ふぁああぁあ〜〜・・・ 

っといけない、寝すぎたか? 

・・・良かった。いつもより若干早い時間に起きる事ができたみたいだ。 
僕は時計が示す時刻を確認し、安心して着替えを始めた。 

そういえばB館のお嬢様達はいつも朝何時にお目覚めになるのだろう? 
気になったので、またB館の方へと足をのばすことにした。 

「夏とはいえまだ早いうちはあまり暑くないな」 
どちらかといえばわりと寒がりな僕には少し肌寒いくらいかもしれない。 

「・・・おや?」 

森の方へ歩いていくうちに何か匂うのに気が付いた。この匂いは・・・ 

「ごほっ?!」 

匂いを嗅ごうと鼻から吸い込んだ瞬間むせてしまった。な、なんだこれは?! 
涙が出てきそうだぞ。いったい森の中で何が起こったんだ?! 

1 いますぐ逃げ出す、これは嗅いだら危険な匂いだ 
2 確か森には桃子お嬢様がいたはず。大変だ危ない! 
3 め、めまいがしてきた。しっかりしなきゃ・・・でも意識が・・・ 



ここには桃子お嬢様がいらっしゃったはずだ。 
いけない!桃子お嬢様が心配だ、僕がいますぐ貴女をお助けいたしますよ。 

「桃子お嬢様〜〜〜!ご無事ですか?!ご無事でしたらお返事なさってください!!」 

この悪臭、まさか毒ガスでは・・・?! 
だったら先にガスマスクを用意するべきでは。いやまず桃子お嬢様をお助けするのが先だ。 
いや、違うかもしれない、あああどっちなんだ?! 

「あっ、執事さん!おっはよーー!」 

「・・・も、桃子お嬢様?」 

い、いました。とてもお元気そうで何よりです。 
「こっち来て!一緒に食べようよぉ〜」 
なにやらお料理をなさっているみたいです。 
焚き火の上に大きな鍋がかかって・・・ 

・・・おかしいな。僕の気のせいじゃないかな? 
この鼻をふさぎたくなる悪臭、あの鍋の辺りから漂ってきている様な 

1 間違いない、あの鍋が臭いの正体だ 
2 き、きっと起き抜けで僕の鼻がおかしいに違いない・・・ 
3 桃子お嬢様お気を確かに!!いますぐその鍋の中身を池に捨てなさい! 



あの鍋、間違いありません。この臭いは明らかにあそこから漂ってきます。 
うう・・・なんだか気分が悪くなってきましたよ。 

「早く食べよう♪1人で食べるのさみしかったんだぁ」 
「も、桃子お嬢様、いったい何をお作りになられたのですか」 
「ふっふー♪知りたい?じゃーん!ラーメンでーす!」 

桃子お嬢様が鍋を開けた瞬間、そこから緑色のまがまがしい湯気が吹き出してきました。 
・・・こ、これは幻覚でしょうか?普通食品から緑色の湯気なんて出るはずがないですし。 
「野菜たっぷりの特製桃子ラーメンでぇす♪」 
や、野菜・・・? 
鍋の中には大量の雑そ、いえ野菜が入っていました。 
桃子お嬢様が野菜とおっしゃるのですから野菜なのです。 

「おいしそうでしょお?ウフフフフフ・・・」 
メンより野菜の方が多いんじゃないでしょうか、これ。 
いけない、体が拒否している。冷や汗が止まらない。 
食べたら 

食べたら・・・! 

1 こんなものが食えますか!と勇気を振り絞って叫ぶ 
2 一口だけなら死なないかも 
3 ま、まず桃子お嬢様からどうぞ! 



ひ、一口だけであれば命を奪われるまではいかないはずです。 
この闇属性一撃必殺のラーメン・・・いえ、せっかくの桃子お嬢様の手料理です。そんな言い方は失礼というもの 
「では、いただきます」 
「召し上がれぇ♪」 

神様・・・アーメン!! 

「おいしい?執事さん」 

「・・・・・・」 

あ、あれ? 
ヘンだな。何も感じないぞ。おかしいな。 
「ねえ大丈夫?やっぱりまずかった?」 

く、口が動きません。しゃべりたいのになぜ?! 


 「ブフォッ」 
「し、執事さん?!」 

あまりのマズさに一瞬口がマヒしてしまったみたいです。 
そしてようやく動けました。吐き出せました・・・ 

「しっかりしてぇ!執事さん、執事さぁあ〜〜〜ん」 

体に・・・ちからが、はいり、ません・・・ 
やはりあのラーメン、食べてはいけなかったのでしょうか。 

・・・ああ、見えます。天使の・・・お迎えが・・・ 

「執事さぁあ〜〜〜〜ん!死んじゃやだ〜〜〜〜〜〜!」 


も、桃子お嬢様特製のラーメンは・・・ 
まさしく天に昇るほどの味わいです。 

「かわいそう、ちゃんと埋めてあげるからね・・・」 

桃子お嬢様、あんなに悲しんでたわりには切り替え早すぎませんか? 


ル*’‐’リ<グリーンカレー召し上がれ♪ (;執事)<僕はまだ死にたくなぁ〜い!!