連休最終日 暇を持て余した俺は 
近くのショッピングセンターの中にある大型ゲームセンターにやってきた 

・・・久しぶりだなぁ ゲーセンとか 
学生の頃はたまにサボって遊びに来てたっけw 

じゃ・・・まずは格ゲーでもやるか 
ココは・・・スタンダードなキャラを選んでストーリーモードっと 

―――――――――― 

楽勝楽勝♪ 久しぶりにやる割には腕も錆び付いてないもんだな 

俺は多少手応えのない格ゲーに優越感を感じていると・・・ 

“CAUTION!! 乱入者です!!” 

おっ、俺に挑戦してくるって言うのか?! 
まぁいいや、相手してやる! 
対戦相手の名前は・・・ 

1 M.Y 
2 E.U 
3 S.S 



“挑戦者 S.S”・・・か 

使ってるキャラ俺と同じかよ?! 
まぁいいや、格の違いを見せてやる! 

―――――――――― 

・・・案の定俺の方が優勢に進めている というか弱すぎる 
ガードを固めるのも遅ければ回避も鈍い 
なんで挑戦してきたんだ?? 
1ラウンドめは殆ど無傷で勝ってしまった 

1 次は少し手加減するか 
2 手加減無用! 虐殺してやる 
3 少し先にダメージ与えさせてやるか 



余りに弱すぎるので、第2ラウンドはわざと半分ダメージを受けてからスタートする事にした 
ストーリーモード以上に歯ごたえがない相手とは・・・ 

―――――――――― 

半分ダメージを与えてから反撃したので、何とかイイ勝負になっている 
しかし腕前の差は明らかなので、結局俺が逆転勝ちしてしまった。 

・・・一体誰なんだ? 挑戦してきたのは?? 

俺が反対側に回ってみると・・・ 

「清水じゃないか?!」 
「へっ? 先生?! すっスミマセン!!」 
「なんで謝るんだよw」 
「だってゲーセンで遊んでたら怒られる気がして・・・」 
「ゲーセンで遊んでても別にイイよ てか清水が格ゲーするってイメージないなぁ?」 
「いや・・・初めてデス//」 

なるほど どうりで弱いハズだ 


「先生ってゲーム上手なんデスね」 
「まぁね 昔授業サb・・・じゃない よく通い詰めてたからな」 

まぁ・・・褒められると少し照れるな そんなに上手い方ではないんだが 

「折角デスので、先生・・・他のゲームもしまセンか?」 
「ん? 俺で良かったらいいよ」 
「やった! 先生とデートみたい♪」 

オイオイ、デートとかいわないでくれ 
こっちがこっぱずかしくなるわ 

1 ダーツ 
2 カーレース 
3 バスケットフリースロー 



「じゃ、フリースローでもしようか」 
「ハイ」 

ゲーセンでは定番のバスケットゴールのあるフリースローコーナーに来た 

清水は自分の顔よりデカいかも知れないバスケットボールを持って 

「バスケットボール持つとスラム○ンク思い出しマスね バスケットはお好きデスか? なんて(笑)」 
「清水知ってるのか!」 
「ハイ♪ 中学でバスケのマネージャーしてましたから 今はやってないデスけど」 

へぇー清水もスラム○ンク知ってるのかぁ 
もし清水みたいなマネージャーが居たら俺もバスケットやってたかもなぁ 

よしココは・・・ 

1 華麗なシューティングポーズで 
2 両手で投げる女の子シュート 
3 まさかのアンダーハンド 



・・・アンダーハンドでw 
どうにも昔っからシュートは苦手だったので、コレをやってたら笑われてたっけ 
なんで俺ココに来るって言ったんだろ?w 

俺は両手でボールを持ちアンダーハンドでシュートした 

“ゴスッ! グルグルン…ポスッ” 

なっ・・・何とか入ったぞ・・・ 

「先生ってもしかしてシュート苦手デスか?」 
「う、うむ どうにもダメだったから俺はボールの運び屋だったよw」 
「仕方ないデスねぇ・・・」 

1 私がお手本見せマス 
2 密着指導致しマス 
3 皆さんの希望があればw 



「私が密着指導致しマス!」 

と言った後、清水は俺の体を掴んで色々と向きを整え始めた 
所々密着するので、清水の胸が俺に当たる・・・ 

「清水・・・?」 
「ハイ?」 
「時々・・・そのなんだ・・・胸が当たるんだが・・・」 
「へっ?// ちょっと 真面目にやって下サイ//」 

清水は顔を真っ赤にしながらもコーチを続けた 

「肘の角度はこうデス 手首はこう! ・・・そして」 
「左手は添えるだけ(by花道)」 
「その通りデス! その姿勢を覚えるまでやりマスよ! シュート2万本デス!」 

ちょっと待て! そこまで再現しなくてもw 
しかし清水の方を見ると・・・まるで安○先生の昔の姿が降臨した様な“白髪鬼(ホワイト・ヘアード・デビル”)”のオーラが漂っていた・・・ 


こっ、これは早く覚えなければ、財布の中身が空に・・・もとい、家にすら帰れないぞ?! 
俺は必死の思いでシュート練習を続けた 

―――――――――― 

「はぁ・・・はぁ・・・ど、どうですか清水先生?」 
「合格デス! まぁ、まだ成功率は悪いデスけどw」 

何とか1000円で清水先生の合格を貰う事が出来た 
清水は真面目だから、一度何かを教え始めると厳しいんだな・・・ 
「先生にご褒美デス」 

と俺は屈ませられ・・・ 

“チュッ” 

「/// ご褒美デシた」 

ちょっ・・・心臓が一気に跳ね上がったぞ?! 
清水って意外と大胆なんだな・・・ 


次のゲームへ行こうとした時、突然声を掛けられた様な気が・・・ 

1 从・ゥ・从 
2 リl|*´∀`l| 
3 ノノ|∂_∂'ル 
4 从o゜ー゜从 
5 从 ´▽`) 
6 ノk|‘−‘) 
7 気のせいか・・・ 



・・・気のせいか 何か聞こえた様な気がしたが、まぁいいや 

「先生♪ 次行きマスよ♪」 

そう言われて連れて来られたのが、占いゲーム気だった 
如何にも女の子が好きそうな機械だが・・・ 
清水が選んだ占いは・・・ 

1 相性診断 
2 寿命診断 
3 姓名診断 



“相性診断”か 

『相性ヲ知リタイ人ノ生年月日ト、貴女ノ生年月日ヲゴ記入下サイ』 

機械の音声が無機質に鳴り響く 

俺は占いとかは余り気にしない性格だし、こんなゲーム器の占いで何かが分かるとは思えんが・・・ 

「先生・・・先生って生年月日いつですか?」 
「えっ? 俺との相性知りたいんのか?」 
「・・・・ハイ//」 

清水は顔を下に向けてモジモジしてしまった 

な、何か、かわいらしいな(汗 

俺は生年月日を伝えた 

清水が機械に打ち込むと、すぐに診断中・・・の文字が 
3分後、診断結果が出た 

『貴女ト、オ相手ノ相性ハ・・・』 

1 95% 
2 50% 
3 20% 



『20%デシタ 余リ相性ハ良クナイ様デス 同性ナラ親友ニハ、異性ナラ恋人ニハナリニクイデショウ。』 


思ったより相性は良くない様だな・・・ 

「・・・・うっ・・うっ・」 

なっ・・・泣いてる?! 
何も泣かなくたってイイんじゃないか?! 
何となく気まずいな・・・ 

「いや、き、気にすんな! 占いは占いだからさ!」 
「・・・先生、気遣ってくれてありがとうございマス 
 ・・・けど私も、諦めませんカラ 相性は私の努力で埋めマスから!」 

清水は涙を拭ってそう笑った 

―――――――――― 

最後にプリクラを取る事になった 

・・・しかし、プリクラとか、やった事ないんだがな 

「操作は私に任せて下サイ♪ 先生は撮る時だけお願いしマス!」 

そういってポンポンと操作を進める清水 

「あっ・・・あのシャッター降りる時に・・・」 

1 恋人っぽくして下サイ 
2 変顔して下サイ 
3 思いっ切りカッコつけて下サイ 



「・・・恋人っぽくして下サイ・・・//」 


えっ・・・? 


俺が理解するよりも早く、清水は俺の肩に頭を乗せた 

“パシャ!” 


プリクラが出来上がり、清水はデコレーションしていく 

・・・これはどっからどーみても、恋人のプリクラだな・・・ 
これを誰かに見られたら言い逃れ出来ないぞ? 

「先生ありがとうございまシタ! 今日は一日楽しかったデス♪」 
「お、おぅ・・・俺も楽しかったよ」 
「じゃ〜先生また明日!」 

清水は満足したのか、帰って行った・・・ 


清水は女の子らしい女の子だな・・・改めてそう感じた 

・・・なんだか、最近おかしいな・・・ 
突然、女子生徒との距離近付いてきた気がする 
何か・・・好意は持たれてる様だが・・・それは・・・ 

・・・まぁ、気にしすぎても仕方ないか 
明日から仕事だ 頑張るか