうな雰囲気が出てるからな・・・
 
なんだかうまく手のひらで踊らされてる様な気もする。こいつはそういうのが得意だから
 
 
1 気を取り直してきちんと生活態度を改善したのを誉めてやろう
2 ・・・お前・・・相手は誰だ?
3 よく見るとにやにやしている。これは罠に違いない 



気を取り直して、もう一回誉めてやろう。
「梅田は真面目にやればいい成績をとれるぞ」
「また誉めてくれるの?ありがと先生、仕方ないから喜んどいてあげるよ」
そういう言い方・・・まんざらでもなさそうだな。ばれてないつもりだろうがちょっとにやけてるぞ。
「お前は色々いい評判も聞くぞ。優しくて相談を聞いてくれるとか」
「やぁ〜だぁ〜もう誰が言ったの?わ、私は自分のことしか興味ないもんね」
・・・誉められるの、慣れてないんだろうか。俺のせいだな・・・すまん梅田。
「・・・なぁ・・・」
聞くかどうか迷ったが、聞いてしまった。どうしても気になってたから
「相手は・・・・・・誰だ?」
「へっ?何の話してんの」
「だ、だから・・・さっきのき、キス・・・」
・・・こいつ、やっぱりまたにやけやがった。憎たらしい顔してんな。
「セクハラだよ先生、生徒にそういう事聞いたらいけないんだよ!」
どうもさっきのキスは初めてとは思えない。俺の勘が正しければの話だが・・・
 
 
1 梅田が逃げ出した。どこ行くんだ待て!
2 「年上の人」と答えた
3 やっぱり聞くのやめとくか、普通に話そう 



追求しようとしたが、やめた方が良さそうだ。こんなの生徒に聞く様な事じゃない。
「・・・なんでもない。忘れてくれ」
「そうだね、その方がいいよ」
せっかく誉めてくれたのにキスの相手が誰だとか聞かれたらがっかりするだろう。
 
もっと楽しい話をしよう。せっかくこうして会えたんだし
「お前、すごい格好してんな。化粧も・・・高校生には見えないぞ」
「先生、意外にいい服着てるね。わりとセンスいいじゃん」
・・・そっか、いいセンスか。良かったな梨沙子、買い物に行った時お前が選んでくれたんだ。
「ねえ先生ってさ、結構もてるよね」
「なんだよいきなり。そうか、別にそうは思わないが」
「だって、いつも誰かそばにいるじゃん。鼻の下でろ〜〜んってしてるよ」
 
そういう様に見えるのか俺は。
なんか以前鈴木も同じ事を言ってたっけ。
「・・・ちょっと気になってたんだけどさ・・・聞いてもいいかな」
「いいよ。なんだ?」
「桃子ちゃんの事なんだけど・・・・・・」
 
な・・・なんだよ、嗣永がどうかたしたのか。
 
 
1 リl|*´∀`l|<よく一緒にいるよね、仲いいの?
2 リl|*´∀`l|最近雰囲気変わった様な気がするんだ。なんかあったの?
3 リl|*´∀`l|<こないだ誰かと歩いてるの見たよ・・・ 



「よく一緒にいるよね、桃子ちゃんと」
「そうか?まぁ・・・あいつはよく話をしに来るな」
梅田はちゃんと見てるんだな。無気力でいつもだらけてるのは仮の姿なのか・・・
「仲いいの?なんかいつも楽しそうだけど」
「おいおい、何を言ってるんだ。軽くあしらってるだろ」
普段は嗣永とそんなに長く話したりはしていない。二人だけなら別だが・・・
「そうかな〜。なんか私には他の生徒とは態度が違う様に見えるけど〜〜」
「お前、なんか変なこと考えてんじゃないだろうな」
・・・梅田は気付いている、かどうかは分からないが怪しんでるな。
 
「だって帰る時も一緒じゃん。こないだ見ちゃった」
こ、これは揺さ振ってるのか?それとも本当に見られたのか?
落ち着け。梅田はたぶん俺を試してるんだ。いつボロを出すか待ち構えている・・・
「何言ってんだよ。いつもより変だぞお前」
「先生だって変じゃん。さっきキスの相手聞いたりさ」
「あ、あれは・・・気になったから。っていうかキスしてきたのはお前だろ」
 
・・・梅田は黙ってしまった。そうされるとこっちも困ってしまうんだが・・・
 
 
1 やめようぜこういう話は。な?
2 生徒と教師の関係だ、と断言する
3 「あっ桃子ちゃん!」といきなり梅田が立ち上がった 



「さっき俺も聞いといてなんだが・・・やめようぜこういう話。ごめんな」
「うん。私もごめん」
 
ようやく梅田が笑ってくれた様な気がした。
嗣永との関係を話してしまうわけにはいかない・・・二人だけの秘密にしなくちゃ。
「先生、お休みの日っていつもこうして外にいるの?」
「たまに出歩くな。大体はごろごろしてるが」
梅田は俺の腹をむにゅっとつかみながら言った。
「だ、か、ら、こんなにメタボリックなんだね」
「これでもちょっとは減ったんだよ!正月にはもっと太ってたんだぞ」
「あっ、そういえばプールで会ったね。ねえねえ私のスク水似合ってた?」
・・・思い出したぞ。あの高校生とは思えない体のライン、そして窮屈そうに主張していた胸
「こらぁ〜〜、もう、つくし見つけちゃったよ」
「うっ?!こら梅田、変なところを触るな!」
 
こいつ・・・いきなり股間を握ってきた。やめろ・・・興奮しちゃうだろ
 
 
俺とそのあとも梅田はしばらく話を続けた
 
もう暗くなっていたので送ると言ったが、断られてしまった。
「大丈夫!1人で帰れるから」
「本当に大丈夫か・・・?」
「うん。じゃあね先生」
梅田はまた俺に抱きついてきて・・・うわっ、ちょっと、またキス・・・あっ
 
「約束して。次のお休みにデートしよう。じゃあね〜〜〜!」
行っちまった。いきなりキスされて戸惑ってたせいか、その場から動けなかったぞ。
う、梅田の唇・・・・・・やわらかいなぁ・・・
 
やけにキスが慣れてる様に感じたのは気のせいだったのかな。
いやそれはもういいだろう。それより・・・約束しちまった、というか一方的に約束して帰っちまった。
あいつ、結構強引なんだな・・・今度の休みか。そんなに自分からくるタイプだとは思ってなかった。
 
 
<Erika's Side>
 
はぁ・・・はぁ・・・言っちゃった。ついに約束・・・しちゃったよ。
勇気振り絞って言えた、デートの約束。もしかしてあのキスのおかげかな
 
 
先生、気付いたかな。私のキスが慣れてなかったこと・・・
・・・聞かれたけど言えなかったんだよ。キスを・・・パパに頼んで練習したって。
パパには普通にキスしたいって言っただけだったけど。まさか先生とするからなんて言えないもん
 
先生とは・・・次のお休みが勝負だね、頑張らなきゃ!
 
 
テンションあげあげで 


リl|*´∀`l|<えりかの交渉術なんだよ          世間話 一喝する 笑わせる 無視する リl|*´∀`l|<・・・・・・ リl|*´∀`l|<放送禁止用語言っちゃうんだよ     (;執事)<やめなさい!! どっちの梅さんも愛せるキャラだよね リl|*´∀`l|<どうせ書いてくれないくせに・・・ リl|*´∀`l|<・・・・ 554 :名無し募集中。。。:2009/03/15(日) 06:41:35.14 O 緊急保全 リl|*´∀`l|/<>>554よ、大儀であった!! リl|*´∀`l|/<そこの執事も、わらわの家臣にならぬか?特別待遇にしてつかわすぞよ? (;執事)<・・・・・・