「先生・・・・」 
私は先生と撮ったプリクラとプレゼントに貰ったリングを見つめながらそっと呟いた。 
時計の時刻はもうすぐ午前1時、私の17歳の誕生日からもうすぐ25時間が経とうとしている。 
寒い夜風に当たりながら帰ってきたのにまだ顔が熱くて火照ってるよ・・・・ 
私は17歳最初の日の出来事を思い出してみた。 

〜11月22日 午前9時〜 

前日の残業(期末試験の準備etc)ですっかり疲れ果てた俺は泥のように眠っていた。 
せっかくの連休なんで今日は泥のように眠っていようといた矢先・・・・・ 

「こんにちは〜先生いますか?」 
玄関のドアを開けると突然の訪問者が、清水だった。 

「おう清水、どうしたこんな時間に?」 
「あの・・・・先生、今日お時間ありますか?」 

1 すまん、今日は疲れてるから勘弁してくれ 
2 まあ、大丈夫だけど。どうかしたのか? 
3 とりあえず中で話を聞こうか  



「まあ、大丈夫だけど・・・どうした?何か相談でもあるのか?」 
「実は・・・・今日・・・一日・・・私に付き合ってください!」 
清水の突然の申し出に俺は一瞬固まった。あの引っ込み思案の清水がいきなりこんなことを言い出すとは。 

「今日は・・・私の誕生日なんデス。もしよければ先生といろいろ買い物とか・・・・デートとかしたい・・・なって・・・」 
清水の顔が湯気が出そうなくらい真っ赤になった。そういえばこういうAAをどっかで見たような・・・・ 

「そうか。清水、誕生日おめでとう。でも、俺なんかより他に祝ってくれる友達とかいるんじゃないか。」 
「はい・・・でも、舞美ちゃんは今日から秋の大会でいないし、えりかちゃんはバイトで忙しいし・・・・」 
清水の瞳がうるうるとしだして、大粒の涙が零れ落ちそうになった。 

「わ、わかった!俺でよければ今日一日付き合ってやるぞ!」 
清水の涙を見て思わず言ってしまった。同情なのか、それとも別な感情なのかその時は分からなかったが、なんか清水を放っておいていけなくなっていた。 
「ありがとうございます!」 
「おいこらっ!抱きつくなっ!恥ずかしいだろ・・・・」 
「きゃっ!あ・・・・恥ずかしいデス・・・・」 

さっきまで涙目の清水に笑顔が戻った。相変わらず恥ずかしそうな表情だが。 
「それじゃあ清水、どこ行こうか?」 

1 見たい映画があるんです 
2 一緒に遊園地行きたいな 
3 ドライブがいいな・・・・ 



「あのぉ・・・見たい映画があるんデスけど・・・・」 
「映画か、そういえば最近映画館で映画見てないな。たまにはいいかもな。」 

街中に映画館はあるが、さすがに生徒と二人で映画を見てるのを他の奴に見られたらまずいか。 
「そうだ清水、せっかく一日あるんだからドライブも兼ねて遠出してみないか?」 
「えっ・・・・私は・・・・いいデスよ。」 

高速で1時間ほどのところに大きなシネマコンプレックスとショッピングセンターがある。そこなら他の生徒に目撃されないだろう。 
「それじゃあ早速行くか。」 
「は、はいっ!」 

俺と清水は車に乗ってシネマコンプレックスのある場所へと向かった。 

「・・・・」 
おいおい・・・清水、さっきから黙ったまんまだな。緊張してるのか? 
ちょっと気まずい雰囲気だな。なんか話でもしないと 

1 そういえば清水のことあまり知らないな。清水のことについていろいろ聞いてみる。 
2 そ、そういえばおもらしはもう治ったのか? 
3 無難に学校の話題でも 



そういえば清水の事ってあんまり良く知らないんだよな。 
成績優秀でクラス委員をやっていて・・・あとは最近までおもらしをしてて・・・あそこが・・・ 
いかんいかん!俺は生徒に対してなんでやらしい目で見てるんだ! 

「先生どうかしたんデスか?」 
「い、いや!なんでもないぞ!それはそうと清水、清水の家ってどんな家族なんだ?俺学校での清水しか知らないから。」 
「う〜ん・・・・どんなっていうか、普通ですよ。お父さんは普通のサラリーマンで、お母さんは普通の主婦。あとはお兄ちゃんがいて・・・」 
「そうなんだ、普通の家族か・・・・」 
「でも普通すぎてつまらないデスよ。昔のホームドラマみたいに毎日楽しいイベントがあるわけでもないですし。」 
「いや、普通が一番だよ。普通がな・・・・」 

昔のことを思い出して俺の表情が一瞬曇ってしまった。しまった、清水にこんな表情を見せるなんて・・・ 
そんな俺を察して清水が 
「でも、高校生にもなっておもらしするなんて普通じゃないデスよね・・・・恥ずかしいな・・・」 
「そんなことないよ。清水はちゃんとおもらしを克服したじゃないか。」 
「あ、あれは先生の協力があったからですっ!それにあんまりおもらしって何度もいわないでくださいっ・・・恥ずかしい・・・」 
「おいおい、おもらしの話をしたのは清水のほうだろ。」 
「あーそういえばそうデスね。あはははっ!」 

清水の自虐ネタで沈んだ空気が一気に軽くなった。ダメだな、生徒に心配かけるようじゃ俺も教師として未熟だ。 
その後、他愛もない話で盛り上がりあっという間にシネマコンプレックスに着いた。 
「ふーんいろいろあるな。・・・清水、どの映画が見たい?」 

1 ドキドキワクワクのアクション「レッドクリステル」 
2 ラブロマンス「容疑者X+Yの健診」 
3 あ、アニメ?「YES!プリケツ5GOGO!」 



「えっと・・・あれが見たいデス・・・・」 
清水が恥ずかしがりながら指を指したのは・・・ 
「YES!プリケツ5GOGO!お菓子の国のはじめてのハッピーバースデー!」 ?って、アニメかよっ! 

「だめデスか?」 
「いや、清水の自由だからそれは構わないが。それにしても意外だな。いまどきの女子高生ってアニメとか見ないと思ってたから。」 
「アクションとかホラーとか怖いのは苦手だし、ラブロマンスは恥ずかしすぎて直視できない・・・」 

清水の顔がまた真っ赤に染まった。清水って本当不思議な子だな。いきなり大胆な行動をとるかと思えば、こんな風に純粋すぎるし。 

「さあさあ行きましょう♪」 
清水は俺の腕をぐいぐい引っ張って映画館の中へ入っていった。 

映画の内容は・・・・女の子5人がヒロインになって悪の組織や怪人と戦う、お決まりのものだった。 
正直、俺ぐらいの年代にはちょっとこっぱずかしいんだけどな。 
「ぐすっ・・・ぐすぅ・・・」 
気が付くと横に座っていた清水が泣いていた。感受性が高いというか、純粋すぎるというか、本当に清水は真っ直ぐな子なんだな。 
俺は映画そっちのけで清水の表情を眺めていた。 

「映画楽しかったですね先生♪」 
「あ、ああ・・・そういえば清水さっき映画見て泣いてたな。」 
「えっ!で、で、でぇっ!あ、あれは・・・あれは・・・」 
「恥ずかしがることないぞ。俺はただ感受性が豊かで純粋なんだなって思っただけなんだ。」 
「そんな・・・恥ずかしいデス。でも、本当いい話でした。友情の力って凄いんだなって。私あんまり友達いないから・・・」 
「清水・・・・」 
「ほら、私ってこんなに引っ込み事案だしだから、なかなか話しかけられなくて。舞美ちゃんとえりかちゃんぐらいしか友達いないから・・・」 

1 友達の数なんて大した関係ないぞ。少なくても大事に思ってくれる人がいるだけでいいと思うけどな。 
2 清水はそんな引っ込み思案じゃないと思うけどな。今日だって大胆な行動してるし 
3 矢島と梅田とはどういういきさつで親しくなったの? 



「清水、友達の数なんてそんな大したことないと俺は思うけどな。」 
「先生・・・」 
「要はその友達のことをどれだけ強く思い思われてるかが大切なんじゃないかな。」 
「先生・・・ありがとうございます。先生って本当優しいんデスね。だから私・・・」 
「ん?どうした?」 
「い、いえ!なんでもないデスっ!」 
「そ、そうか。ところで矢島と梅田とはどうやって知り合ったんだ?」 
「舞美ちゃんとえりかちゃんとは同じ小学校だったんデス。それで一緒に同じ中学行こうねって。一緒に受験勉強して」 
「なるほどな。清水は余裕だっただろうけど、矢島と梅田にはちょっとハードルが高すぎて・・・」 
「舞美ちゃんはスポーツ特待生で試験免除だったんで、えりかちゃんは私が試験中に答えを教えてなんとか受かりました♪」 

おいおい、今さらりととんでもないことを言ってた様な・・・・とりあえず聞かなかったことにしとくぞ。 
その後、俺と清水はショッピングセンターの中のゲーセンで遊んだり、清水先生の指導の下おいしい焼肉の食べ方を実践したりして楽しんでいた。 
外は陽が落ちてすっかりと暗くなった。そう言えば、清水に誕生日プレゼント買ってなかったな。 

「清水、誕生日のプレゼント何がいい?」 
「えっ?でも・・・・もう充分デス。今日一日先生に付き合ってもらったんで、それだけで充分デス。」 
「遠慮するな。こう見えても給料はそこそこ貰ってるからな。」 
「えっ、そ、それじゃあ・・・」 

1 ハートのデザインのリング 
2 シンプルなリング 
3 え、エンゲージリングで・・・・ 



俺と清水はアクセサリー店でプレゼント用の指輪を探した。 
「これがいいデス」 
清水が選んだのはピンクのハートがデザインされたリングだった。 
「本当にこれでいいのか?もっと高価なものでもいいんだぞ。」 
「いいえ、これがいいデス。このハートのデザインがとっても気に入りました。」 

俺は清水にハートのリングをプレゼントした。 
「それではラッピングしますので少々お待ちください。」 
会計を済ませた後に清水が店員に耳打ちをしていた。 
「どうした?清水?」 
「いいえ、なんでもないデスよ♪」 
なんか幸せそうな顔してるな清水。その無邪気な笑顔に引き込まれそうになって、一瞬教師と生徒という関係を忘れてしまいそうになったよ。 

そして俺たちは再び高速に乗って家へと戻った。 
「本当にここでいいのか?」 
「はい。先生も周りの目とか大変だと思うので。それにここからだとバスで家の前まで行けるので。」 
「そうか、それじゃあ帰り気をつけろよ。おやすみ清水。」 
「あの、先生・・・・今日のお礼に私からプレゼントしたいんデスけど・・・ちょっと目をつぶってもらえますか?」 
「あ、ああ。こうでいいのか?」 

俺が目を閉じた瞬間、唇に柔らかい感触が。 
「きょっ、今日はありがとうございましたっ!それじゃあおやすみなさいっ!」 
清水は慌てるように車から降りて走っていった。 
「今のは・・・・キスなのか?」 


〜11月23日 午前4時前〜 

先生と別れた後、私は家に帰って家族と誕生日のお祝いをした。 
でも、晩ご飯に何を食べたか、ケーキの味がどんなだったか全然覚えてない。 
私は今日のデートのことを思い出しながらにやけてみたり、顔を赤らめたりしている。 
なんか興奮して今夜は眠れそうにないよ・・・・・ 
いっそのことこのまま時が止まればいいのにな。だって、時が過ぎれば今日の楽しい出来事も過去になっちゃうもん。 

私は先生から貰ったハートのリングを箱から取り出して眺めていた。 
実は先生には内緒で店員さんに先生と私のイニシャルを彫ってもらうように頼んだんだ。 

「 ・  toS・S Eternal Love」 
リングの内側に掘られたイニシャルを見て私はにやけてみた。こんな顔恥ずかしくて誰にも見せられないよぉ・・・>< 
こんな私の顔先生が見たらなんて言うんだろうなぁ・・・ 
あーあ、本当に今夜は眠れないよぉ・・・ 

「先生・・・・大好きデス♪」 



ノk|‘−‘)<先生とエッチ・・・ ノk|*‘−‘) 教師編の二人目は栞菜だな 川*`・_・リg<いえ、ワタシでス!!  |  |     |ノハヽ  |゚ー゚从 センセェ…  |と/  |∪   /