おうおう、見せ付けてくれるな近頃の生徒達は。 「これ、 君のために作ったの」「あ、ありがとう」 注意してやろうと思ったが・・・やめとこう。今日はそういう日なんだからな。 バレンタインか・・・いつも梨沙子がくれてたから、幸いにも無縁というわけではない。 しかし毎年というわけではなかった。たまに忘れたりしてた事があったな。 ・・・もう越えてはいけない線を越えてしまった今では果たしてどうなるのか分からない。 も・・・もしかしたら・・・今年はくれないかも・・・いや、嗣永がいる、だから心配は・・・ 俺は何を考えてるんだ。梨沙子にも、嗣永に対してもすごく失礼な事を考えてるぞ。 「せ、先生!!」 声がしたので振り向くと、そこにはあの生徒がいた。 「・・・須藤・・・どうした、何か用か」 「あ、ああ、あの、わわ、私・・・あの・・・」 手を後ろにしてもじもじしている。いったいどうしたんだ 1 「これ、も、もらってください」と後ろから・・・ 2 「なんでもありません!」と逃げ出してしまった。追い掛けよう 3 何か後ろに持ってるのか? 「あっあの、私ね、先生のために、その」 ・・・どうやら、大事な話の様だ。須藤が何か言おうとしている 「あ・・・の・・・////きょ、今日はバレンタインだから・・・////」 須藤が後ろに何か持っているのか。いまバレンタインと言ったな、まさか・・・ 「なんでもありません!!」 「おっおい須藤、どこにいくんだ?!」 なんでもないはずがない。待ってくれ、どこに行ってしまうつもりだ須藤!待ちなさい! 「須藤〜〜〜〜〜!」 ば、ばかな、追い付けない。くそっ普段から運動してないつけがきたか。待て、待ってくれよ 「やば・・・見失ったか」 時間にすれば決して長い訳では無かった。だからそう遠くまではいけないはずだ 1 すぐそこの空き部屋を開けてみる 2 もう階段を降りたのかな。追い掛けるぞ 3 教室に戻るか 俺の欠点だな。足が遅いっていうのは。簡単に相手を見失ってしまうのは困る。 確か・・・この先の階段を降りていったはずだ。記憶が曖昧だが・・・ 須藤、何をするつもりだったんだ。気になるぞ。 ・・・あいつはちょっと引っ込み思案なところがあるから心配だ。ちゃんと相手に伝えたい事を伝えなくちゃ・・・ 「・・・・・・!」 いた、すぐに見つかったぞ。下駄箱の角から体がはみだしてる。 普段ならちょっと可笑しな光景でくすりとしてしまうところだが、今は笑うべきじゃない。 俺はゆっくりと近づき、須藤に優しく声をかけた。 「・・・須藤」 びくっ、と肩がこわばって顔を物影からこちらに出す須藤。 「ご、ごめんなさい先生、に、逃げ出しちゃって・・・」 「いいよ。気にするな。それより何か用事があるんじゃないのか?」 「・・・・・・・・・」 また黙ってしまった。気まずいな・・・ 1 俺から話し掛けてみるか 2 「これ受け取ってください」と箱を差し出された 3 おい須藤!また・・・今度は外に逃げ出してしまった もう、ちゃんと話をしなくちゃだめだぞ。 「先生!あの、これ、う、受け取ってください・・・!」 ・・・須藤は手に持っていた箱を差し出してきた。ピンク色の包装紙に黒いリボンの可愛らしい箱だ。 「ありがとう須藤」 手に伝わる重み。誰かに貰った物の・・・重みだ。 「あ、ありがとう先生、う、受け取ってくれて・・・」 ・・・す、須藤?!どうして泣いてるんだ。 「うっ、あぁっ、先生ぇ〜〜////」 「泣くなよ須藤、どうしていきなり・・・」 「うわぁああん・・・先生ぇ〜〜〜!」 声も大きくなってきたぞ。このままでは誰か通ったら誤解を受ける事に・・・ 1 泣くな、とりあえず落ち着けよ 2 はっ?!安倍先生、ちち違うんですこれは! 3 な、慰めなくちゃ・・・もらって嬉しいって言おう 泣いている須藤をあやす様に優しく話し掛けなくちゃ・・・ 「須藤泣くなよ。ここじゃ誰か通るから泣いてる姿を見られちまうぞ」 「うう、うぁああん・・・あぁあん」 だめだ。須藤、聞く耳を持たないというか、声が届いてないみたいだ。 だがあきらめずに俺は宥め続けた。すぐに須藤は泣き止んでくれると信じて・・・ 「・・・先、生・・・」 さっきよりは少し泣き声が小さくなってきたな。 「ごめんなさいちょっとこみあげてきちゃって」 「もう大丈夫なのか?」 「は、はい、たぶん、もう泣かないと思います」 たぶん、か。ちょっと心許ないが・・・大丈夫かな? 「それより先生、それを開けてください。見てほしいんです」 そうだ、いま渡されたこの箱。危うく須藤の泣き声で忘れそうになるとこだった。 「これは・・・!」 箱を開けると、ハートの形をしてきれいにデコレーションされたチョコが入っていた。 「・・・せ、先生のために作ったんです・・・////」 1 ちょっと大きいな須藤みたいに、とふざけてみる 2 嬉しい・・・こういうのって素直に嬉しいよ・・・ 3 感極まって素直を抱き締めてしまう 俺は忘れていたのかもしれない こうやって誰かが想いを込めてくれる事を・・・・・・ 「須藤・・・」 「先生、どうしたの?ちょ、ちょっとぉ〜〜〜////」 ありがとう、ありがとう須藤。俺にはこんな事ぐらいしかできないけど こうやってただ抱き締めることくらいしかできないのかもしれないけど・・・ 感極まって俺は須藤を抱き締めていた。あはっ、須藤、こうして抱くと俺より華奢じゃないか。 当たり前だよな。女の子・・・なんだからな。何を当たり前の事を言ってるんだ 「先生っ、い、痛いよぉ」 「離さないぞ。お前は俺の大事な生徒だ」 「やだ・・・見ないで////」 誰か見てるかもしれないのに俺は須藤を抱き締めていた。 もしここに知ってる生徒なり先生が通り掛かったら・・・ 頭ではそう思っていたが須藤を抱き締めるのはやめられなかった。 理性より感情で動くのは正しくないのかもしれないが・・・たとえそれでも 1 さっそく食べてみよう、ありがとう須藤 2 おいおい泣くなよ須藤、俺も泣きそうだぜ 3 物音がしたので振り向いたが・・・誰もいない、か 抱き締めるのはこれくらいにして、須藤のチョコを食べさせてもらおう。 「じゃあ食べてもいいか」 「う、うん。たぶんうまくできたはずだから」 ハートのチョコを取出し、一口食べてみた。 こっ・・・これは・・・このチョコは・・・! 「おいしくない?先生」 「旨い・・・」 「ほんとに?!やった、ありがとう先生」 お礼を言わなくちゃならないのは俺の方だよ。お前に・・・想われて・・・ お前は優しい子だ。引っ込み思案なのは優しさを持ってるからなんだ。 「先生・・・?!」 「す、すまない。ちょっとこみあげてしまった」 はは、は・・・参ったな。年をとると涙もろくなっていかんわ こんな優しい子をろくに世話してやらないなんて・・・今まで何をしてきたんだ。 「泣いてない?」 「泣いてないぞ。何を言ってるんだ!」 1 須藤がハンカチで涙をふいてくれた。す、すまない 2 根性で我慢だ。生徒の前で簡単に泣く先生がいるはずがない 3 あれ、また泣くのか須藤。やれやれだな 苦しいな。我ながらこれは苦しい言い訳だ。 「だから泣いてないぞ。笑うなよ須藤」 「うふふふ、先生ってけっこうかわいいとこあるね」 なんだよ・・・ついさっきまで泣いてたのに。立場が変わっちまってちょっと恥ずかしいぜ。 「待ってて先生、ふいてあげるから」 「おっおい、いいよ、泣いてないって・・・須藤」 ピンク色の女の子らしいハンカチで俺の目をふく須藤。 なんだか・・・年下の女の子に涙をふいてもらうなんて恥ずかしいな。 須藤はよくこうして他の子の世話をしてくれる優しい生徒なんだよ。 ちゃんと・・・見てるよ、お前の事を。いつも見てるんだから 「よし、これで大丈夫だね先生。もう泣いちゃだめだよ」 さっき泣いていた須藤はもう笑顔になっていた。お前ももう泣かないよな、大丈夫だ。 いきなりだったから不意を突かれたのもあるんだろうが、何より嬉しかったんだ。 ああやって真っ直ぐに気持ちを受け取ると嬉しいもんだな。きっとあげる方も嬉しいよな・・・ 「先生・・・私、先生が好きだよ」 今度は真っすぐに見つめて告白してきた。俺も、須藤の想いにこたえなくちゃ。 「ありがとな、須藤。俺も・・・お前を大事に想ってるよ」 もういちど抱き締めて髪を撫でて、そのまま・・・・・・ 「・・・先生・・・っ」 その厚い唇に触れて、そっと唇を重ねた。 素敵な思い出をくれてありがとう、須藤。バレンタイン、最高の思い出になるよ。 「・・・へへっ、なんか夢見たいだな////」 顔を赤らめて微笑む須藤を、もっと抱き締めていたい
从*゚ー゚从<先生・・・ 从*゚ー゚从<チョコ、わたしちゃった・・・//// 州´; v ;)<執事さん・・・ 州*‘ -‘リ<お兄ちゃん・・・ リl|*´∀`l|<生理が来ないんだよ・・・ ノk|‘−‘)<・・・私も・・・ リl|*´∀`l|<! (o・v・)ノ<じゃあマイも! (;執事)<じゃあって… リ;・一・リ<ままま舞ちゃん!まだなのに何言ってるんだよ! (*マネ)<こっちの千聖は積極的らしいな (;執事)<・・・お答えする義務はありません (*マネ)<楽しそうにエッチするんだってな (;執事)<・・・・・・ (*マネ)<単刀直入に言おう。千聖お嬢様とやらせてください! (#執事)<いいでしょう、貴方のその根性、修正して差し上げます! ル*’ー’リ<もぉだって積極的ですよぅ♪ 从*´∇`)<責任取ってぇ〜ん♪