最近、僕は愛理お嬢様の知らないところで何人ものお嬢様と関係をもってしまいました。 
「命令です」と言われてしまっては、逆らえないのが執事の悲しい性でもあります。 
だからといって、拒否することもできたはずなのに出来ないのは僕が弱いせいでしょう。 
はぁ〜僕はどうしたらいいというんだ。 
仕事も手につかず、今日はご主人さまの大事にされていた壺を割ってしまいました。 
散々、先輩には大事な壺だから落としたらいけないと言われていたというのに、何てざまだ。 
僕は今日は通常の仕事を外され、芝生の手入れでもしておけと言われてしまいました。 
もっと器用に生きられないものでしょうか・・・ 

<愛理お嬢様視点> 

最近、執事さんの様子がおかしい。 
せっかく顔をあわせたから私が手を振っていても、上の空で手を振ってもくれない。 
仕事だって失敗続きで、大事な壺を割って今は芝生の手入れなんてことをやらされている。 
かわいそうではあるけど、私に隠していることがありそうで拒否をしている自分がいる。 
どうしよう、慰めてあげたいのに私も頑固なところがあるから、執事さんがくるまでは我慢しなきゃ。 
これがえりかちゃんや舞ちゃんみたいに自分からいける子ならどれだけよかっただろうな。 

”ふふっ、お困りのようね、愛理お嬢様” 

どこからか私を呼ぶ女の子の声がするので、周りをみても誰もいない。 
まるで幽霊が話しかけてきているようで薄気味悪い。 
早くこの場所から逃げ出した方がいいんだろうか? 

”そう怖がらなくてもいいわ。私はあなたの味方よ、愛理ちゃん” 

誰もいないところから聞こえることは怖いけど、声の持ち主は信頼できそうな気がする。 
でも、そうやって私を騙すワナかもしれない。 

”もう用心深いのね。愛理ちゃん、私は人間ではないの。姿が普通の人にはみえないだけ” 
「それって幽霊ってことですか?」 
”平たくいってしまえばそうかもね。そうそう、廊下に落ちているカチューシャがみえる?” 

私が廊下に目を映し、彼女が言うカチューシャらしきものをみつけた。 
変わった形をしている。 
コウモリが翼を広げてカチューシャにとまっているようだ。 

”そう、それよ。それをつけてみなさい。そうすれば、私が見えるようになるわ” 

彼女のいう通りなら、これで声の持ち主が見えるようになるんだけど・・・ 
素直に従っていいのかな 

1 やめておこう。怪しすぎる 
2 興味があるし、つけてみるだけなら 
3 メイドさんが独り言いってるって勘違いしてるし、拾ってどこかへ行く 



ちょっと変わったデザインだけど、この声の持ち主さんに興味ある。 
つけて何かあれば外しちゃえばいいだけだし。 

「わかった。つけてみるだけつけてみる。何かおかしなところがあったら、外しますから」 
”ありがとう。あなたのおかげで私も実体化に一歩・・・何でもないわ、さぁお願い” 

カチューシャを拾って、恐る恐る頭にのせてみた。 

「あれ、何も見えないけど・・・あのぉ〜どこにいますか?ねぇ」 
”鈍感さんね、目の前にいるわよ” 
「きゃあ!?」 

彼女に言われ、目の前をみると私よりもちょっと小さな女の子がいた。 
ちょっとガチャピ・・・ううん、気のせいよ。 

「はじめまして、愛理ちゃん。私、あなたたちが住む前からここにいる愛って書いて、めぐみって言うの。よろしくね」 
「よ、よろしくお願いします。めぐみさんですね」 
「めぐでいいわよ。あんまりかしこまられても疲れるでしょ、お互いに。ふふっ、お友達が出来たみたいで嬉しいわ」 

めぐは私の手を握り、嬉しそうに振り回してくる。 
どうやら本当に人恋しかったみたいで、なかなか放してくれそうにない。 
でも、めぐの嬉しそうな顔をみていたら、このままでいてもいいかなって気になる。 

「ここで立ち話も何だから、あなたの好きな執事さんの部屋に行って話しましょう」 

私の手をとり、めぐは力ずくで執事さんの部屋まで引っ張っていこうとしてくる。 
こっちは心の準備さえ出来ていないっていうのに、めぐはぐいぐい引っ張っていく。 
待って、まだ駄目。 

1 めぐの手を振りきって自分の部屋へ逃げる 
2 めぐの力が強い・・・待って、と言う間に執事の部屋へ 
3 心の準備が出来るまで待って、ってあれは執事さん? 



めぐと一緒に執事さんの部屋の近くまで来てしまった。 
彼はまだ仕事で部屋にはいないはずだけど、すごく緊張してきた。 
最近は全然部屋の中に入ってもいなかったから、初めて来たときの新鮮な気持ちがよみがえる。 
あの頃は私もいろいろな意味で初々しかったな。 

「懐かしんでる場合じゃないわよ。ここまで来たんだから、さっさと入りましょう」 

めぐはドアノブに手をかけ、中に入ろうとする。 
でも、まだ私は心の準備が出来てないから、入ったら倒れちゃいそうになる。 

「ちょっと待ってほしいな。まだ心の準備が出来てないから」 
「愛理、そんなに臆病になってたから友達に大好きな彼が取られちゃうのよ」 
「そんなこと言われても、準備が出来てからじゃないと私は無理」 
「もうしょうがない子ね」 

めぐは私の心の準備が出来るまでは待つわ、と言ってぶらぶら歩きだした。 
私は部屋の前で、深呼吸をして息を整えた。 
さぁ、ぐずぐずなんてしていられない、と私がめぐにいいよ、と彼女を探していたら、執事さんがみえた。 
隣にはめぐがいて、私が嫉妬するくらいにべったりとくっついて歩いている。 
彼も彼でまんざらでもない顔でにたっとしているのが腹立たしい。 

「あ、愛理お嬢様・・・な、何かご用事でも?」 

頭にきた。 
鈍感で臆病でおっちょこちょいで頼りなくて・・・それでも、大好きな執事さんにガツンと言ってやらなきゃ 

1 わ、私の執事から離れなさい、となぜかめぐに 
2 命令です。めぐから離れて、わ、私とくっつきなさい 
3 怒ってやらなきゃって思っても、久々に顔をみて、あわわわと慌てだす 



真正面から彼の顔をみつめるのなんて、本当に久々だ。 
さっきまでデレていたと思ったのに、私がみつめた途端に真面目な顔になる。 
卑怯だよ、こんな顔みせられたら私がキュンとしないわけがない。 
思わず俯いてしまい、もごもごと何も言えなくなる。 

「愛理お嬢様?」 
「愛理、執事さんも不思議がってるわよ。何か言いなさいな」 

めぐだけがこの感じが面白くてたまらない、という顔でいる。 
ムカッ、何を楽しんでるのよ、このお化け!! 
私は彼にガツンと言ってやるって決めていたんだから、ここは言ってやらなきゃなんだ。 

「あ、あ、あ、私の言いたいことは・・・ね」 

顔を見て言ってやろうと目を見てしまったら、またまたキュンとなってきた。 
嫌だ、胸が張り裂けそうなくらいに苦しい。 
彼の顔をまともに見られない。 

「愛理お嬢様、お身体の調子が悪いのですか?これはいけない。僕の部屋でお休みください」 
「で、でもぉ〜大したことないから。平気」 

彼が私の肩に触れ、下から覗いてくる。 
はっ、いけない、顔がすごく近い。 

1 なぜか後ろにいためぐが背中を押して・・・ 
2 わ、わかりました、とカタコトになって部屋に入っていく 
3 いやぁ〜と執事を押し倒してしまう 



執事さんの目がとっても綺麗。 
いつまでもみつめていたい。 
さっきよりも心臓がバクバクいってる。 

「あら、ごめんなさい。お尻が滑っちゃったわ」 
「え?」 

さっきまで執事さんの隣にいたはずのめぐがいつの間にか私の背後にいた。 
気配もなかったのに、突然現れて私の背中をお尻で押してきた。 
待って、このままじゃ彼の唇が私の唇と重なってしまうよね。 
嫌なわけじゃないの、ただ恥ずかしい。 
久々でキスの味とか仕方まですっかり忘れていたから、いつもよりも緊張しているだけ。 

「あ、愛理お嬢様」 
「ん〜」 

彼が倒れる私をしっかりと受け止め、唇もしっかりと受け止めてくれた。 
温かい彼の腕に抱かれるってこんな感覚だったんだ。 
体中がゾクっとする。 

「執事さん、ごめんね。大丈夫だった?」 
「大丈夫です。あなたに何かある方が僕にとっては心配です。部屋へ行きましょう」 
「う、うん・・・」 

キスのおかげでますます緊張してしまって、私は部屋に入ったら落ち着かない。 
参ったな、ベッドじゃないところに座るんだった。 

1 あれ、めぐが寂しそうにしている!? 
2 執事さん、あのぉ隣に来てほしいんだけど、と遠慮がちに 
3 緊張を解こうといきなりかっぱダンスをしていると、タオルをとりにいった執事にみられて・・・ 



「愛理お嬢様、それでは僕はタオルなどを持ってまいりますので」 
「え、あ、は、はい」 
「愛お嬢様、愛理お嬢様をよろしく頼みますよ」 
「OK。ちゃんと見ててあげるわ」 

執事さんは私の体調が本当に悪いと思っているのか、部屋を出ていってしまった。 
その間、私はめぐと部屋に取り残されたことになる。 
めぐは勝手に執事さんの部屋をみて始めるし、私もそれが気になるから止められない。 
勝手にみることはいけないことだとわかっている。 
私は執事さんのことをあまり知らないから、これはいい機会だとも思ってしまう。 
うぅ〜頭がパニックになってきた。 
仕方ない、ここはめぐしかいないし、かっぱダンスをしてリラックスリラックス。 

「かっぱっぱ〜♪かっぱっぱ〜♪かっぱっぱ〜♪」 
「あら、ひょうきんな子ね。まぁいいわ。私は家探しのつづきといきましょう」 
「かっぱっぱ〜♪かっぱっぱ〜♪かっぱっ・・・」 
「愛理お嬢様、ただいま戻り・・・」 

かっぱダンスをしていた私のところへ、突然大慌ててで執事さんが戻ってきた。 
いきなりダンスはやめられないから、かっぱダンスをしているところをまるまる見られてしまったことになる。 

「愛理お嬢様?」 

ここはどう言おうかな? 

1 私は平気よってめぐに見せていたところなの 
2 執事さんが待ちきれないからつい 
3 えりかお嬢様たちとうまくいってほしくないって呪いのダンスよ、と勝手にめぐが 



リラックスしようと思ってしたと言っても理解してくれないだろうな。 
それに変わる別の言葉を選んでみても、しっくりくるものがない。 
うぅ〜ん、悩んでいたって時間は経つばかりでかえって怪しまれる。 
悩む私の後姿をみてめぐはくすっと笑い、執事さんにこう言いだした。 

「あなたがえりかお嬢様たちと仲良くするから、愛理はうまくいってほしくないって。今のは呪いのダンスってところよ」 
「ふえ?あ、愛理お嬢様がそのようなことを?」 
「そうよ〜女の子の嫉妬は恐ろしいんだから。あなたも気をつけることね、執事さん」 

執事さんは突然動きがぴたっと止まり、私をじっと見たままでいる。 
しかも顔が引きつっている。 
あなた、何て顔をして驚いているの? 

「ご、誤解だよ。私がそんなことするわけないじゃない。めぐの冗談よ」 
「あら、私はあなたがそれくらい本気ってことを執事さんに教えてあげようと思ってしたのに」 

振り向きもしないで、めぐは作業を続けながらさらっと言う。 
もう、私が変人な上に執念深い女って誤解されちゃったじゃない。 
めぐの馬鹿。 

「申し訳ありませんでした。愛理お嬢様という決めた方がいながら、僕は何て浅はかな」 

執事さんはようやく動いたと思ったら、今度は床に頭を押しつけて深々と土下座しだした。 

「あなたに許してもらえるかわかりませんが、僕に今一度チャンスを下さい」 
「どうするの?あなた次第ですってよ」 

わ、私は 

1 あなたの主人なんですから、命令してもいいわよね。13日間他の子とエッチしちゃダメ 
2 あなたが本気で私を好きかどうかを示して 
3 かっぱダンスをみなかったことにして・・・って、それでいいの?愛理と自問 



自分がちっとも相手にされなかったのが悔しい。 
最近だとえりかちゃんや舞ちゃん、B館のお嬢様とも仲が良い。 
もしかしたら、みんなと何か関係があるのかな? 
それは嘘だって思いたい。 
執事さんは私を一番に考えてくれる優しい人だって。 

”あら、残念。あなたが思ってるよりも執事のお兄さんはやり手よ。友達の梨沙子ちゃんも落ちちゃったわね” 
「え?」 
”こんなことを私が言っていいのかわからないけど、いつだってあなたを一番に考えてるせいもあって悩みつきないわけ” 
「でも、他の子たちともエッチしてるみたいだし、本当なのか怪しいじゃない」 
”そこが彼にとっても悩みなのよね〜うふふっ。あなたはご主人さまなんだし、命令しちゃえば?エッチしちゃダメって” 

めぐはさっきまでは声を出して話をしていたのに、いきなりまた私の頭の中に話しかけてきた。 
何故だか執事さんの肩をもつようなことばかりを言う。 
ここでめぐが説得してるのに怒ったりしたら、私が子供みたいじゃない。 

「わかった。ここはめぐのいう通りにするね。執事さん、命令します。他の子と13日間エッチしちゃダメです」 
「え?そ、それは・・・わ、わかりました。愛理お嬢様がおっしゃるならその通りにします」 
「あ、そうそう。一人エッチは禁止じゃないって。その時にはもちろん愛理お嬢様が見ててあげるって」 
「え〜!?」 「え〜!?」 

私たちの声が重なって部屋中に響いた。 
それもそうだ、いきなりめぐがこんな事を言うから驚かないわけがない。 
私が執事さんの一人エッチを見るだなんて・・・ 

「あら、お気に召さなかった?」 

1 うん、それでいい。なぜかワクワクしてきちゃった 
2 恥ずかしいよ、と言いつつ執事さんの一人エッチを想像して指の間からお目目がちらり 
3 さぁ、さっそく始めましょう 



お気に召さないことなんかない。 
正直な話をすれば、はっきり言ってみたいに決まっている。 
だけど、本当に執事さんが一人でしているところを見てしまってもいいのかな? 
執事さんのことだから、きっと可愛い声をしてプルプル震えながらいっちゃうとか? 
きゃあ〜妄想しちゃってる。 
でも、これがすごく楽しくて仕方ない。 
執事さんが一人で・・・ 

「そんな〜恥ずかしいよ」とか言いつつ、私は顔を覆っている手の隙間からちらっと覗いてしまう。 

あの可愛い執事さんが一人でしているなんて、とっても素敵。 

「あの子はあなたの一人でしているところがとっても見たいらしいわ。よかったわね、その程度ですんで」 
「は、はい・・・」 
「私に感謝しなさい。本当ならあなたはもっと重い罰が与えられていたのだから」 

こうして執事さんはすっかりおとなしくなってしまい、他の皆が心配してしまった。 
原因は執事さんにあるのだからこれはしょうがないよね。 
少しの間はこれであなたは私だけの執事さんだね。 


<執事視点> 

愛理お嬢様に他のお嬢様とのエッチ禁止を申しだされてしまい、僕は13日の間は大人しくしなくてはいけません。 
その間に何事もなくすめばよいのですが・・・ 
あぁ〜心配だ心配だ。 



<愛お嬢様視点> 

カチューシャはうまく愛理って子につけさせることに成功。 
一人エッチしかしちゃいけないって言っても、愛理のみてる前でするわけだから、最終的にはエッチしちゃうに決まってる。 
そして、愛理が彼の精液をカチューシャにかければ実体化できるわ。 
そうなれば、いよいよ私と執事さんも結ばれるってわけね。 
うぅ〜ん、14日目が楽しみだわ 



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