梨沙子と危うく一線を超えそうになった日の翌日・・・ 
あともう少しで昼、という時刻まで眠りこけてしまった。 
さ、寒い・・・もう冬になるんじゃないかこりゃあ。 
隣ですやすや眠っている梨沙子も寒そうに体をまるめている。 
「梨沙子朝だぞ」 
「んにゅ〜・・・まだ眠い」 
「もう11時だぞ。そろそろ起きようぜ」 
「やだ寒い。まだ寝る」 

今日はどこかへ出かけたいんだが梨沙子を置いていくわけにもいかない。 

1 軽く胸を触ってみよう 
2 起きないと昨日の続きをベッドでしちゃうぞ 
3 寒いから無理矢理起こすのはかわいそうだな 



起きてもらわないと困るんだなぁ・・・梨沙子 
「お兄ちゃんを困らせないでくれ。梨沙子」 
「やだぁ・・・寒いの」 
「いいかげんにしないとな、昨日の続きをしちゃうぞ」 

梨沙子は目を閉じていたが急に飛び起きた。 
「あいたたたた、痛いよ梨沙子、やめろって」 
「お兄ちゃんのばか!ばか!えっちぃ////」 
あははは・・・可愛いなそんなに照れちゃって。ちょっと本当にやめろ。痛いぞ梨沙子 
あわよくばできそうだったがやめとこう。 
「やっと起きたな」 
「寒い〜、お兄ちゃんエアコンつけて」 
「今日は一緒にお出かけしよう。厚着してけば大丈夫だ」 
「やだなぁ・・・出たくない。寒いのに」 
梨沙子はあまり乗り気じゃないみたいだな。 

1 そんなこと言わずにお出かけしよう 
2 お出かけ、じゃなくてデートって言えば乗り気になるか? 
3 じゃあ今からお風呂はいろうか、全裸で 



「梨沙子ぉ〜」 
「やだやだいかないもん、おうちの方があったかいもん!」 
お出かけって言い方が良くないのかもしれないな。ならば 

「・・・お兄ちゃんとデートしたくないのか?」 
あ、黙った。 
「ずるいゆ、そんな言い方したらりぃが断れないってわかってるんだ」 
梨沙子は賢くなったなぁ。あるいは俺が浅はかなのかもしれない 

「仕方ないなぁ〜〜。いってあげる!さみしいさみしいお兄ちゃんのために」 
「・・・・・・」 

嬉しそうだな。あんなに早く着替えちゃって。俺も嬉しいぜ・・・梨沙子と久々のデートだからな 
「もたもたしてるとおいてっちゃうよお兄ちゃん」 
「一人で行くのか?この寒いのに」 
「も〜〜すぐそうやって生意気なくちをきくんだからぁ」 

マフラーをまいている梨沙子がめっちゃ可愛いよ。 

「さあっ行こう!お兄ちゃん」 

俺の手を握りアパートを飛び出す。こんなに小さな手だったのか・・・ 
「なにぼーっとしてんの」 
「ん?いや、なんでもない」 
「最初はどこにいくゆ?」 

1 映画観に行こうか 
2 何かほしいものある?買ってやるよ 
3 しばらく歩いてみるかな 



「映画見に行こうか」 
「お兄ちゃんと映画かぁ、しょうがないなぁ」 
なんだよそのしょうがないっていうのは。 
「ほら早くいこうよ」 
「乗り気じゃないか梨沙子」 
「別に・・・////お、お兄ちゃんが歩くのが遅いだけでしょっ」 
生意気な梨沙子がかわいいな。妹っていうのはかわいいもんだ 

実際にいたら・・・どうなんだろうな。周りに妹いる奴はいるが、あまり嬉しそうじゃない。 
正直言うとかわいいと思う、ずっと手元に置いておきたい・・・ 
おっとこれは怪しい発言。うっかり口に出したら大変だ 

梨沙子のやつ急にテンション上がってきたな。あんなに走り回ってもういくつなんだか 
「お兄ちゃん早く早く〜!」 
はいはいわかった。 

・・・? 

ふと梨沙子の向こうに見覚えのある子を見かけた。 
あれは・・・夏焼か。よく見ると弟も一緒だな。 
仲直りしたのかな?まだ相談を受けてから時間はたってないはずなんだが 

1 声をかけてみる 
2 梨沙子ちょっと静かにしてろ、あの二人の様子を見たい 
3 なんだ?また弟が暴れだしたぞ 



また喧嘩してるのかと不安になり声をかけてみた。 
「よう、奇遇だな」 
「あれ・・・先生?!どうしたのこんなとこで」 
「映画を観に来たんだよ」 
「一人で?」 
いや、二人だ。かわいい妹とな 
「お兄ちゃんこの人だあれ〜?知ってる人?」 
「俺の生徒だ」 
夏焼は梨沙子を見て、そして今度は俺を見て驚いている。 
「先生妹いたの?ってか・・・年離れすぎじゃない?!」 
「初めまして、りぃはお兄ちゃんの妹です」 
うちの生徒なら別に梨沙子との関係を知られても大丈夫だよな。 
「まぁ、幼なじみだ。夏焼と違って血は繋がってない」 

改めて自己紹介をした。 
梨沙子は夏焼の名字に興味津々らしい 
「変わった名前ですね、なすやきさん」 
「¨夏¨焼。なすじゃなくてなつ。わかる?」 
「な、なす、やき」 
「だからぁ・・・ふふ、いいよなすやきで」 

夏焼と梨沙子のやりとりを見て弟が笑いだした。 
「何がおかしいのよあんた、さっきまで不機嫌だったくせに」 
「いや・・・昔よくそうやって間違えられてたって思ってさ」 

1 お前達は何をしてるんだ? 
2 梨沙子、ちゃんと名前は覚えろよ 
3 一緒に映画観ようか 



「お前達は何をしてるんだ」 
「いや、弟と映画観ようって言ってたんですけど、観てくれなくて」 
「一緒に外に出るだけでいいって言ったじゃねーか。ちゃんと約束果たしただろ」 
「それは口実。さ、観よ。たまにはお姉ちゃんと遊んでよね」 
「もういいだろ。や、やだよ、この年で姉貴と映画とか////」 

弟君、少しは成長したみたいだな。 
前はかなり拒否してたがこうやってお姉ちゃんと一緒に外に出てきたんだ。 
「先生、あと梨沙子ちゃん、すいません俺ここで失礼します」 
「ちょっとぉ・・・!待ちなさいよ、こらっ」 

ああ・・・行っちゃった。 
シャイだなあの子は。まぁ、女二人とじゃあの年だと恥ずかしいよな。 
「んもぉ、予定台無し。あのばか!」 
「なすやきさん一人になっちゃったね。りぃたちと一緒に映画観よっか」 
「・・・え、でも。先生、いいんですか?」 

1 弟を追い掛けた方がいいんじゃないか? 
2 俺はOKだよ、おいで 
3 梨沙子が弟の代わりだと思ってくれ 



「遠慮するな、こいつを弟の代わりだと思ってくれ」 
「りぃは弟じゃないゆ!お兄ちゃんっ」 
夏焼は梨沙子を見てにこっと笑った。 
「あいつも梨沙子ちゃんくらい可愛ければいいんだけどなぁ」 
「かわいいってさ梨沙子。良かったな」 
「ほんとぉ?ありがとぉなすやきさぁん」 

本当はいやなんじゃないか?そうやって言われるの。 
「梨沙子・・・なすじゃなくて夏。覚えてやれ」 
「な、な、なつ・・・?」 
やっと言えたか。手がかかるなぁまったく 
でもそこがいいんだな。夏焼も・・・手がかかる弟が可愛くて仕方ないのかもしれないな。 
だから、ほっとけなくてかまってしまうんだな。 

「いこぉお兄ちゃん!早く早く〜ぅ」 

ちょ、梨沙子、そんなに早く走ったら・・・まったく 
「ねえ先生」 
「なんだ?夏焼」 
「先生は・・・梨沙子ちゃんのことどう思ってるの?」 

い、いきなり何を・・・どうってそりゃあ 

1 一緒に風呂はいるくらい好きだ、とつい口を滑らせる 
2 大切な妹だよ。夏焼が弟を大事なのと同じさ 
3 ずっと守ってやりたい 



「大切な妹だよ。夏焼が弟を大事に想うのと同じだ」 
「ええっ。わ、私は別に弟なんか・・・」 
「大事だろ。相談だってしてきたじゃないか」 
「・・・そうですよ。あいつは生意気だけどいい子なんです。口下手だから心配で、梨沙子ちゃんみたいに人懐っこい感じしゃないから」 
やっぱり心配なんだな。家族っていうのはそうなんだ 

¨ぎゅっ¨ 
「痛いっ?!」 
急に背中に激痛が走り、なんだと思い手をやると誰かの手に触れた。 
「お兄ちゃん・・・」 
「り、梨沙子?!いまつねっただろ、何するんだ!」 
ぷぅーっとほほをふくらませている。いじけてるのか? 
「さっきからなつやきさんと楽しそうに話してるじゃん。りぃをほっといて!」 
ははーん、やきもちか。まったくお前は妹力が強いんだから。 
「早くしないと本当に怒るよお兄ちゃん!」 
「わかったわかった、つねるなってば」 

梨沙子を見て夏焼は笑っていた。笑うと・・・可愛いよな 
「またなつやきさん見てる!お兄ちゃんの浮気者!」 
「こら、どこで覚えたんだそんなませた言葉を」 

早くしないと梨沙子がもっとやきもちやきそうだな。 
何を観ようかな 

1 普通の恋愛ものにしようか 
2 お、ロボットアニメ。梨沙子が喜びそうだな 
3 アクションなんかいいんじゃないか 
4 ちょっとホラーを観ておとなしくさせてやるか 



ここは普通の恋愛ものにしよう 
「お兄ちゃん何観るのぉ?」 
「これにしよう。¨私は貝をたべたい¨」 
「これって普通の恋愛ですよね。うわあ先生、似合わないなぁ」 
「うるさいぞ夏焼」 

まあ、似合わないよな。 
だが梨沙子だけならともかく清水の時みたいにアニメというわけにいかないし・・・ 

「真っ暗になったぁ!」 
「うるさいぞ、黙って観てろ」 


軽い気持ちで観た。タイトルと恋愛がどう結び付くのか興味があった。 
最初はギャグなのかと思ったがだんだんと真面目になり、主人公とヒロインは数々の困難を乗り越えて・・・ 

「き、キスするよお兄ちゃん、キス!」 
「やっと結ばれたな・・・良かった」 
思わず感情移入してしまいのめり込んでしまった。これは面白い 

¨ぎゅ・・・¨ 
え?なんだ?俺の右手を誰かが握ってるぞ。 
梨沙子は・・・左にいる。じゃあまさか・・・ 

夏焼が俺の手を・・・ 

1 よ、様子を見よう。どんな顔してるんだ 
2 あえて気付かないふりして映画を観るのだ 
3 梨沙子の手を握ってみる 



な、夏焼しかいないよな?まさか後ろから誰かがつかんでるなんてあり得ない。 

そっと右を見てみると・・・ 
「・・・・・・」 
夏焼が映画に見入っていた。手は、確かに俺の右手を掴んでいる 
まさか集中しすぎて俺の手に触れてるのに気が付いてないとか。 
「お兄ちゃん・・・ほら、するよ、やっとできるよ!」 
梨沙子の呼び掛けで再び映画を観なければならなくなった。 
その方がいいだろう、今は何も言わない方がいい。 

・・・夏焼の手、結構あったかいんだな。それに意外とたくましいのか。 
や、やばい、こんなに手を握られたのは久々だ。どきどきしてきた。映画に集中しなくちゃならないのに 

¨愛してるわ、○○¨ 
¨おらもだ!○○と一緒にこの海を泳ぎたいべ!¨ 

そしてやっと二人の唇がつながった。 
なんて綺麗なキスなんだろう・・・目頭が熱くなってきた 

エンディングが終わり中が明るくなってきた。 
いい時間を過ごした。いやぁ映画ってほんとにいいものだな 

「お兄ちゃん、良かったね!あの漁師さんとお姉さん結婚できたよ!」 
「ああ・・・心が綺麗になったみたいだ」 

まだ右手は握られたままだ。夏焼、気が付いてないのか? 
「夏焼、おわったぞ」 
「・・・・・・・・・」 
顔が赤い。それに心なしか目も潤んでるみたいだ。 
「おい夏焼?起きてるか」 
「・・・え?!あ、はい、起きてますよ」 

ようやく気が付いたらしい。映画の中に入り込んでいたか 
「・・・!!」 
ぱっ、と急に俺の右手から手を離した。 
「ご、ごめんなさいっ!」 

1 二人ならいい雰囲気だな、と冗談を言う 
2 すまないが梨沙子の前で浮気は・・・と冗談を言う 
3 夏焼、お前は結構物事にのめり込むタイプか? 



顔を真っ赤にしている夏焼を見て、ここは何か冗談を言った方がいいと思った。 
「二人きりならいい雰囲気だったな。なぁ?」 
「そ・・・・・・そんなわけないでしょ!やだぁ先生っ」 
あいた、いたたた、そんなに力強く叩くなってば。 
・・・大丈夫か?冗談が通じないかと思ったが、夏焼は笑っていた。 
ふぅ、言ってみるもんだな。ヒヤヒヤしたけど。 
「お兄ちゃんもう一回観ようよ!ねえいいでしょ?」 
「俺はいいけど夏焼はどうしたい?」 
「せっかくなんで観ます。ね、梨沙子ちゃん」 
「わぁ〜〜い、なつやきさん大好きぃ〜」 

ちょっと時間をつぶしてから再び映画館に戻ってきた。 
今度の並びはどうしようかな 

1 またさっきと同じ、左に梨沙子右に夏焼 
2 梨沙子が夏焼の隣がいいと言いだす 
3 夏焼が梨沙子の隣がいいと言ってきた 



さっきの並びでいいかなと思ったら、梨沙子が夏焼の隣がいいと言い出した。 
「りぃ見たもん。なつやきさんがお兄ちゃんの手を握ってたんだもん!」 
機嫌がいいかと思ったら急にわがままになったな。 
「あ、あのな梨沙子、夏焼はわざとそうしたんじゃないよ」 
「うそだぁ!絶対なつやきさんはお兄ちゃんが好きなんだもんっ!」 
「い、いや、あの・・・////」 
「赤くなってる!やっぱりそうなんだ!」 
夏焼が押されてる。気が強いかと思ったが・・・意外だな 
「・・・ごめん梨沙子ちゃん。やっぱりさっきと同じにしよう」 
「なんで?!やだっ、りぃはなつやきさんとお兄ちゃんの間がいいの!」 
もうわがまま言うなよ。仕方ないな、ここは・・・ 

「ちょっとだけ我慢して。ね?梨沙子ちゃん」 

仕方なく諦めようとしたら夏焼がそっと梨沙子をなだめた。 
「・・・・・・へんなことしない?」 
「しない、約束」 
やけに梨沙子もあっさり引き下がったな。 
夏焼、妹(弟)の扱い方は知ってるな。弟とうまくいったのもやり方を変えたからか 

一時はどうなるかと思ったが、梨沙子も夏焼もまた映画に見入っていた。 
今度は・・・梨沙子がぎゅっと抱きついてきた。 
「お兄ちゃんと一緒だもんっ」 
「梨沙子・・・暑いよ」 

梨沙子は可愛いな。やきもちやくとか女の子らしくて 
やがてラストのあのキスシーンになったら 
「お兄ちゃん・・・ちゅ♪」 
「お・・・おい・・・////」 
今度は梨沙子がほっぺたにキスかぁ。今日はどきどきしっぱなしだなぁ//// 

映画は終わり中がもう一度明るくなってきた。 
「梨沙子ちゃん何かしてなかった?」 
「・・・・・・・・・」 
「顔赤いよ。口じゃ言えない事でしょ」 
首を横に振っていたが夏焼にはバレバレだな。 

「わぁもうこんな時間!」 
とっくに夕方になっていた。さてどうするか 

1 夏焼が「ありがとうございました」と帰る 
2 梨沙子がお腹すいたぁと・・・ 
3 二人とも家に来るか? 



せっかくだから・・・誘ってみようか 

「二人とも俺の家に来るか?」 
「またいいの?お兄ちゃん!」 

夏焼は二つのことに驚いている様だ。まず・・・誘われたことに 
そして梨沙子が家に来ていたということ。この二つだな 
「り、梨沙子ちゃんって先生の家に出入りしてるの?」 
「うん。昔から。お兄ちゃんがまだ先生になる前から」 
「変なこと想像してないか?お前が考えてる関係じゃないぞ」 
「ななななにがですか?!わわ私別にえっちな事考えてないし!む、むっつりとかまあさによく言われてないし!」 

聞いていない事を自分から・・・夏焼はお茶目なんだな。 
「じゃあいこうか。な?」 
「わ〜〜いっ」 
「ま、待ってぇ二人とも!」 

夏焼が初めて家にくるわけか。もう誘いすぎだな 

「おじゃましまぁ〜〜す」 
「お、おじゃまします」 

ひんやりとした俺の家。 
・・・っと!俺は反射的にベッドが目に入った。 
布団が崩れたままだ。やけに生々しい! 
「・・・・・・・・・」 
見られたんじゃないかと思ったが、しっかりと夏焼はベッドを見て顔を赤らめていた。 
絶対何か妄想してるぜ、間違いない。かといって俺から話し掛けるのはな・・・ 

ベッドではないが違うとこでそのいかがわしい事をしてたしな。 

「二人とも何が食べたい?なんでも作るよ!」 
「じゃあみそラーメン。夏焼もそれでいいか?」 
「・・・・・・・・・」 
「顔赤いぞ。どうした」 
「えっ?!ああ、うん、私もそれで・・・」 

梨沙子はいそいそとエプロンをつけて料理を始めた。 

「先生、あの・・・」 

夏焼、何を聞こうとしている。 

「もしかしてあのベッド・・・ 

1 まさか梨沙子ちゃんと寝たんですか?」 
2 ちゃ、ちゃんと洗濯してますか?汚いんですけど」 
3 もう梨沙子ちゃんって・・・あの・・・」 



もう梨沙子ちゃんって・・・あの・・・」 

おいおい何を聞いてるんだ?!夏焼、お前ってヤツは! 
「・・・し、シーツちゃんと洗濯してますか?汚いんですけどっ!」 
「してないけど」 
「もーしょうがないなぁ!いまから洗濯しますから!」 
夏焼は急いでシーツを引き剥がしてしまった。なんであわててるんだよ・・・ 
「洗濯機はどこですか?借りますよ」 
「あっちだ」 

あいつ、絶対誤解してる。そんなわけないだろ。そんな事をするわけ・・・ 
急ににぎやかになったな。台所は梨沙子が料理をしてて、洗面所は夏焼が洗濯してる。 

何をしていいのかわからずとりあえずその場に座った。 
「はいできたよぉ。あれ?夏焼さんは」 
「シーツ洗うって」 
やがて夏焼も洗濯が終わり戻ってきた。 
「さぁ食べよう、梨沙子が作ってくれたぞ」 
「あ、ありがと・・・////」 
なんだよ・・・ちらちら俺を見て顔を赤らめて。 
「おいしい?なつやきさん」 
「うん!美味しい、梨沙子ちゃん上手じゃん」 

いい雰囲気だな。夏焼が何か妄想してるのはおいといて 

1 観念しろ夏焼、梨沙子と風呂に入りなさい 
2 夏焼もう帰った方がいいんじゃないか?送るよ 
3 梨沙子、風呂入りなさい 



「せっかくだから風呂も入っていけば?なあ夏焼」 
「ごほっ!え、なな何言ってるんですか先生?!」 
「梨沙子と入りなさい。観念しろ、覚悟を決めな」 
「いいのお兄ちゃん?やったぁ、なつやきさんとお風呂だぁ〜」 
「なんの覚悟ですか?!ちょっ待って梨沙子ちゃ・・・!」 
ちょっと待って、と言い掛けた夏焼を引っ張り、梨沙子は風呂場へ。 

「わぁ〜なつやきさんの背中きれーい」 
「やだぁ梨沙子ちゃん、そんなにさわらないで////」 
よからぬ妄想をしてしまうのを我慢して聞く耳を立てるとしよう 

「梨沙子ちゃん大きいね。羨ましいな」 
「え〜〜、なつやきさんもそのうち大きくなるよぉ」 
「言うわねぇこの子は」 
「いたたた。痛いゆ〜」 

いかんムラムラしてきたぞ。昨日の事を思い出してしまう・・・ 

1 気を紛らわせるために以前買ったエロDVDを観よう 
2 ここは覗・・・いやだめだ!それはだめだ 
3 ばかな事を考えないで何かジュースを用意しとくか 



覗こうとしてはっと我に返った。何をしようとしてるんだか・・・俺は。 
バカなことを考えないで何かジュースを用意しとくか。 
風呂上がりだから冷たいオレンジジュースを入れておいてやろう 

この連休で色んな生徒と仲良くなれたな。自分から出かけたのは大きなプラスだった。 

「はあ〜〜いいお湯でした♪」 
「先生ごめんなさい、お風呂借りちゃって」 
二人ともパジャマはなくて着てきた服だったが、髪が濡れて可愛かった。 
「ジュースあるぞ」 
「わぁ〜ありがとう♪やったね、雅お姉ちゃん」 
「すいません先生」 

・・・梨沙子、徳永に続いて夏焼もお姉ちゃんになったのか。 
その人懐っこさは目を見張るものがあるな。あるいは妹らしさか 

それからしばらく話してから二人は帰っていった。心配なので途中まで見送る事にした。 

「じゃあねお兄ちゃん!雅お姉ちゃん!楽しかったぁ〜」 
「じゃあな梨沙子」 

あとは夏焼か・・・ 
「先生あの、さっき聞けなかったんですけど・・・」 
「なんだ。どうしたんだ?」 
「・・・もう梨沙子ちゃんは、その・・・¨大人¨になっちゃったんですか?」 

やっぱりきたかその質問・・・よし、ここではっきりさせとくか 

1 そんなわけないだろ。安心しろ 
2 ・・・含み笑いをして反応を見てみる 
3 梨沙子が戻ってきて結局うやむや 



さっきは冗談が通じたし次も通じるにちがいないね。 
「ど・・・どうなんですか?先生。もししてたら・・・」 
「・・・・・・」 
「なんでそうやって笑うんですか?!ま、まさかもう」 
すごい反応だな。夏焼はいいリアクションをするぜ。 
「さあどうだろうな?もしかしたらな・・・血はつながってはいないんだし」 
「もーーえっちだぁ!先生ってばぁ!」 
「そんなわけないだろ。安心しろよ」 
・・・慌ててたかと思ったら今度はおとなしくなった。 
「だったらなんでそうやって疑う様なそぶりをするの!もう先生ったら」 

夏焼、いい反応だな。人の話を真剣に聞いてるからその分反応が大きいんだな。 
「はぁ〜〜疲れたぁ・・・今日は先生のおかげで楽しかったです、色んな意味で」 
「気を付けてな、また明日学校でな」 
「はい、今日はありがとうございました」 


俺も疲れたぜ。気持ちいい疲れ方だ。ふう・・・今日はぐっすり眠れそうだ。 

仲を深めていくのは大変だがやりがいがあることだな