うちの学校に不良はいない。 

だがなぜか近くに不良のいる学校があって、うちの生徒は時々被害に遇う。 
だからこうして学区内の見回りをする決まりになっている。正直迷惑な話だ。 
・・・俺が同じくらいの頃にも不良はいたが、わざわざおとなしい生徒を狙ったりする奴はいなかった。 

ったく近ごろのワルは汚い奴が多くなったな。 
どこか同じワルがいる学校を狙えって言いたいぜ。 

大切な生徒を傷つける様なヤツは許してはおけない。 


「!!」 

公園を見回りしているとさっそく一人発見。 
ベンチに座る生徒に何やらふっかけてるみたいだ。 

「テメー何しやがんだコラァア!!」 

あの制服、見覚えはあるがあまり普段は見たことがない。しかし間違いなくうちの生徒だ! 

1 迷わず止めに入る 
2 まず学校に電話すべきだ 
3 お、不良がこっちに気付いた 



思い出した。あれは中等部の制服だ。 
一瞬あの制服を見て梨沙子かと思ったが違う娘みたいだ。 
しかしうちの学校の生徒であることに変わりはない、助けなければ! 
「やめろ!!うちの生徒に何をしてるんだ!!」 

俺の叫び声で不良がこっちに気付いた。絡まれている生徒もこちらを見ている。 

「んだテメーは。関係ねーだろあっちいってろ」 
「いま言った通りその娘はうちの学校の生徒なんだ。関係ないわけないだろ」 
「あ・・・?」 

剃り落として眉の無い顔でにらみつけるその金髪の不良。 
そうすればびびると思いやがって、大人を軽く見るんじゃないぞ 

「ふぁあ〜・・・あ」 

すると絡まれていた生徒はいきなりあくびをした。 
・・・え、怖くないの?怖くて動けないと思ってたのに 
「何あくびしてんだ!テメー殺すぞ!」 

「・・・」 

その生徒はちらっと不良を見て、そして目線を持っていた携帯ゲーム機に向けて遊びだした。 
「な・・・ナメやがってこの野郎!!」 

おいまずいぞ、こいつますます頭に血が昇ってくぞ 

1 誰か呼ばなきゃ、手に負えそうにない 
2 お前の相手は生徒じゃない。俺だバカヤロー 
3 その生徒が何かつぶやいた 



「ごめんなさいは?」 

・・・何かつぶやいたと思ったらわけのわからないことを言う生徒。 

「あぁ?!」 
「ここ、私の場所なんですよ。だめじゃないですか勝手に寝てたら」 
「俺がどこで寝ようがテメーに関係ねーだろ!!」 
そのベンチが君の場所だって事か。 
・・・なんとなく不良が怒ってる理由がわかったぞ。 
この生徒の方が先に不良に手を出したって事か。 
よく見ると不良の背中に靴の跡がある。 
寝てるとこ蹴飛ばされりゃ怒るよなぁ、そりゃ。 

しかしこの娘度胸あるなぁ。女の子なのに大した娘だわ。 

ってちょっと待て・・・ 
それじゃこの娘の方が悪いじゃないか! 
いくらうちの生徒とはいえ肩入れしていいものか 

1 不良君落ち着きなさい、まず先生と話してみようか 
2 おいそこの奴!ゲームやってないで謝れ! 
3 馬鹿馬鹿しいので他を見回る 



俺がこいつの立場でも我慢はできないだろう・・・ 
と、とにかくまずはこいつを落ち着かせなければならない。 
「まあ待て、まずは落ち着くんだ。どんな時でも頭に血が昇っていたら損するぞ」 
「さっきからテメーもうるせえぞコラァア!!」 

・・・痛っ 

な、殴られた。 
きく〜〜〜〜〜、なかなかいいものもってるじゃないか。 
いくらガキとはいえ・・・てめ、いきなり人を、こいつ 

「んだよその目、気に入らねえなぁ」 

そうだ落ち着け。冷静にならなきゃ。いま自分で言ったはずだ。 
俺は喧嘩をしに見回りに来たわけじゃないんだ。生徒を不良から守るために来たはずだろ? 

「・・・・・・」 

その生徒はゲームをやめてこっちを見ている。 

1 早く逃げろと手で合図する 
2 き、効かねえなぁ、と言ってみるか 
3 やられたらやり返すのが大人のマナーだと思うの 



「最近のガキは力も無いんだな。言葉遣いもなっちゃいない」 
「カッコつけてるつもりかよ?膝が笑ってんぜ」 
な、なめるなよ。俺はまだ立ってられるんだ。たかがガキの拳一発で・・・ 
「沈めてやるよ!!」 
「ぐはぁっ?!」 
い、いけない。さすがに二発目はよくない・・・ 
生徒の前で情けない姿は見せられない、倒れてたまるか。 
「無理してんじゃねーぞ、いま楽にしてやる!」 
くそっ。見回り中じゃなかったらやり返せるのに。 
いややったらダメだよな、はは。悔しいなぁ、何もできないなんて。 

「ぐはぁあっ?!」 

・・・あ、あれ?何が起きたんだ?俺の目の前から不良が消えたぞ! 

「・・・ちょっと、やりすぎちゃったかな」 

ベンチに座っていたその女子生徒が立ち上がって足を伸ばしたまま呟いた。 
その不良はいきなり目の前から消えたと思ったが、数メートル先の茂みに倒れていた。 

よく見えなかったが、この体勢から察するとおそらく不良を蹴飛ばしたのかもしれない。 
おそらく蹴られて飛んだのだろう。だから急に視界から消えた様に見えたんだ。 

「・・・・・・」 

その生徒はじっとこちらを見上げている 

1 お前の蹴りすごいなと誉める 
2 学校に報告すると伝える 
3 な、なんだよ、俺も蹴るつもりか 



「お前の蹴りすごいな。まるで車に跳ねられたみたいにポーンて跳んでったぞ」 
「・・・怒ってないんですか・・・?」 
「えっ。何をだ」 
「あいつを怒らせたのは私なのに。先生、関係無いのに殴られたんですよ」 
「そんなの別にいいよ。それより無事で良かったな」 
「ごめんなさい。私のせいで先生が・・・あ、ちょっと待っててください」 

その生徒はカバンから大きめのばんそうこうを取り出して、俺の左頬に貼ってくれた。 

「痛くないですか?」 
「い、痛くないって。それより本当にお前にケガが無くて良かったよ」 
「ごめんなさい。あいつ、このベンチに寝てたからついカッとなって。手加減はしましたけど」 

・・・よく手加減できたな。 
あんなに吹っ飛ぶ蹴りをよく抑えられたよな。 

うちの学校にこんな悪い娘がいたとはとさっきは思ったが、 
言葉遣いは丁寧だし、制服も変な風に着崩したりしてなくて外見は優等生っぽく見える。 

しかし、あの不良にからまれていた時はまるで物怖じする様子は無かった。 
そもそも自分から吹っかけたんだからこの娘はなかなかの大物かもしれない。 

「あ、メール。ごめんなさい」 

俺に断りを入れて携帯を見ているその娘。 
「やばっ!千聖と待ち合わせしてたんだ!」 
・・・千聖?なんか、聞いたことある名前のような。 

「ごめんなさい、もう行かなきゃ。あの、危ない事に巻き込んじゃってごめんなさい。それじゃ」 

足早に公園をあとにするその生徒。もう行っちゃった。 
・・・さっきの不良まだ目を覚まさないぞ。白目向いちゃってるからしばらくはこのままだなこりゃ。ほっとくか 

「ん?」 
何か落ちてる。これは手帳・・・生徒手帳か? 

「あれ、この娘」 

貼られていた写真はいまの生徒だった。 
中等部・・・一年○組、名前は・・・萩原舞、か。 
そういや村田先生が中等部に不良がいるって言ってたっけ。 

あとでちゃんと返してやらなきゃ。にしても・・・インパクトのある娘だったなぁ 


(*執事)<あ・・・愛理お嬢様、お嬢様ぁあ、はぁあっ! (;執事)<また・・・やってしまった。僕は汚れた人間だ。こんなに沢山・・・ 州*´・ v ・)<呼んだ?なんか声が聞こえたよ Σ(;執事)<愛理お嬢様?! 州;´・ v ・)<・・・ 州;´・ v ・;)オロオロ (;執事)<ちち違うんです!こっこれは、あの、生理現象で 州;´・ v ・;) 州´; v ;)<・・・ (;執事)<大変な事になってしまった 州´゜ v ゜)<カッパッパ ルンパッパ カーッパキザクラカッパッパ♪ Σ(;執事)<?! 州´゜ v ゜)<カーパカパカパカッパの子 私の執事はイカ臭い♪ (;執事)<お嬢様ぁあ〜! 壁|一・;リ<愛理ちゃんが崩壊しちゃった 壁|∀`l|<きわどいんじゃね?執事的な意味で