僕が振り向くと、そこには舞美お嬢様とえりかお嬢様が驚きながらもこちらをじっとみていた。 
お二人とも顔を見合わせ、どう反応していいか困っているようです。 
僕は僕でこうなるとどうしていいかわからず、あたふたするしか出来ません。 
こんな様では執事失格でしょう。 
パニックに陥っても冷静でいなくてはならないはずなのに、僕はダメな執事です。 

「えぇと…君はどこからきたの?」 

僕は一瞬心臓が止まるくらいドキッとしてしまいました。 
普段は自由奔放とされているえりかお嬢様が、母性愛溢れる笑顔で話しかけてくれたのです。 
僕が執事でいる時はこんな笑顔してくれないのに、なんて罪深い方なんでしょうか。 

「あ、あの…ぼ、僕は…」 
「緊張しなくていいよ。どこからきたのか知らないけど、いきなり追い出したりしないからさ」 

えりかお嬢様、あなたは本当はとても温かい人なのですね。 
なのに、僕にはどうして卑猥な面しか見せてもらえないのです? 

「ん〜困ったな〜何か言ってくれないと先に進まないよ」 

困りました、僕はどう答えればいいんだ。 

1 ミントといいます、ととっさに嘘を 
2 僕は執事です、と素直に告白 
3 え、いや、違います。執事なんかじゃありません 



じっとみつめてくるえりかお嬢様に堪えられず、僕は視線をそらしてしまいました。 
やはりえりかお嬢様は間近でみるとお美しくて見ていると魂を奪われそうです。 

「ん?逃げたな。お姉ちゃんたちは怖くないからこっち向いて」 
「お、おやめ下さい。僕はあなたを見ているとドキドキしてしまいます」 
「あら、ようやく喋った。でも敬語なんか使わなくていいんだよ」 

ここで舞美お嬢様も僕に話しかけてきました。 

「えりの言う通りだよ。私たちは君の味方だから。さ、こっち向いて」 
「や、やです…舞美お嬢様、おやめ下さい」 
「何で私のこと知ってるの?もしかして知り合いとか?」 

ずっと顔をそらしてお二人から逃げる僕に、舞美お嬢様は頭をがっしりと掴み、自分の方に向けていきます。 
な、何て馬鹿力なんでしょうか。 
僕は抗うことさえ出来ず、あっという間に舞美お嬢様とみつめあうことになってしまいました。 

「…舞美、この子執事さんに似てない?」 
「ギクッ」 
「ほら、面影があるよ。目元なんとくに」 
「ん?」 

痛いです、舞美お嬢様、力を加減して下さい。 

「ち、違います。僕は執事なんかではありません。舞美お嬢様放して下さい」 
「えりが言うならそうなのかも。執事さんに似てるね」 

僕はもう逃げ場がないようです。 


「みればみるほど、そっくりだね。執事さんにしゃべり方は同じだったし、本人かも」 

えりかお嬢様は僕が執事だとほぼ確信されたようです。 
さっきまでの母性愛溢れる笑顔もどこへやら、今はとてもそう見えません。 
悪巧みをしている悪党みたいです。 

「舞美〜私の部屋近いし、詳しい話聞きたいから連れていこう」 
「うん、そうしようか」 

舞美お嬢様は僕の手をしっかり握り、力づくでえりかお嬢様の部屋まで引っ張っていきます。 
抵抗も考えましたが、こうなっては従うしかないでしょう。 
僕はえりかお嬢様のベッドに座らされ、お二人に説明をすることになりました。 

「へぇ〜キノコか〜面白いの生えてるね。舞美は動物と話したいんじゃない?」 
「うん。それいいよね。とても面白そう」 
「僕もそちらを食べていたならと後悔しております」 

今思い出してもあんなことしなければよかったと思います。 
しかし、もうなってしまったものは仕方ありません。 

「執事さん、こうしてみると随分可愛いね。子犬みたい」 
「子犬なんてやめて下さい。今は大変後悔しているのですから」 

僕は泣きそうなのをこらえ、涙をためて訴えました。 
すると、えりかお嬢様が 

1 可愛いと叫んで飛び付いてきた 
2 頭をよしよしと撫でてきた 
3 耳に息を吹き掛けてきた 



にやりと笑い、可愛いと耳元で囁いたかと思うと、突然息を吹き掛けてきた。 

「はわぁ〜」 

僕は自分で認めたくないですが、マゾだと思うのです。 
こんな反応をしてしまうあたり、違うとは否定できません。 

「あはは、やっぱり執事さんだ〜面白い」 
「馬鹿な真似はおやめ下さい。人が困っているというのに」 

慌てる僕にますます笑い出すえりかお嬢様は、もう僕が小さくなったのに慣れたご様子。 
頭を撫でたり、頬をつついたりと完全に玩具扱いされています。 

「えり、執事さん困ってるよ。あんまりからかったら悪いよ」 

舞美お嬢様は優しいお言葉をかけてくれ、隣に座ってじっとみつめてくるお顔が心配そうです。 

「平気だよ。いざとなったら命令するからさ」 

完全にえりかお嬢様の手玉に取られているような気がします。 
命令と言われたら、僕はこんな姿でも逆らえません。 

「試してみる?執事さん、私が何しても逆らっちゃダメだよ」 

えりかお嬢様は思い付くまま、 

1 押し倒してキスしてきた 
2 股関をナデナデしてきた 
3 耳に舌を入れてきた 



僕の股関に手をおいて撫でてきました。 
あぁ〜さっきあなたを見直したのを撤回します。 
えりかお嬢様はあまり優しくありません。 

「執事さん、小さくてもここは大人サイズだね」 
「おやめ下さい。舞美お嬢様もみているではないですか」 
「抵抗しない。抵抗する悪い子はこうだ」 
「あっ」 

僕の耳の穴に舌を入れてくると、かき回すよう舐めてきました。 
僕は口ではやめて下さいといいつつ、股関のものはムクムクと起き上がってくる裏腹な反応をしてしまう。 
あぁ、何てことだ。 

「執事さん、あんたも好きね。エッチが」 
「やめて下さい。舞美お嬢様、みてはいけません」 

僕は舞美お嬢様にこんな姿みられたくはなかった。 
この方には健全な紳士でありたかったのに、体はえりかお嬢様をみただけで反応してしまう。 

「え、えりぃ〜ど、どうしちゃったの?エッチなことなの?」 
「舞美ちゃん、とぼけないで。最近恋してるよね。この執事さんに」 
「え、えり〜やめて〜」 

舞美お嬢様をみると、顔を両手で覆い恥ずかしがっているようです。 
そんな馬鹿な、舞美お嬢様まで僕を好きだと言うのですか。 

「執事さん、舞美のみてる前でどんな刑がほしい?」 

1 ちんちんを生でしごかれる刑 
2 全身を舐められる刑 
3 舞美お嬢様に触られる刑 



僕が求めたわけではない、果たしてそう言い切れるだろうか。 
僕がチラチラと舞美お嬢様が気になっているのに気付くと、えりかお嬢様は「舞美に触ってほしいのか。了解」とまたにやりとされた。 

「舞美、近くにおいでよ。この変態執事さんは舞美ちゃんに触ってほしいんだって。名付けて舞美が触ってあげるの刑」 
「え、わ、私が執事に触るの?」 

自分にこんな役割がふられるとは思っていなかった舞美お嬢様は、もう大変慌てていらっしゃる。 
無理無理、と体全身で表している。 

「大丈夫。舞美にいきなり入れちゃえとかは言わないからさ」 
「えりかお嬢様。もう勘弁をして下さい」 
「ダメとは言わせないよ〜これ命令ね」 

命令と言われたら何も言えません。 

「舞美ちゃんはね、あなたを思うと食欲がわかないんだって。恋煩いだってよ」 
「えり、やめて…執事さんには内緒にしてほしかったのに…」 
「いいじゃん。どうせそろそろ告白したいとか言ってたでしょ」 
「舞美お嬢様がお困りではないですか。もうこの件は触れないほうが…あっ」 
「静かに」 

えりかお嬢様は耳にまた舌を入れ、弱い部分をよくついてくる。 

「さ、舞美、愛しの執事さんの体に触れてみなよ。大人になれないぞ」 

この言葉がきいたのでしょう、舞美お嬢様は僕のちんちんを優しく包み込んだ。 
そして、 


1 弱々しいがしごきだした 
2 ガーッと力強くしごきだした 
3 えり、見本お願い 


4 思い切り引っ張った 
从・ゥ・从<角! 



「が、頑張ってみるね。えりがしてるみたくやってみる」 

舞美お嬢様は決心がつかれたようで、角だと思っていた僕のちんちんを勢いよくしごきだした。 
しっかりと握られた手でしめつけられ、すぐにでも出してしまいたいのに出口を塞がれている。 

「執事さん、えりに聞いたの。そうしたら、角じゃなくてちんちんだっていうの」 
「舞美お嬢様が何てはしたない言葉を使うのですか。いけません、それは言って言わないで下さい」 

よくも悪くもえりかお嬢様の影響は強いようです。 
舞美お嬢様にまでそんな言葉を教えてしまうとは… 

「えり〜これであってる?」 
「もうちょっと力弱く握ってみて」 

えりかお嬢様は大変慣れたてつ、嬉しそうにアドバイスを送る。 

「そうそう。いいよ〜」と舞美お嬢様に話しかけて、僕には「変態執事さん。気持ちいい?」と尋ねてこられた。 

1 気持ちいいですと正直に答える 
2 えりかお嬢様が一番です 
3 やはり愛理お嬢様が一番だ 



僕は罪悪感を感じながらも、舞美お嬢様をみて何故か愛理お嬢様を思い出していた。 
白くて細長い指は愛理お嬢様にそっくりだ。 
違う点は愛理お嬢様は優しくゆっくりとだが、舞美お嬢様は勢いにまかせてする点だろう。 
舞美お嬢様は顔いっぱいに汗を流しながら頑張ってくれているのに、僕は心ここにあらずと愛理お嬢様のことを考えている。 

そのせいでつい、「愛理お嬢様が一番だな」と呟いていた。 
それを聞いたえりかお嬢様は、聞き捨てならないとばかりに不適に笑い出した。 

「へぇ〜愛理が一番と言ったのはこの坊やかい?舞美、どいて」 
「え、えり?」 
「この坊やに誰が一番か教えてあげないとだから」 

舞美お嬢様はすっと横に移動し、えりかお嬢様が僕に跨がってきた。 
まさか、舞美お嬢様がみてる前でする気なのでしょうか? 

「えりかお嬢様、お許しを。もう二度と言いませんから」 
「もうダメ。舞美、エッチはこうするんだよ。あぁ〜」 

えりかお嬢様はちんちんを下の口でくわえ、そのまま動き出した。 
こうなれば、もうえりかお嬢様の独壇場になる。 
僕は舞美お嬢様のみてる前で何度もいかされてしまった。 
舞美お嬢様はもうそれはそれはしっかりとご覧になっていた。 

「執事さん、あんな可愛い声出すんだね」と、えりかお嬢様の部屋を追い出される際、こう漏らされた。 


僕が部屋を追い出されるタイミングで、友理奈お嬢様が戻られた。 
やつれた僕をみるや、平気?と声をかけて下さった。 
思わず友理奈お嬢様の胸に飛び込まずにはいられなかった。 

「執事さん、怖くないよ。もう平気だよ。私がいるからね」 

何て情けないと思いますが、友理奈お嬢様の包容力にすっかり癒されました。 
この後、僕はキノコを食べ、元に戻ることに成功しました。 
友理奈お嬢様に感謝をし、僕は普通が一番だとつくづく思わされたのです。 
あれから変わってしまったことがいくつかあります。 
まず、友理奈お嬢様があの件以来、僕に困ってたら頼ってほしいと言い出されたことです。 
友理奈お嬢様の成長に嬉しくて涙が止まりません。 
次に千聖お嬢様と舞お嬢様です。 
お二人は返事をろくにしなかった僕に腹をたて、仕事中にプロレス技をしかけてくるようになりました。 
仕事にならないどころか、死にかけたほどです…勘弁して下さい。 
最後は舞美お嬢様です。 
舞美お嬢様は…あろうことか、えりかお嬢様に夜這いしなさいと教えられたそうで、毎日夜に僕の部屋に現れるようになりました。 
毎日、何もせずに帰って戴くだけで苦労しております。 
いつか僕の心が誘惑に負ける日が来るでしょうか? 
それだけは何とか避けたいですが… 



从・ゥ・从<角! リl|*´∀`l|<でもアナザーだから現実はまだこうなんだよ