「ふぅ、はぁ、はぁ・・・」
 
 
気が付けばもうお屋敷についていた。
執事さんに早く会いたくて、学校から走ってきたから・・・
舞美ちゃんも、えりかちゃんも、、栞菜も、千聖も、みんなまだ帰ってきてないはず。
今なら・・・執事さんと二人きりになれる。
最近執事さんはいろんな子と話してるみたい。なんか、私の気のせいだといいんだけど前より積極的になってるみたいだし。
もっと私に振り向いてほしい。私と話してほしい。受け身だったはずなのに、執事さん・・・
 
そんなの私のわがままだろうけど、好きな人と一緒にいたいのはおかしくないもん。
執事さん・・・どこ?どこにいるの。
 
「愛理お嬢様!お帰りなさい」
「あっ、し・・・執事さん・・・ッ」
いきなりドアが開いたと思ったら私の探してる人がいた。執事さん、し、執事・・・さん////
 
 
1 どうしよう話せないよぉ
2 やば・・・なんか泣きそうになってきちゃった
3 執事さんの手をつかんでお屋敷の外に走る 



話したい事があったはずなのに顔を見たらわかんなくなっちゃった。
「どうかなさいましたか?愛理お嬢様」
「あ、う、うん、あの」
今日学校であったこととか前はよく話してたよね。
いや今だって話すよ、その時間が前より少なくなっただけ。前より・・・話さなくなっただけだよ
「お顔が赤いですよ。お体の具合は大丈夫ですか」
「・・・だ、大丈夫。あの、私ね、し、執事さんと・・・」
 
あれ、変なの。なんで泣きそうなんだろう。
昨日も普通に話してたよね。それなのになんでこんな気持ちがぐらぐらしてるの?
どうして
「わわ私、しし執事さんとね、し、し・・・」
どうして・・・ここから先の言葉が言えないんだろう。
私・・・なんかおかしい。みんなから変わってると言われるけどそういうんじゃない
 
やばいよぉ・・・ちゃんとしゃべれないなんて
 
 
1 執事さんが優しくほほえんでくれて落ち着けた
2 あっ!!え、えりかちゃん!うわあああん執事さんと話したかったのに
3 あっ栞菜、もう帰ってきたの? 



どうしていいのか分からなくなったら、執事さんが優しくほほえんでくれた。
「し、執事・・・さん」
・・・そうだ、いつもこの笑顔を見せてくれた。朝起きた時、学校に行く前、帰ってきた時、そして寝る前。
いつもこの笑顔がそばにあった。優しく見守ってくれる様なこの笑顔が・・・
「ありがとう」
ちょっと落ち着いた気がする。今ならちゃんと話せそうだよ、ありがとう。
「私ね、執事さんと話したかったの」
「愛理お嬢様・・・」
「だって・・・最近あまり長く話してなかったから。執事さんてば他の子とばっかり」
それを言ったら執事さんは急にあわてだした。自分でも気にしてたの?
「ご、ごめんなさい」
「・・・今日ね、体育でいいシュートができたの。みんな誉めてくれたんだ」
「おめでとうございます」
「調理実習もうまくできたよ。お料理の勉強の成果かな」
「愛理お嬢様の努力の賜物です。努力は必ず実を結びますから」
 
嬉しい、執事さんが喜んでくれてる。
前はその笑顔を見るのが好きだったけど今は執事さんが喜んでくれてる事が嬉しいんだ。
 
 
1 このままもっと話したいな
2 ・・・みんな帰ってきちゃったみたい
3 執事さんに抱きついちゃえ 



さっきと違って気持ちが高ぶってきたよ。今ならできなかったこともできそうな気がする。
 
「あ、愛理お嬢様?!」
私は執事さんに抱きついていた。男の人なのにちょっと華奢な体、綺麗な肌。可愛い声。
「抱きついちゃった」
「いけませんよ、もうまもなく他のお嬢様もお帰りになるはずですから」
「じゃあそれまでこうしててもいい?」
「・・・・・・・・・・・・」
 
 
まだお屋敷に来たばかりの頃ならここで断られてた。
でも、執事さんは私の体にそっと腕を回して力を入れた。離さないつもりだね
嬉しいな。こうやって抱き締めてもらったり、話をして笑ってくれたりするのが・・・
 
「愛理お嬢様・・・」
執事さんはそっと唇に触れてきた。これってもしかしてキスするっていう合図かな
 
 
1 いいよ。そのままして
2 いやな予感がするので後ろを振り返ると
3 私からしちゃうもん 



エッチの時にしてるのに胸がどきどきしてる。こういうところでするのはなんかいけない事みたいで・・・
執事さんの唇が触れそう、あと少し、あと・・・少し・・・
 
 
「・・・執事さん、ちょっと待って」
いま何か音がしたので触れそう振り向くと
 
「・・・・・・」
近くの木に隠れてる子がひとり。あれはたぶんえりかちゃん
明らかにわざとらしい、死んだふりをしてる子がふたり。あれは・・・栞菜と早貴ちゃん
そして、気付かれたのに開き直って堂々と見ている舞ちゃんと千聖。
こんなにいたの?気配を感じた時に一人じゃないとは思ったけど・・・
「ただいま〜!あれみんなどうしたの、って愛理!執事さんと何してんの?!」
みんなから遅れてこっちに走ってくる舞美ちゃん・・・
 
「み、皆様、お帰りなさいませ・・・////」
 
皆はなんかにやにやしながら執事さんに挨拶してお屋敷に入っちゃった。
何も言わなかったのがなんだか気味が悪いよ、このあと絶対何かありそう
 
「あ、愛理お嬢様・・・」
「・・・もう一回抱き締めて、執事さん」
気を取り直してもう一回抱き締めてもらい、今度はちゃんとキスをした。
・・・・・・執事さんと二人きり、もうちょっとだけ・・・このままでいたいよ
 
 
もうちょっとだけ・・・ 


从*・ゥ・从<先生に秘密ばれちゃった (o・v・)<こないだはひつじさんによばいされたからおかえししてやりたい   リ;・一・リ<だからってなんでボクも一緒に・・・   (o・v・)<もうしたでしょ?だから今度は二人がかりで!   リ ・一・リ<・・・・・・       リ*・∀・リ<・・・・・・面白そう     (;執事)<い、いま寒気が どっちでも早いウチから想いを抱いてるのに中々報われない茉麻・・・ リ|*‘ヮ‘)|<かわいそうにね・・・     リ|*‘ヮ‘)|<私でよければ力を貸すわよ?   从o゚ー゚从<却下とゆいたい   リ|;‘ヮ‘)|<・・・せめて断るにしてももう少し迷ってよ