有原との”はじめて”を経験したその後俺は有原を家に帰した。 送っていこうとしたのだが、「平気だから」とやんわりと断られてしまった。 正直有原も恥ずかしかったのだろう。 その後俺は梨沙子の家からもらったおせちを食べて床に就いた。 「ふぅ・・・もうこんな時間か。」 気がつくと時計の針は昼を過ぎていた。 「しかし体力落ちてるのかなぁ・・・最近寝覚めも悪いし、体も重いし・・・」 俺は洗面台の脇においてある体重計で体重を量ってみた。 「マジかよ・・・5キロも太ってる。」 俺は顔が青ざめていた。これはいけない! もしかして有原も梨沙子も嗣永も「この中年太りのキモイおっさん」って思ってるのか・・・ このままではいけない!何とかしなくては! 1 とりあえずそこら辺を走ってみるか 2 泳ぐのが一番だ。近所のプールに行く 3 断食・・・する? 「よし、ダイエットには泳ぐのが一番効果的だ。それじゃあ早速行ってみるか。」 俺はバッグに水着とタオルを詰め込んで近所の市民プールへ向かった。 このプールは市のごみを燃やした熱を利用した温水プールで、25mプールに1周200mの流水プール そしてウオータースライダーまであるちょっとした娯楽施設でもある。 普段は高い入場料を取られるのだが、正月や祝日には無料で開放されているのだ。 着替えを済ませプールに向かうと大勢の人が・・・さすがは無料の力はすごいな。 準備運動を済ませまずは体を慣らすために流水プールへ。 さすがに人が多すぎて歩くのにも一苦労だ。 「これじゃあまるで初詣の人ごみと同じだな・・・」 そんな文句をぶつぶつと言いながら俺は人ごみを避けながら流水プールをずんずんと歩いていく。 「ふぅ・・やっと1周か。さすがに人ごみを避けながらは疲れるな。いい運動にはなるけどな。」 俺がもう1周周ろうと歩き出したその時、後ろから誰かがぶつかってきた。 「きゃっ!すみませんっ!」 「すみません。こっちこそボーっとしていて・・・あれ?お前は梅田じゃないか?」 「あっ、先生?どうしたんですかぁ?ひとりでこんなところに来るなんてぇー♪」 まさかこんなところで梅田に出くわすとは・・・ 「ちょっと先生〜♪この水着見てくださいよぉ〜♪似合うでしょう〜♪」 梅田はポーズをつけて俺に水着を見せつけた。 1 黄色のビキニ 2 純白のワンピース 3 す、スク水?! 「どうですかぁ〜せんせぇ〜♪」 梅田が身に着けていたのは・・・す、スク水?!お前は平原○香か!ブラジルに勝ったのか?! 「ど、どうって・・・お前・・・」 スク水を身に纏った梅田の身体はとても普通の高校生とは思えないほど立派なものだった。 すらりと伸びた手足、そして窮屈そうと言わんばかりに主張する胸・・・・ 「あ〜せんせぇ〜どこみてるのかなぁ〜?えっちぃ〜♪せんせいのあそこがテント張ってますよぉ〜♪」 「な、なにっ!?」 俺は思わず自分の股間を押さえて前屈みになった。 「ふふっ♪でも嘘なんだよ♪」 「お、おまぇーっ!」 「きゃーっ!おそわれるぅーっ!」 「ちょっ!冗談はよせっ!いいからこっちへ来い!」 俺は周りの冷たい視線を浴びながら、強引に梅田の手を引っ張って行った。 「ふぅ・・・しかし梅田・・・なんで俺にこんないたずらするんだ。俺のことがそんなに嫌いなのか?」 俺は半ばあきれた表情で梅田に問いかけた。いつもならおちゃらけて答える梅田なのだが・・・ 「うん・・・それはね・・・」 なんかいつもと違って真剣な表情をしてるな。こんな表情の梅田初めて見るな。それにしても綺麗な顔してるな・・・ 1 先生ってからかい甲斐があるからなんだよ 2 先生に興味があるからだよ・・・ 3 先生ってMっ気がありそうだから 「それはね・・・先生に興味があるからだよ・・・」 「梅田・・・」 「初めて先生が私のクラスの担任になった時からすごく気になってたんだよ。なんでだろう?そんなに顔もずば抜けてかっこいいわけじゃないし・・・」 「おいおい・・・何気に毒吐いてないか・・・」 「でもね、すごく不思議なの。周りの友達、舞美ちゃんや佐紀ちゃんが先生ってなんかいいよねって言い出して・・・それで自分もなんか気になって・・・」 「梅田・・・」 「でも私なんか天邪鬼なところがあって、なんか気になる人の前では素直になれなくてつい意地悪しちゃう・・って私何いってるのっ!」 梅田の白く綺麗な肌が真っ赤になっていった。 「あーっ!今のノーカウント!先生!こんなところで立ち話なんかしてたら周りの邪魔!あっち行こうよっ!」 梅田は俺の手を引っ張って先へと歩いていった。 「そうだ、先生。お願いがあるんだけど・・・」 1 私に泳ぎを教えて 2 一緒にスライダー滑りません? 3 手を繋いで・・・欲しいな・・・ 「一緒にあれ滑りません?」 梅田はウオータースライダーを指差した。 高さ3m長さは20mとそれほど大規模ではないが、子供には大人気のコーナーだ。 「一緒にって・・・梅田ひとりで滑ればいいじゃないか?」 「だって・・・恥ずかしいんだもん・・・高校生がひとりで子供に混じって・・・」 いやいや・・・スク水を着ている、しかも名前入りって言うのが既に恥ずかしいと思うんですけど・・・ 「えーっ・・・せんせぇ〜断るつもりですかぁ〜?どうしてもというならぁ〜・・・」 ま、まさか・・・嗣永と関係したことをばらすとか!?いや、梅田は知らないはずだ・・・ いや、もしかして嗣永がうっかり話したとか・・・それならばれる可能性は・・・ 「先生?もしNOって言うなら・・・メイドの写真無差別にメールで送りますよ?」 「ふぅ・・・良かった。ってそれも良くなぁ〜いっ!」 「どうですかせぇ〜んせぃっ♪」 「分かりました・・・梅田さん。お望みどおり滑りましょう・・・」 「やったぁ〜っ♪せんせぃ〜だぁ〜いすきっ♪」 梅田は嬉しそうに俺の腕を引っ張って自分の腕に絡めた。 弾みで梅田の胸にひじが当たって・・・柔らかいな・・・ 「ふふっ♪先生私のぬくもり感じました?」 「ば、バカっ!生徒に欲情などするかっ!」 俺と梅田はスライダーの頂上に登ってきた。 「わぁ〜♪たかぁ〜い♪」 無邪気に喜ぶ梅田。さっきの真剣な表情とまた違って可愛らしいな・・・ 「せ〜んせっ♪前と後ろどっちがいいですかぁ〜?」 「は?一緒にってまさか・・・」 「そうでぇ〜す♪みっちゃくするんですぅ〜♪」 「梅田・・・さすがにそれは・・・」 「だってぇ・・・えりか怖いんだもん・・・それともせんせぇは私を見捨てるんですかぁ?」 「ああ分かったよ・・・」 1 梅田が前で俺が後ろで滑る 2 俺が前で梅田が後ろで滑る 「それじゃあ私が前でせんせぇが後ろね♪」 梅田の言うとおり俺は梅田の後ろに座った。この格好って背面座位みたいだな・・・ あ、梅田のお尻がちょうど俺の股間に当たりそうだ・・・まずい、勃ってしまう・・・ 「梅田、行くぞ!」 「ちょっ!せんせいっ!まだ私準備できてない・・きゃーっ!」 俺は半ば強引に梅田を押し出すようにして滑り始めた。2人で滑ってるせいか思ったよりもスピードが・・・ 「きゃーっ!こわいいいいいいーっ!」 「こらっ!梅田暴れるな!」 想像以上のスピードに梅田はパニックになっていた。 「せんせぇぇぇぇぇーっ!はなさないでぇぇぇぇぇーっ!」 梅田の必死な願いに応えようと俺は後ろから梅田の体を抱きしめた。 なんか柔らかい感触が・・・って前のめりになってるぞ俺・・・おいっ! 「きゃぁぁぁぁぁぁーっ!」 激しい水しぶきとともに俺と梅田は着水した。そしてそのままもつれるように転がっていった。 「いてて・・・そうだ・・・梅田大丈夫か?」 「う〜ん・・・私生きてるのぉ・・・あふぅ〜ん・・・」 「良かった。どうやら怪我もしてないみたいだな。なんか気持ちいいな。ふにゅっとしていて・・・あっ・・・」 「ううっっん・・なんかぁ・・かんじちゃうよぉ・・・あっ・・・」 お互いの状況をようやく把握した俺たちは顔を真っ赤にした・・・ 「ご、ごめんっ!梅田・・・」 「せ、せんせぃ・・・はずかしいよぉ・・」 「梅田・・・大丈夫か?」 「うん・・・ちょっと軽く跡が付いたけど・・・一晩経てば消えると思う・・・」 スライダーでうっかり梅田の豊乳を鷲掴みにしてしまった俺。 失笑する周りから逃げるようにして俺たちはプールを後にした。 「本当にスマン。もし何かあったら俺が責任取るから。」 「ううん、いいよ別に。それに先生だったら何しても・・・」 「どうかしたか?梅田。」 「えっ!な、なんでもないよっ!」 俺たちはしばらく無言のまま帰り道を歩いていった。 「それじゃあ先生、私こっちだから。」 「あ、ああ。帰り気をつけろよ。」 梅田は駆け足で走っていった。 「せんせぇ〜♪せんせいと密着して私ちょっぴりドキドキしちゃった〜。それにおっぱい触られてちょっと気持ちよかったよ〜♪」 「おいこらっ!人前で何てこと言うんだっ!」 「せんせぇ〜あのねぇ〜・・・・またいっしょに遊んでほしいなぁ〜♪じゃあねっ♪」 梅田はそのまま振り返らずに走り去っていった。 「梅田・・・なんか生意気なやつって思ってたけど、案外可愛いところもあるんだな。」 (Erika's SIDE) 「はぁはぁ・・・これで先生と少しは親しくなれたかなぁ・・・」 胸がドキドキしてるよ。急に走ったから?ううん、それだけじゃない。 あーんっ、自分の気持ちをちゃんと先生に伝えられたらなぁ。先生鈍感だからきっと気づいてないよ・・・ でも、これで一歩前進。恋は焦らず、テンションあげてステップアップ♪ 「テンションあげあげいっちゃいますよぉ〜♪」