B館に来る様になってからちょっと経つけど、すっかり森の中で迷わなくなったな。 まだ中に何があるのかすべては把握し切れていないけど、だいたいはわかる様になった。 桃子お嬢様のいらっしゃる湖、千奈美お嬢様がよく遊ばれている場所など。 そしてもうひとつ 友理奈お嬢様もよくこの森で遊ばれている。熊やリスなどの動物と話したり… あ、いらっしゃいました。何やらしゃがんでいますが何をなさっているのでしょうか? 「執事さぁん!よかった、会いたかったよお」 「友理奈お嬢様」 「あのね…助けてほしいの」 いったいどうされたのでしょうか? 1 すぐにお話を伺いましょう 2 今日はお一人ですか? 3 しゃがんでいらっしゃるので、ぱ、パンツが… 「い、いったいどうされたので…」 …いけない。友理奈お嬢様はしゃがんでいらっしゃるので…し、しかもスカートをお召しに… 情けないのですが、そちらに目が行ってしまいます。柄物ですね。えっと、これは …まるでカルピスのような 「執事さんどうしたのぉ?なんか顔赤いよ」 「いっ?!いえ!なんでもありません!みみ、水色の玉が」 「?」 首をかしげるその仕草とても可愛らしいですよ。 「友理奈お嬢様、いったいどうされたのですか」 気を取り直して(というかごまかすつもりで)たずねてみた。 「あのね、大切なもの落としちゃったの」 「それは大変です。どちらに落とされたのですか」 「えっとねぇ… 1 この穴の下だよぉ」 2 洞窟の中に落としちゃったのぉ」 3 たぶん、あっちの家の中かも…」 たぶん、あっちの家の中かもぉ…」 友理奈お嬢様は少々ためらいながらあちらの小屋を指差した。 …家というにはかなり朽ちているといいますか。外観からは人が住んでいる気配はいたしません 「さっき探検してみようって思ってね 入ってみたら怖くなっちゃって…急いで出たら落としたことに気付いたのぉ」 泣かないでください友理奈お嬢様。僕がついてますから 「ごめんなさい執事さん、あの、一緒に探してほしくて」 1 わかりました。まいりましょう 2 何を落とされたのですか 3 ぼ、ぼ、僕はああいうおばけ屋敷は苦手でして 「わかりました。まいりましょう」 「ホントに?ありがとぉ執事さぁん!」 友理奈お嬢様の怖がる様子を見てしまったら断るわけにはいきません。 だ、大丈夫ですよ、おばけなんているはずないじゃないですか。 わざわざこの様な森の中の小屋にまで出向いて誰かを脅かす様な物好きなおばけなんて…ねえ? 「執事さん…」 「ど、どうしました友理奈お嬢様?僕がついてますから大丈夫ですよ」 「なんで私の後ろにいるのぉ?早く入ろうよぉ」 「はっ、はい、わかってます。まいりましょうか」 「…………怖い?」 「なな何を…ぼ、僕は怖くなんて…」 「執事さん…」 1 友理奈お嬢様をお守りするんだ、勇気を出せ 2 おばけは苦手なのです 3 うわぁあ!ドアが開いたぞ! 友理奈お嬢様が何かおっしゃろうとした時 ¨ギィイイイイイ・・・¨ 誰もいないはずなのにひとりでに小屋のドアが………! 「うわっ…」 「きゃあぁあ〜〜〜〜!」 僕が思わず叫びそうになった時、友理奈お嬢様が僕に抱きついてきた。 うぷっ、ゆ、友理奈お嬢様、身長差のおかげで、僕の顔が貴女の胸に…! 「怖いよぉ執事さぁ〜ん!だれかいるぅ〜!」 お…お嬢様、苦しいです、このままでは僕は… 「ぷはぁっ!はぁ、はぁ」 やっと抜け出せました。もう、いきなり驚きましたよ。 「執事さん!執事さぁん!」 「ゆ、友理奈お嬢様、落ち着いてください」 「怖いよぉ〜…ひぃい〜ん」 泣かないで下さい。 …そうだ、だから僕がしっかりしなきゃ… 1 僕が行きます、お嬢様はここでお待ちください 2 あっお嬢様どちらへ?!そっちは小屋の中… 3 泣き止むまで待ってから家に入る 「こわいよぉ〜〜〜!」 あっ待ってくださいお嬢様!そちらは小屋のなか… 「お嬢様ぁ!!」 だめだ追い付けない、待ってください! 「ひぃい〜ん、ひぃい〜ん」 小屋の中から友理奈お嬢様の泣き声が聞こえます。急いで行かねば… 「うっ」 埃が舞っている…あちこち蜘蛛の巣だらけだ。長くいたら喘息になりそうだ。 小屋とはいえ意外に広いぞ。家と言った方が適切かもしれない。 ¨ひぃい〜ん…¨ 友理奈お嬢様の泣き声が聞こえる。辺りは薄暗くてよく見えないがこれくらい…! どこから聞こえるんだ? 1 すぐ近くの扉の向こうから 2 …台所の方か? 3 下から…? ¨ひぃい〜ん¨ この声…近い。こっちだ。お嬢様はここにいる! いても立ってもいられず近くの扉を開けた。 「友理奈お嬢様!!」 僕の目に飛び込んできたのは 水玉 「怖いよぉ〜。助けてぇ〜」 いやっ蜘蛛だ。友理奈お嬢様はしりもちをついて動けずにいるみたいで、 蜘蛛はその近くをはい回っている。うう…虫は得意じゃないんだけど… 「いやっ!いやぁあっ!」 しかし友理奈お嬢様の怖がる姿を見ていると、そうは言ってられないという思いが沸々と沸き上がり… 蜘蛛をつかみ友理奈お嬢様から遠ざけた。い、いまのうちだ! 「お嬢様こちらです!」 「怖いよぉ〜」 「ひぃい〜ん…」 「もう泣かないでください、友理奈お嬢様」 「……執事さん、ごめんなさい。勝手なことしちゃって 友理奈お嬢様がご無事なのが何よりですよ。 「ところで何を落とされたのでしょうか?」 「指輪。大事な指輪」 「もう一度探しますよ。待っていてください」 今度はもう怖くない。友理奈お嬢様のためなら例えどこだろうと…… しばらくして無事にそれらしき指輪を見つける事が出来た。 「ありがとぉ執事さぁん。うれしいよぉ」 その細くてすらりと伸びた長い指に映える指輪、とてもお綺麗ですよ。 …ちょっと可笑しいな、うれしいはずなのにお嬢様ってば 「ぐすっ、嬉しいな、えへへ、ぐすっ」 泣きながら笑うとはなかなか器用なのですね。 「ありがとぉ!」 その涙、その横顔… 僕は…
壁|ヮ‘)|<なかなか楽しめそうになってきたわね 壁|彡 サッ (;執事)<えりかお嬢様、申し訳ありません リl|*´∀`l|<私はいいんだよ、愛理を幸せにしてあげるんだよ (;執事)<あ、ありがとうこざいます、えりかお嬢様 リl|*´∀`l|<(私はいいんだよ。。。) リl|*;∀;l|<。。。 リl|*´∀`l|<誰か〜、私を本命にした設定でもう一つスレ立てて〜