今日の仕事は…外にある物置の掃除と片付けです 
B館にあった荷物をしまわなければならないので、整理しなくてはならないのです 

…しかし、物置というだけあって、重たいモノが多いですね… 
文字通り 骨が折れそうな仕事です 

―――――― 

さて、これはどうしましょうか?? 
一人で持つには、大きいし、ちょっと重たい気もしますが… 


1 男ならファイト〜! イッ○〜ツ! 
2 茉麻お嬢様が通り掛かる 



『執事さん 何してるの?』 

おや…あれは… 

『茉麻お嬢様ですか 今物置の片付けをしてるんです 中々重たいモノが多くて重労働なんですよこれが…』 


『なんか大変そうだから、私手伝ってあげるよ!』 

『そうですか! …でも重たいので無理はなさらずに…』 

茉麻お嬢様と一緒に重たいモノを一緒に持ち運びました 


『…お嬢様 ありがとうございました』  
『いいのいいの! まだ荷物あるの?』 
『はい…まだ結構あります』 
『じゃ〜まだ手伝うよ!!』 

1 お任せしよう…流石に疲れた 
2 一緒にやりましょう 
3 お嬢様にお任せする訳には…自分がやります 



これ以上 お嬢様の手を煩わせる訳にはいきません… 

『お嬢様 お気持ちは嬉しいのですが、ここは僕一人でやります!』 

『…うん分かった! でも無理はしないでよね!』 

茉麻お嬢様はハキハキと返事をなさいます…なんだか元気が出てまいりますね 

よし じゃー次のこの重たいモノを持って… 


“……グキッ……” 

『・・・・・』 
『・・・・・』 


こっ、腰がああぁっ!? 

やってしまった…ぎっくり腰か?? 

『ちょっと?! 執事さん! 大丈夫?!』 

『だい……じょぶ…です…なん…とか…ッ!!』 

クソッ! 思った以上に腰が……! 

『執事さん、立てる?!』 
『立て…ます…が…ちょっと…誰か呼n『私の背中に乗って!!』 

ええっ?! 茉麻お嬢様にですか?! しかし…今は背に腹は変えられません… 

『……分りました お嬢様 申し訳ない……』 

僕は茉麻お嬢様におんぶされて 医務室へ向かいました 

――――― 

医務室で治療を受けた僕は、ベッドで横になっていました 

『…すみませんお嬢様…結局手を煩わせる事に…』 
『いいんです! それに…なんだか…ドキドキしたし…//』 
『はい?』 
『い、いや! な、なんでもないよ???』 

茉麻お嬢様は顔紅くされて手をパタパタさせてました 

『執事さん…腰の状態は…今は少しイイ?』 

1 大丈夫です…これ位は… 
2 正直ツラいです 
3 お嬢様が笑っていてくれたら、治る気がします 



『お嬢様が笑顔でいてくれたら、僕の腰もすぐ治りますよ』 
『へっ? そうなの??』 
『お嬢様が日々を健康で、笑って居られる事が僕にとって何よりの薬ですから…』 
『なんか…恥ずかしいなぁ…//』  

お嬢様は目をパチパチさせて二へッとぎこちなく笑ってます…が、僕はホントにそう思います 

運ばれている時も慎重に、僕の腰に振動が来ない様に歩かれて…他のお嬢様よりも体格がしっかりなされている茉麻お嬢様の背中は、なんだか 僕の母親の様でした… …母さん…元気にしてるかなぁ? 

『決めた! 今日は執事さんの看病してあげるから!!』 
『…茉麻お嬢様にはなんか以前にも看病されてもらった記憶が…』 
『いーの! 私が好きでやるんだし!』 


1 マッサージをして下さい 
2 すいません…それより寝かせて下さい 
3 ってか誰か来た?? 



『じゃー…えっとですね…』 

僕が茉麻お嬢様に何かを言い掛けたその時… 

“ガチャッ……” 


『あら、佐紀じゃない? どうしたの?』 

佐紀お嬢様ですか…あれ以来 少し気まずくなってしまいました 
執事の立場を忘れて……… 

『ちょっと風邪気味だから薬を取りに来たんデス…ってあれ? 執事さんですか?』 
『ぎっくり腰になってしまいまして…茉麻お嬢様に運んでもらいました』 

『………それはきっと神様からの罰デス ちゃんと反省してくだサイ』 
『ちょっと佐紀?! 何その言い方は!?』 
『………事実を言ったまでデス』 

佐紀お嬢様はそれだけ言うと、こちらを一瞥する事もなく、去っていきました 

『なんなのよ佐紀は! …ゴメンね執事さん 佐紀今日どうかしてるよ』 
『い、いえ…ちょっと』 
『…執事さん、何か佐紀とあった??』 

…僕の心臓が跳ね上がりました 

1 ……ごまかさず話しましょう 
2 とても言えません 
3 ……ぼかして話してみましょう 



『……実は…この前 僕は、佐紀お嬢様を怒らせる様な事を…』 
『えっ………』 
『とても申し上げ難いのですが…執事ともあろう僕が、執事という立場を忘れて……あの時は自分が自分では…』 

茉麻お嬢様には、ぼかして答えました 
もしこれをそのまま言って、万が一他のお嬢様の耳にも入ったら…… 

『……何があったかは詳しくは聴かない けど ホントに佐紀に悪いと思ってるなら ちゃんと謝った方がいいよ!』 

そうですね…いつまでも僕も佐紀お嬢様と気まずいままではツラいですし… 

『…はい 今度日を改めて謝っておきます』 
『悪い事をしたらゴメンなさい! でしょ? 執事さん?』 

茉麻お嬢様は微笑むと、小指を出してきました 

『指切りげんまんウソついたらはりせんぼんのーます♪』 


なんか、茉麻お嬢様に色々と救われた気がしました。 


『茉麻は、執事さんの味方だからいつでも頼りにしてよね♪』 
『ハハハ…なんだか、僕はいつでも助けられてばかりですね』 


茉麻お嬢様と居ると いつも何故か立場が逆転してしまいます。 

……でも、それも悪くはないでしょうか 


州*´・ v ・)<それでね、執事さんがね 州*‘ -‘リ<(愛理、とてもいい顔してる) 州*´・ v ・)<その後ね、わたし執事さんと 州*‘ -‘リ<うん |゚ー゚从<・・・ 从o゚ー゚从<愛理ちゃんって前は車椅子だったよね 从o゚ー゚从<でも執事さんが必死でお世話してくれたから歩ける様になったって・・・ 从o゚ー゚从<決めた!今日から車椅子になる! ( 執事)<いかがなされましたか? 茉麻お嬢様? 从o゚ー゚从<な、なんでもないの あ、ああっ! (執事)<ど、どうされました茉麻お嬢様!? 从o゚ー゚从<転んじゃった〜立てな〜い 从*゚ー゚从<(これで車椅子生活、そして執事さんと…ドキドキ)