昨日のお祝いの熱狂が冷め遣らぬ中、僕はいつもと変わらない仕事にとりかかります。 
テーブルを綺麗に拭いてお嬢様一人一人にお食事をしてほしい。 
そんな願いをこめて 

「おはよう、執事くん」 
「おはようございます。久住さん」 
「ニャハハハ、今日も元気いいね」 

コックさんは皆厨房でお仕事中にもかかわらず、久住さんは堂々と遅刻です。 
先輩の田中さんに何度怒られてもなかなか寝坊が直らないようです。 

「あなたこそ元気なのはいいですが、遅刻直さないといけませんね」 
「遅刻はもう諦めたんだ〜小春眠いのに無理はしないの」 
「そこは無理してでも起きなくては仕事になりませんよ」 
「は〜い、気を付けます。あっ、そうそう昨日はエリザベスさんとチューしてたね」 
「な、何でそれをご存知なので?」 

エリザベスとはえりかお嬢様も随分お名前が西洋風になりましたね。 
エリザベスとお呼びしてもおかしくない美しさではありますが。 

「だってキッチンに小春がいるのは当たり前じゃん。執事くんが『エリザベス、好きだよ』って告白するのみたんだから」 
「忍者みたいな方ですね、あなたは。この件は何卒ご内密に」 
「ごハチミツ?よくわかんない」 

久住さんの他人を自分のペースに引き込む力は異常です。 
この方のことだ、惚けて言いふらすに決まっています。 
何とかせねば 


1 久住さんを捕まえて約束させます…あっ、お嬢様…これは誤解です 
2 食べ物でつりましょう。そうだ、キノコなんかいいだろうな 
3 久住さん、あれはえりかお嬢様の学校の舞台の練習です 



僕は正直いって嘘をつくのは得意ではありません。 
ですが、このまま久住さんを野放しにして言いふらされるよりマシです。 
神様、僕が人を騙すことをお許しください。 

「あれはえりかお嬢様の・・・そうそう、学校で舞台があるそうなんです。その練習です」 
「へぇ〜エリザベスちゃんの学校であるんだ。舞台の練習なのに本格的だね」 
「え、えぇ〜そうですよ。だって、迫真の演技をするにはあれくらいあたり前なのです」 

落ち着いて考えてみれば、嘘でなくとも怪しいと思うはずです。 
が、そこは久住さんなので簡単に信じてくれるでしょう、と甘い見込みでした。 
えぇ、騙すのは本当に簡単でしたよ、騙すだけでしたら・・・ 
ここで予想外のことが起きるなんて誰が予想できたでしょう。 
だからこその予想外といえます。 

「そうなんだ〜いいね、エリザベスちゃんの学校って。あ、そうそう。小春の学校でも舞台の練習あるよん」 
「へぇ〜そうでしたか。よかったですね」 
「でね、執事くんにお願いしていい?キスの相手を」 

え?今、何とおっしゃいましたか? 
僕の空耳であってほしいようなことを突然久住さんは言い出したのです。 
キスをしろ、だなんて一体何を考えているのでしょうか。 

1 真意を問いただすしかありません 
2 僕が迷っているすきに久住さんからキスを 
3 仕方ありませんね、といって近くにいたペットの動物の顔をくっつける 



久住さんが僕を好きだなんて展開がありえるでしょうか。 
いえ、この方のことですから冗談だよん、とか言いそうな気がします。 
僕が口をつきだして間抜けな顔をしていると、デコピンもありえそうです。 
何にせよ、ここで気を許すのには少々気が引けてしまいます。 

「それは突然すぎて困りましたね」 
「だって、エリザベスちゃんとはすぐにキスしたんでしょ。なら、小春ともいいじゃん」 
「ですから、あれは練習なのです。勘弁してください」 
「ケチ〜ケチケチケチ。執事くんのケチ。小春は執事くん好きなんだしいいじゃん」 
「えぇと、僕を好きですって?」 
「うん、小春は執事くんが大好きなんだよ。だからいいでしょ?」 

何ともあっさりした告白なんでしょうか。 
いえ、好きといってくれるのはありがたいのですが、心にくるものがなかったというか。 
僕は久住さん相手にどう返したらいいのでしょう。 

「もう遅いんだから。こうなったら小春からいっちゃうよ〜ん」 
「え?」 

もう気づいたときには久住さんの唇が僕の唇をふさいでいたとしか言いようがありません。 
久住さんって何とも大胆な行動派な人だ。 

「はい、いただきました。執事くん、ごちそうさま」 

僕はただ呆然として唇を指で撫でることしか出来ませんでした。 
そこへ 

1 他のコックさんたちもきた 
2 リl|*´∀`l| 
3 州´・ v ・) 
4 希望の方をどうぞ 



「あ・・・」と、声がしたので振り向くとえりかお嬢様がいました。 
口元を抑え、驚いた様子で声が全く出せないのか、僕をただじっとみています。 
僕も驚きのあまり声をだせず、手を伸ばしてえりかお嬢様に触れようとするのですが、どうしてもできません。 

「執事くん、あら、エリザベスちゃんじゃん。やっほ〜おはよう」 
「し、し、執事さんの馬鹿。昨日のあの言葉はどこいっちゃったの?」 
「こ、これは・・・お、おまちを〜えりかお嬢様」 

僕に一言声をかけるなり、えりかお嬢様は逃げるように走っていきます。 
ですが、足の遅いえりかお嬢様ですから、僕が追いかけていくとあっさりと捕まりました。 

「え、え、えりかお嬢様、おまちください。これには深いわけが」 
「わけなんてどうでもいい。コックの小春とキスしてたのにかわりないじゃん」 
「あれはですね、久住さんの学校の舞台の練習なんだそうです」 

僕は必死になって説明を事情するのを試みますが、わかってはもらえません。 

「小春は学校にいってないよ。それに私の学校も舞台の練習なんてないんだって」 

あら? 

1 一部始終をご覧になってるんじゃありませんか 
2 嘘つくのが下手でしたかね? 
3 キスは練習のつもりじゃしないよ。執事さんの馬鹿、とえりかお嬢様からキスされる 



まてよ、キスの現場をみていただけなら何でこんな言葉が出るのでしょう。 
えりかお嬢様はもしやずっとあの場にいながら、黙って様子をご覧になっていたということでしょうか。 
はっ、ならば止めてくれることも出来たはずです。 
何故、久住さんをとめてくださらなかたのでしょう。 

「えりかお嬢様、一部始終をご覧になっているんじゃありませんか」 
「え?何のことでしょうね〜私にはさっぱりわかりません。執事さんが下手っぴなウソをついていたとか」 
「みていたんじゃありませんか〜酷いお人だ。久住さんをとめてくれてもよかったのに」 
「だって、嘘をつくのが下手な執事さんがどんな嘘をつくのか気になってたんだもん」 

えりかお嬢様は思い出し笑いをしだしました。 
おそらく僕が慌てふためいて嘘をつく場面を思い出しているに決まっています。 
まったくこの方もお姉さんになるなどと宣言されても根本的なところがかわっておられないようです。 

「執事さん、嘘をつくよりもあそこは私が好きだっていってほしかったな〜」 

僕の鼻をつんとついて、にっこりと微笑まれるえりかお嬢様は少々子供っぽくみえます。 
この方の笑顔にどんどん惹かれている自分が情けなくもあり、仕方無い気もします。 

「じゃあ、こんなところ誰かにみられたくはないから、先に食堂にいってるね」 

今日も可愛いあなたの笑顔をみて、元気をもらい仕事に励もう、そう思えました。 
また新しい一日が始まります。 
えりかお嬢様、今度は僕があなたに昨日を恩返しをさせてくださいね。 

ちなみに久住さんが僕を好きなのはコックさんの間では有名だったとか・・・ 
朝食の席で手を振ってくる久住さんにも気を使いながら、愛理お嬢様には知られまいと必死になる僕でした。 



リ ・一・リ<執事さんと焚き火したいな 州´・ v ・)<・・・ 州´・ v ・)<…最近の執事さん、様子がおかしいんです 州´・ v ・)<何か私に隠し事してるような… 州´・ v ・)<まあでも大丈夫ですよね、浮気や隠し事したらどうなるのか、よ〜〜〜〜〜〜〜く言い聞かせてありますから…♪ 州´・ ∀ ・)<ケケケケwww |;執事)<(あわわわ…バレたら……ゾゾゾ) ノノl∂_∂'ル<あんな奴やっぱり最低じゃない、コックにまで手を出すなんて ノノl*∂_∂'ル<(優しいから断れなかったのかな・・・) ノノl;∂_∂'ル<そんなわけないし!何考えてんのよ 壁|ヮ‘)|<(・・・また一人あの人が気になる娘が・・・なんだか遠くにいっちゃうみたい) ヽ川*^A^)ノ<るんるんモ シツジサント チューシタイデース!! 川´・_o・)<ソッカー 川*^∇^)||<がおーご飯が食べたいぞ〜 ( ・e・)<熊にのってやってきたのだ ノk|*‘ρ‘)<厨房はキケンなかおりがするかんなハァハァ 州*‘ -‘リ<おにいちゃん・・・ http://imepita.jp/20081120/668260  ∋oノハo∈ Σ(o・v・)<!! ∋oノハo∈ (*//v//) ノノ*^ー^)<ガキさんガキさん、いいソーセージが手に入りましたよ♪ (#・e・)<コラー!!そんなもの出すんじゃないのだ!! ノノ*^ー^)<やだなぁ〜普通のソーセージなのにぃ 从*´ ヮ`)<ガキさんやらしか〜♪むっつりおまめ〜 (#・e・)<おまえらまとめて茹でてくれるわ、そこになおれ! ヽノノ*^ー^)从*´ ヮ`)ノ<わ〜〜逃げろ〜 州*´・ v ・)<(ソーセージ・・・) (執事)<佐紀お嬢様のお誕生日、心からお祝いさせて頂きます 川*´・_・リ