「嗣永、もう大丈夫なのか?」 「まだ痛いですぅ〜。痛みを和らげるために何か奢ってくださぁい♪」 「なんにも心配いらないな、気を付けて帰れよ。じゃあな」 「あぁあ〜ん冷たいですぅ〜」 たかろうとする嗣永を軽くあしらい、帰る。 ・・・休んだ翌日、嗣永は学校に来た。別に見た目は何も変わっていなかった そして見た目だけでなく行動も変わっていなかった。相変わらずだったぜ。 さて・・・ 今日は一人で帰るのもいいかもな。 たまにはどこかに寄り道してみるのも悪くない。 「ふぁ〜〜〜・・・」 ああ眠い・・・心配事がひとつ片付いたからか、自然とあくびが出てしまった。 嗣永はとりあえず元気そうで何よりだぜ ¨どんっ¨ 「う、うわっ?!」 何かがぶつかりよろけてしまう。だ、誰だ?! 振りかえるとそこには 1 リl|*´∀`l|<セクハラ教師発見! 2 州*‘ -‘リ<お兄ちゃんみーっけ♪一緒にかえろ! 3 从・ゥ・从<いった〜・・・あ、先生 「お兄ちゃんみーっけ♪一緒にかえろ!」 「り、梨沙子か、いい体当たりするな・・・」 「早く早く〜ぅ!」 「お、おい!ちょっと・・・」 有無を言わさず手を握って走りだす梨沙子。 「お兄ちゃんと一緒だぁ〜〜うれしいなぁ♪」 「・・・・・・」 な、なんだか意識してしまう。梨沙子は妹なのに・・・ 「ねえねえお兄ちゃん、りぃお腹すいた」 「お前・・・そんなに食ってばかりだとな・・・」 「あ、またそういうこと言うんだから!いーっだ!」 「痛いよつねるなって・・・」 嗣永とのあれがあってからか、梨沙子の事を意識してしまう。 本人はそんなつもりがないんだろうがさっきから跳ねてばかりだから、揺れるんだよ。 そ、その・・・胸が・・・ 1 気付かれない様に胸のゆれを堪能する 2 なにが食べたいんだ? 3 我慢しろ。お兄ちゃんの命令 「な、なにが食べたいんだ?」 「みそラーメン♪」 「お前、そういうヘビーなの食べたらまた・・・」 「あ〜、わかった、お兄ちゃんはりぃがキライなんだ・・・」 ずるいなぁ、そうやって悲しむ顔をするなんて。おまえは小悪魔だな。 「食べたい〜!お願いお兄ちゃ〜ん!」 そそ、そんなにはずむなって、うわ、胸がぶるんぶるんと・・・ 俺を喜ばせ、いやいや困らせないでくれ! 「わかった、わかったよ」 「ホント?!ありがとう、お兄ちゃん大好きぃ♪」 ああぁまたそんなにぴょんぴょん飛び跳ねて・・・! その胸、そこから弾けてどこかに飛んでいきそうだな。 これ以上見ていると過ちを犯しそうになるからさっさと食わせてやろう。 「どこに連れてってくれるの?早く早く〜」 ラーメン、と言っても味は場所によって違う。どこにしよう 1 学校の近くのラーメン屋 2 デパート屋上のラーメン屋が意外とうまい 3 俺の自家製、ってのはどうだろう。こないだの晩飯の礼も兼ねて 俺もたまに寄る学校の近くのラーメン屋にするか。 ここは梨沙子が好きな味噌ラーメンがうまいから喜ぶだろうな 「こんなとこにラーメン屋さんがあったんだぁ」 「たまに来るんだよ」 わりとこぎれいなラーメン屋。店内は普通の広さだ。 「味噌ひとつ」 「はい!味噌一丁〜!」 梨沙子と向かい合ってテーブルに座る。 そういや、こうやって梨沙子と二人きりになるのはご無沙汰だったな。 「お兄ちゃんは食べないの?」 「うん。いま食ったらもう晩が入らない」 そこそこ混んでるな、ちょっとかかりそうだ。 来るまでどうしようかな・・・ 1 梨沙子と話そう 2 ごめん、ちょっとトイレ 3 誰か見覚えのある人がいないか探してみる 学校の近くだからな、誰か知ってる生徒がいるかもしれない。 「お兄ちゃんどこいくの?」 「ちょっと待ってな、すぐ戻るよ」 ちょっと気になったので店内を歩いて回ることにした。広くはないがそれほど狭くも無い。 まばらではあるが客は結構入っている。うんと・・・制服を着てるのは・・・いないか?いやいるぞ。この顔は 「・・・あ」 「あれ?先生じゃん!何してんのここで」 やけに足が長い生徒がいると思ったら徳永だった。 「なんだ、寄り道か?」 「ちがーう。勉強に来たのさ」 「・・・勉強って、ここでか」 「うん、料理の勉強。ここの味を盗みにきたの!」 そっちの勉強か。そういや、徳永は確か料理に凝ってるって言ってたっけ。 1 勉強って食ってるだけか? 2 なんで勉強したくなったんだよ 3 梨沙子もいるから一緒に食おうぜ 「梨沙子もいるから一緒に食わないか」 「マジで?!りぃちゃんいるなら早く言ってよ〜!」 感動の再会(?)を果たした徳永と梨沙子。 「お姉ちゃん会いたかったぁ〜!」 「私もよ〜りぃちゃん!ん〜またおっきくなったねぇ」 ちょ、徳永、何してるんだ! 「あ〜お姉ちゃんまたりぃのおっぱい触ったぁ!じゃありぃもお返ししちゃうもん」 「こ、こら、だめだもんにぃ〜////先生の前で・・・あっあっ、しゅうちプレイはダメ〜」 「バカな事やってないでおとなしく待ってろっつーの」 「お兄ちゃんにやけてるよ。変態」 「や〜だ〜先生、生徒なんだから変な事しないでね」 ・・・どきっ、とした。 す、すまない、もう・・・俺は・・・ 「味噌二つお待ち〜!」 丁度タイミング良く味噌ラーメンが来たみたいだ、ふう・・・助かった。 「ん〜〜おいひぃ〜♪」 「ふむふむ、具は卵にワカメ、メンマにねぎ・・・美味しい」 美味しそうにラーメンをすする二人を見ていると、なんだか・・・俺も嬉しくなるよ。 「お兄ちゃん食べたい?あげないも〜ん」 「ほらほら先生見て見てこの麺!つるつるのシコシコだよ」 徳永の口からその単語が出てきたので思わず吹き出しそうになった。 お前・・・お、男の前で何を言ってるんだよ! 「あ、先生なんか変な顔してる。エッチな事考えてるでしょ」 「お姉ちゃん、お兄ちゃんってむっつりさんだから」 「違うっ!なな、なんでもない!なんでもないから!」 「すぐムキになるんだからお兄ちゃんは」 「お兄ちゃんってばお兄ちゃんなんだから」 まいったな、この二人にはかなわないぜ。 1 なんか他に欲しいものはあるか?梨沙子 2 そういう事言うと帰っちゃうぞ 3 こちらもふざけて徳永と梨沙子のどんぶりから麺をもらっちゃおう 「そういう事言うと帰っちゃうぞお前達」 「お兄ちゃんてばすぐふてくされるんだからぁ」 「可愛いぞ先生♪じゃあ替え玉しよ、先生の奢りで」 二人はラーメンを食べながら話をしていた。 「でね、千聖がね、そこでかっこよくシュートしたの!」 「あぁ〜その子知ってる、サッカー部の男の子でしょ。かっこいいよね〜」 二人ともとても楽しそうだ。誘って良かった。 「ふぅ〜、ごちそうさまでしたぁ♪」 「先生ごちになりまっす!」 「わかったわかった、ふぅ」 二人とも満足してくれたか、たまには寄り道してみるのもいいもんだな。 1 二人と別れて家に帰ろう 2 徳永が何かメモってる、気になるな 3 梨沙子がカラオケにいきたいと言いだす 「じゃ、この辺で。気を付けて帰れよ」 「じゃあね〜お兄ちゃん!」 「先生まったね〜」 二人と別れて帰ることにした。もう寄り道もしたしな・・・ それにしても、この辺りもずいぶんと変わっちまったよなぁ。 コンビニばかりが建って店とかの類は様変わりしちまったな。 馴染みの店が無くなっていくのは淋しいよ・・・ 変わらないものなんてないんだけど、それでも淋しいよな。 ・・・あ、あれ、また見覚えのある生徒が。 たまに寄り道すると意外と生徒と会うもんだな、えっとあの子は・・・? 1 あの背が大きな娘は・・・ 2 萩原じゃないか。猫もいるな、何してるんだ 3 ・・・中島だ。なんかうずくまってるぞ やけに小綺麗に着こなした制服、あれは・・・萩原か。 あそこはコンビニか・・・その道端で何をしてるんだ?よく見ると猫がいるぞ 「どうしたんだ萩原、こんなところで」 「あっ先生!びっくりしたぁ、いるならいるって言ってよ」 どうやらその猫と遊んでいたみたいだ。 首輪はついていないが、人にはなついてるみたいだな。まっ白くきれいな毛並みだ。 「その猫は?」 「この時間はここにいるの。時々ここに来て遊んでるんだ」 萩原が指を差し出すとそれにじゃれる様に手をしっしっと動かしている。 「はは、かわいいな」 俺も猫に触ろうとしたがその白猫は警戒する様な顔になり、離れてしまう。 「私にしか懐かないよその子」 「へえ・・・な、なんか萩原みたいだな」 「え?」 「いや、雰囲気が。なんとなくさ」 「ふうん・・・・・・」 萩原は少しだまったあとにまたその猫と遊び始めた。 1 お前いつもここにいるのか?お気に入りの場所は別にあったはずだが 2 この猫、名前はなんていうんだ 3 あきらめずもう一度遊んでみる 「この猫、名前はなんていうんだ」 「あ、まだ決めてなかった。猫ちゃんて呼んでた。じゃあ・・・どんなのにしようかなぁ」 萩原はなにやら考えている。どんな名前だろうな? 「白いから・・・コロマル、なんてどう?」 「なんか犬みたいな名前だな」 「由来は犬じゃなくて虎に狼、だから虎狼丸(コロマル)にしようと思って」 は、はは・・・なんか、萩原らしいセンスだなそりゃ・・・ 「先生はどんな名前がいいと思う?」 「そうだな・・・白いからミルクなんてどうだ」 ・・・あ、萩原、鼻で笑ったな。失礼な奴だ。 「どっちがいいかな?コロマルがいいな」 「それは変だな。名前は大事だぜ、よく考えて決めないと」 「じゃあどんなのがいいの?先生」 そ、そうだな・・・うーん 1 コロマルでいいだろ、萩原らしくて 2 み、ミルクなんてどうだ? 3 好きな名前を記入してください ちょっと勇ましい名前だがコロマルがいいな。 す、少なくともミルクよりは・・・な 「じゃあ今からコロマルって呼ぶね。コロマル」 「にゃーお」 嬉しそうだな、それになかなかかわいい猫だ。 「良かったなぁ、萩原に名前つけてもらって」 「あっ先生、その子は私にしか懐かないってさっき・・・」 コロマルが可愛かったので撫でようとした。すると 「・・・あれっ?」 また避けられると思ったがコロマルは俺の手をクンクン嗅いで、そのまま舐め始めた。 「私以外に懐いたの初めて見た。千聖にも懐かなかったのに・・・」 「そうなのか。確かに変だな、さっきは素っ気なかったのに」 白くてそれなりに大きな猫だ。こいつ、男の子かな? 「コロマルは女の子だよ」 「・・・お前、女の子に虎とか狼とか・・・変わった奴だな」 「そう?」 少しだけ萩原の事が分かった気がした。見た目や立ち振舞いは優等生だが中身は不良で そして名前のセンスは独特 「あ、やば、もうそろそろ暗くなりそう。先生またね。コロマルもね」 「にゃーお」 「ああ、またな。気を付けて帰れよ」 ・・・寄り道をしてみたら普段なかなか会わない生徒にも会える事があるんだな。 たまに、こうやって街を歩いてみるのも悪くないかもしれない
(o・v・)<虎狼丸! (;教師)<すごいセンスだ (o・D・)<エッチとかそういうのに(まだ)興味ありませんから