「おはよ、お兄ちゃん」 「おはよう。梨沙子」 夏休みはまだ終わらない。 今日は梨沙子が俺のとこに遊びに来ると言うので、外で遊んでやることにした。 いくら梨沙子とはいえ教え子なんだ。ついこないだ嗣永を家に招いてしまったし、それは許されない。 ・・・友達連れか。見かけない子だな。 「おはよう、えっと君は?」 「・・・岡井です。よろしく」 ・・・男、か。 梨沙子、男友達をつれてきたのか。そうか なんだか嬉しいような、でもちょっと寂しいような。 色が黒くてりりしい顔立ちだな。俺とは違うタイプだ。梨沙子も色気づいてきたって事か 「千聖、なにして遊ぶ?」 「サッカーしよう。梨沙子ちゃん」 かっこいい名前だな。いい男は名前からしてもう決まってる、うらやましいぜ。 1 二人が遊ぶのを見守る 2 もう少し岡井君について聞きたいな 3 二人のなれそめを聞いてみようか 「それぇーっ!」 梨沙子が岡井君に向かってボールを蹴ったが、なんだか遅いな。 「今度は僕の番だね」 そのボールを受け取り、リフティングを始める・・・ う、うわ、なんだありゃあ。足からボールが吸い付いて離れないぞ?! なんだあの子は。顔も良くて名前も決まっててさらに運動神経まで。 あれじゃあ梨沙子がおちるのも分かるよ。俺とは違う人種だからな。 っていうか男友達がいるなんてぜんぜん話してくれなかったよなぁ・・・ お兄ちゃん寂しいぞちくしょう。女はみんなああやってカッコいいのが好きなのか。 「千聖すごーい!ねえねえ教えてそのやり方!」 「そんなに難しくないよ。いい?こうやってね・・・」 嫉妬しちゃうぞ、大人気ないけれど。 1 近くのベンチでふて寝 2 暑いからジュースくらい買ってやるか 3 ・・・よく見ると岡井君、胸が膨らんでる様な・・・ 落ち着くんだ、すぐ頭に血が昇るのが俺の悪いクセだ。 二人ともあんなに汗かいてる。暑いから当たり前だ、ジュースを買ってあげよう。 「梨沙子、岡井君、何が飲みたい?買ってくるよ」 「麦茶〜!」 「あ、すみません・・・僕もそれにします」 ふ、二人きりにしたら何をしでかすかわからない。さっさと買ってくるぞ!! 「はぁ、はぁ、はぁ、はい。これ」 「ありがとうございます」 「お兄ちゃんなんで息切らしてるの?」 「へんなことはしてないよな梨沙子・・・」 5分もかからず汗だくで戻った俺に首をかしげながら麦茶を飲み始める梨沙子。 「いただきます」 そして俺に頭を下げて麦茶をあける岡井君。礼儀正しいいい子だな、俺がこの子くらいの時は大人をバカにしてたっけ。 「ん、けほっ!」 「大丈夫千聖?」 「あ、ん、大丈夫、麦茶がへんなとこに入っただけ」 ・・・胸元に麦茶がこぼれた。あれ、なにかシャツの下に見える様な あれは・・・ブラか?いやおかしいぞ、男ならする必要ないはずなのに。 1 目を凝らして岡井君の胸元をよく見てみる 2 ふ、ふいてあげる。遠慮しないで 3 関係ないが梨沙子の胸元を凝視 ん〜〜〜 んん〜〜〜〜? 気のせいか?よく見えないしな・・・ そうだよ、男がブラジャーなんか着けるはずがない。その必要もないからな。 そうだついでに梨沙子の胸元も見ておくとしよう。ついこないだまでガキだと思ってたのにすっかり・・・ まったくいやらしい体だな。俺は妹をそんな対象としては見ないよ、当然だろう。 しかし見れば見るほど見事に実ってるな。同級生はたまんないだろ実際 「お兄ちゃん、それ以上見ると地面にうめるよ」 「はっ?!な、何がだよ梨沙子、おまえの胸元なんて別に気にならないぞ」 はぁ〜〜〜、とため息をついている梨沙子。 「やめてよ・・・千聖の前で。なんか恥ずかしくなる」 「い、いや僕は別に」 「がっかりしたでしょ?お兄ちゃんは口に出さないけど頭の中ってえっちな事ばっかなの」 「ううん、優しい・・・お兄さんだと思うよ」 ・・・え?お、岡井君にはいい印象なのか? 1 じゃあ次はアイス買ってきてあげようか 2 もっと言って。調子に乗りたい 3 梨沙子も俺を誉めなさい 「よし、じゃあ次はアイス買ってくるから」 「ホント?!じゃあバニラバーがいい!千聖もそれにしよ」 「い、いや僕は・・・」 「待ってなさい、すぐ戻る」 はあ、単純だな俺って・・・ いい印象だと思っていい気になるんだから。でも悪くないな。 ああいう子供の気持ちは嘘がないからいいな。大人とはちがってすれてないから 「はいよ。これ」 「ありがとうお兄ちゃん♪」 「すみません、さっきから何度も・・・」 梨沙子がアイスをくわえ、少し遅れて岡井君もくわえた。 「ん、ん、んっ♪」 「んん・・・むぅ」 くわえかたも違うんだな。 あらあら梨沙子はしたない、そんなに根元まで・・・口から白いの垂らしてる。 お、岡井君は・・・さきっちょを舌でチロチロと。男の子がそんなモノをくわえたらいけないよ く、くく、たまらない、興奮してしまう。 1 じっくり目に焼き付けて夜のおかずに・・・ 2 真面目に遊ぼう。食べたら今度は俺も一緒に遊ぶか 3 なに、もう一本ずつほしい?わかったよもうしょうがないなぁ 頭の中で考えるのは自由だ、人はそこまでは規制できない。 だけどもうそろそろやめよう不潔な考え方は。真面目に遊んであげるか。 「よし、今度は俺も一緒に遊ぶよ。どっちからでもいいからシュート打って、キーパーやるよ」 「ホントお兄ちゃん?!じゃありぃがシュートやる!」 はっはっはっ来るか梨沙子、よしっいつでもいいぞ。 ってお前、おもいっきり空振ってんじゃねーか。しかもすっ転んでるし。 「大丈夫梨沙子ちゃん?」 「いったぁ〜い、おしりうっちゃったぁ〜〜」 軽い地響きが起きた、と言ったらキレそうだからやめとくか。 「じゃあ今度は僕がいきます。いいですか?」 「いいよ、いつでも」 「はい・・・!」 真剣な眼差し。いいな、子供はすぐに真剣になれるから 1 しっかりと構える 2 もう一度岡井君の胸元を確認してみる 3 よそ見してみる まだ少ししか岡井君を見ていないけど、梨沙子がひかれるのが分かった気がする。 なんとなくだけどな。あのとても真剣な顔を見てると、分かる気がする。 「いきますよ!」 助走をつけてボールを勢い良く蹴る・・・ あれ、ボールが消えた。いったいどこに ¨ガゴッ¨ あ・・・うっ。 なんか顔に鈍い痛みがある様な、ない様な。 「だ、大丈夫ですか?!」 気のせいじゃない。当たった、もろに直撃。きくぅ〜〜〜〜〜・・・! 「お兄ちゃん?!」 目の前に火花が、それに顔がヒリヒリしていたい。熱い。 当たったのはどの辺りだ。たぶんここは・・・ほっぺたかな、あぁあ鈍い痛みが。 1 歯を食い縛れば痛みなんて無くなるよ 2 梨沙子、氷買ってきて。冷やさなきゃ 3 涙はでてるが無理して笑う 「悪いな梨沙子、氷買ってきてくれ。腫れたとこ冷やさないと」 「うん、すぐに戻るから!」 梨沙子はあわてて近くのコンビニへと駆け出していった。 岡井君と二人きりに・・・ 「ご、ごめんなさいお兄さん、痛いでしょう。加減できませんでした」 「ああ、先生でいいよ。しかしいいシュートだな、さすが男の子だ」 「お、男の子、ですか、えへへへ・・・」 ん?なんでそこに反応するんだ。君はどう見ても立派な男の子じゃないか。 まだ声変わりは始まってないみたいだけど、カッコいい男の子だよ。 「あ、あのう、先生」 「なんだい」 「もう一回、僕を男の子って言ってください」 なんだかへんなお願いだなぁ 1 いいよ。君はカッコいい男の子だ 2 ふざけて女の子と言ってみよう 3 ・・・なんか、言われてみると妙な感じだな・・・ なんだか中等部の生徒はすれてなくてかわいいな。 うちのクラスにこういう感じになってほしい奴が若干名いるが・・・ 「いいよ。君はカッコいい男の子だ」 「ありがとうございます!嬉しいです」 そりゃ、カッコいいって言われて嫌がる男なんていないだろう。 かわいいって言われて嫌がる女がいないのと同じだよな。 梨沙子・・・いい友達もったな、この子はいいぞ。 「お兄ちゃん氷買ってきたよ」 「ありがとな。お〜冷てぇ〜〜、気持ちいい〜」 岡井君はそれからしばらく、暗くなる少し前まで梨沙子と一緒にサッカーをして遊んでいた。 「今日はありがとうございました!楽しかったです」 「気を付けてな」 「ばいばい千聖、また明日ね」 俺に深々とお辞儀をするその姿もなんだかカッコいいよ 帰りが途中まで一緒だったので、歩きながら梨沙子と話す。 「お前いい彼氏つかまえたな。一緒にいて楽しいだろ」 ・・・あれ?梨沙子、ぽかんてしてるぞ。なんだ彼氏じゃないのかよ 「ち・・・千聖は友達だよ、友達っ」 「怪しい!お前、ごまかすの昔から下手だよな」 「ホントに友達だってば!信じてよお兄ちゃん」 「そーいう事にしといてやるわ。うんうん」 梨沙子ももう恋人見つけたのか、最近の子供はあなどれないな。 「と、友達なの!¨男の子¨の友達だから!」 「そんなむきになるなって、じゃあな」 「んもぉ信じてないでしょ!お兄ちゃんてばぁ」 なんで男の子の部分を強調したのかはわからない。 そういうふうに聞こえたが気のせいだよな。 教師は大変だけどやりがいはあると思う。 こうやって意外な成り行きで元気をもらえたりするんだから