「執事さぁ〜ん。ちょっと着替えさせてぇ〜ん」 
「え、えりかお嬢様、その様なお姿ではしたないですよ」 
「そうだよえりかちゃん!執事さんの前でやめなよ」 

あ、愛理お嬢様とえりかお嬢様のあいだに火花が散っています。 
僕はこういう殺伐とした雰囲気はちょっと苦手で・・・ 
「あ〜らごめんなさい愛理おじょうさま。私のカラダがうらやましいのかしら?」 
「ち、ちがうもん!」 
「も〜〜やめなよえり。愛理からかうの。下着だけじゃなくて早く服着なよ」 
「愛理ちゃん怒らないで、ね、落ち着いて」 
舞美お嬢様と千聖お嬢様のおかげでこの場では修羅場にならずに済みましたが、 
もしお二人ともいらっしゃらない場所だったら・・・ああ気が休まりません。 

「愛理おじょうさまは肩がこらないんでしょ?うらやましいですわオーホホホホ」 
「それどーいう意味?!えりかちゃん!!」 

ああぁ心配しているそばから・・・ 

1 えりかお嬢様をなだめる 
2 愛理お嬢様と二人で離れた場所へ 
3 ・・・いやだ、一人になりたい。そうだ地下室へ行こう 



「愛理お嬢様、あまり声をおだしになられると足に響きますよ」 
「執事さん・・・」 
「あーまた愛理ちゃんばっかり。どうせ執事さんは私のカラダしか欲しくないんだ。この肉棒青年は・・・」 
「ちっ、違いますよえりかお嬢様!!」 

えりかお嬢様に冷やかされながら愛理お嬢様を連れてお屋敷の外に出た。 

はあ、はぁ、暑い・・・ 

「いきなりどうしたの執事さん?こんなところにつれだして」 
「申し訳ございません。と、とっさに出てしまいました」 

蝉の鳴き声があちこちから聞こえてくるお屋敷の庭の中。 
「・・・?」 
ふと離れた木陰になにやら扉を見つけた。 

・・・扉・・・? 
ここはもう外のはずなのになぜあんな不自然な場所に扉が? 

「執事さんどうしたの?なにかあるの」 
「なぜか木の下に扉が・・・」 
「・・・?? 何もないよ。扉なんてないじゃん」 

ぼ、僕にしか見えないのか。 
なにか嫌な予感がする。近づいてはいけない様な。 

1 しかし気になるので近づいてみようか 
2 見なかったことにして庭の中を愛理お嬢様とお散歩しましょう 
3 ・・・そうだ、外に出てみようか。お屋敷の敷地から抜け出してしまいたい 



気のせいだ。 
愛理お嬢様には見えず僕にしか見えないという時点で何かがおかしいんだ。 

「暑いですね」 
「うん・・・」 

ぎゅ、と僕の手を握るその小さな手に力を入れる愛理お嬢様。 
僕を見つめるその瞳は吸い込まれそうな程きれいで・・・ 

¨いい顔してるね執事さん。楽しそうだよ¨ 

・・・頭の中に声が聞こえた。ああ、わかった。きっとあの扉の向こうにいらっしゃるお方は 

¨その娘、足が元気になって良かったね¨ 

貴女も祝福してくださるのですね。僕の事じゃないですけど、ありがとうございます 

「お散歩いたしましょう、お嬢様」 
「うん。私も言おうと思ってたんだ」 

車椅子を使わずに愛理お嬢様と歩くのは初めてだ。 
まさか、こんな日が来るだなんて。夢では・・・ないですよね 

1 僕が愛理お嬢様を先導して歩こう 
2 ゆっくりと愛理お嬢様のペースで参りましょう 
3 今日は遠くまでいきませんか。門をくぐって 



愛理お嬢様が車椅子に乗り、後ろから僕が押して歩いていたあの日々。 

たいして時間は経っていないのにも関わらず遠い昔の出来事のようだ。 
いま、貴女はこうしてご自分の足でしっかりと大地を踏みしめています。 

それは 

・・・それは、うまく言葉で言い表わせませんが、すごい事ではないでしょうか。 

「あっついね」 
「はい」 
「蝉が元気だよね」 
「・・・夏ですから」 

以前は貴女の目線は僕よりも下からでした。 
でも、今はこうやって近い位置でしっかり僕を見つめて・・・ 

あの頑張りは決して無駄では無かったのですね。 

「ねえ、私歩くの遅いでしょ。まだ慣れてなくてごめんね」 
「とんでもない。奇跡ですよ、愛理お嬢様がこうしてご自分で歩かれているのは」 
「や、やだ、恥ずかしいよそういう言い方」 

この暑さと貴女のその屈託のない笑顔・・・ああ、おかしくなってしまいそうです。 

1 暑いですね、木陰で休憩いたしましょう 
2 B館の方までいってみましょうか 
3 愛理お嬢様をお姫様だっこ 



この炎天下の中つい話ながら歩いていたので、愛理お嬢様はかなりの汗をかいてしまいました。 
「少し休憩いたしましょう」 
「うん、あっつぅーい」 

少し大きめな木の下の影に潜り込み、腰を落とす。 
「ふぅ〜、涼しいね」 
「夏は影のありがたみがよくわかりますよね」 

愛理お嬢様・・・なんと長い脚ののですか。 
し、しかも、特訓のおかげか筋肉がついてたくましくなられて。 

「エッチ〜、いま私の脚見てたでしょ」 
「っ?!あ、あのぉ」 
「見てないの?見てないならいいけど」 
「ごめんなさい。見ました」 

うふふふ、と笑う愛理お嬢様。 

「そうやってごまかせないとこがいいよね」 

・・・愛理お嬢様・・・ 

な、なんだか、仕草や表情が以前より女性らしくなられた気がいたします。 
いけない、静まれ僕の心臓。簡単にドキドキしてしまうのだから・・・ 

1 気を紛らわせるために何かお話を・・・ 
2 愛理お嬢様の脚、好きですよ・・・僕 
3 突然の来客、あ、あなたは! 



あれっ、なんだ? 
いま何かを踏む音がしたので振り向くと 

「あれ?梨沙子!」 
「あ、愛理・・・」 

あれは梨沙子お嬢様ではないですか。 
「どうしたの?」 
「い、いや、愛理と遊びたかったから来たんだけど・・・どうして執事さんが一緒に?」 
「お散歩の途中です」 
「ふぅん、そ、そうなんだ。やけに楽しそうだったけど」 

なんだか入りづらそうですね、梨沙子お嬢様。 
きっと・・・こちらに入りたいのでしょう。しかし梨沙子お嬢様の性格ではなかなか言いだせないですよね 

1 良かったらご一緒にお散歩いたしませんか 
2 お話しましょう、どうぞこちらへ 
3 ・・・愛理お嬢様と二人がいいな 



「よろしければご一緒にお散歩いたしませんか?」 
「え、でも、いいの」 
「いいよ梨沙子。三人で散歩しよう」 
「ん〜〜〜〜・・・」 
「・・・執事さんと一緒はいやなの?」 

愛理お嬢様の問いかけに、少し迷いながら首を縦に落とす梨沙子お嬢様。 
・・・あなたらしいお答えでなぜか安心してしまいました。 

「わがまま言わない、一緒にいこう。ね?」 
「愛理が言うなら・・・しょうがないなぁ」 

僕からは少し距離をおいて、愛理お嬢様とお散歩をする梨沙子お嬢様。 
「ホントに歩ける様になって良かったぁ」 
「みんなや執事さんのおかげだよ。私一人じゃ無理だったもん」 
「・・・・・・」 

梨沙子お嬢様はお優しい方ですね。 
一緒に遊んでいるのにさりげなく愛理お嬢様のお体を支えたりなさって・・・ 

「美味しそうな木の実だね、とってあげる」 
「ありがと梨沙子」 

しばらく散歩をしてからお屋敷に戻ることにしました。 
「じゃあね愛理、執事さん。また遊ぼう」 
「うん!ばいばい梨沙子」 

僕よりも先にお屋敷へと帰っていく愛理お嬢様。 
歩くだけでなくああやって走れる様になるとは。僕・・・なんだか胸が熱くなります 

「ねえ」 
梨沙子お嬢様が服の裾をくいくい引っ張って・・・ 

「・・・愛理の脚を治してくれて、ありがと」 

あ、あの梨沙子お嬢様から感謝のお言葉をいただけるとは。 

1 どういたしまして 
2 僕は何も・・・愛理お嬢様が努力なさったから脚が治ったのです 
3 今日は可愛らしいですね。梨沙子お嬢様♪ 



「ぼ僕は何も・・・脚が治ったのは愛理お嬢様が努力なさったからです。あとは他のお嬢様も励ましてくださったからですよ」 
「素直にほめてあげてるんだからありがとうって言えば?まったく素直じゃないんだから」 

・・・梨沙子お嬢様だからこそのご意見ですね。 

「じゃあ私も帰るね。また明日遊びに来るから」 
「はい、いつでもお待ちしておりますよ」 

ばいばーい!と僕に手を振りながらB館へと走っていく梨沙子お嬢様。 

あんなに明るい笑顔は初めて拝見しました。梨沙子お嬢様・・・その笑顔、かわいらしいじゃないですか。 


・・・もう、C館だけではありません。 
B館のお嬢様だって大切なのですから。 

ようやく、心を通わせているという事が少しづつ実感できる様になりました。 
またお会いできる時が楽しみですよ 


州*‘ -‘リ<・・・ りーちゃんどうしたの? Σ州;‘ o‘リ<! 州*//o//リ<べっ、別になんでもないゆ!あっああああいつのことなんて考えてないもん!! リl|*´∀`l|<隠しても無駄なんだよ梨沙子 (;執事)<…えりかお嬢様は少しいろいろとお隠しになってください… リl|*´∀`l|<今日も紫の下着ですいません 从;・ゥ・从<えりやめなよ! (;執事)<えりかお嬢様何かお召しになってください リl|*´∀`l|<いたい!バナナの皮で転んじゃった (;執事)<え、M字開脚、鼻血がぁあ〜 リ ・一・リ<なにこの昭和 ノソ*^ o゚)<執事さん…私、待ってるから… 州´・ v ・)<なっきぃには負けないもん ノソ*^ o゚)<胸では勝ちだもん! 州#´・ v ・)ピキッ ノソ*^ o゚)<脚だって長いもん! 州#´・ v ・)イライラ 州#´・ v ・)<私の方がカッパに似てるもん!勝ち! リl|;´∀`l|<それは勝利といえるのかね