愛理お嬢様はあれ以来あまり僕とお話をして下さらなくなった。 ・・・当たり前だろう、あんな姿を見られてしまっては。やはりあれは現実だったことを思い知らされた。 「愛理お嬢様、お散歩いたしましょうか」 「・・・いい。今日はやめる」 「そうですか・・・」 僕の目も見てくださらない。 その笑顔を見せてください、お嬢様・・・ 「で、では、カッパさんを探しに・・・」 「いい。部屋に戻る」 さらにお部屋にこもる事も多くなってしまった。僕のせいだ お嬢様から色々な物を奪ってしまったんだ・・・ ¨ヴヴヴヴヴヴ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ゙¨ 電話か?いったい誰からだろう、こんな時間に。 「・・・!」 この番号は、B館から?!どうして僕の携帯に。 1 すぐに出よう 2 虫の知らせが。出ない方がいいかも 3 放置して愛理お嬢様のもとへ 「はい。もしもし」 B館のどなたからでしょう?わざわざ携帯にかけてくるとは大事な用事なのでしょうか ¨もしもしじゃないよ¨ この不機嫌そうなお声をお聞きしてすぐにお顔が浮かびました。 「り、梨沙子お嬢様?!おはようごさいます!」 あの梨沙子お嬢様がわざわざ簿記にお電話をなさるとは。 ¨いまどこにいるの?¨ 「C館におります」 ¨いますぐこっち来て。五分以内に¨ 「あのうどのようなご用件でしょ・・・」 ・・・切られた。 電話からは規則的な機械音がしてくる。 なんだか、普段よりあまり機嫌がよろしくなさそうなご様子だったぞ。 1 かけなおして用件を伺う 2 いますぐにB館へ行こう 3 電波が悪くて良く聞こえないことにして愛理お嬢様のもとへ 遅れたらさらにご機嫌を損ねてしまう。大変だ急がなくては とは言ってもB館まで徒歩では五分やそこらではたどり着けません。 僕は自転車を使いなんとか梨沙子お嬢様が指定された時間内にたどり着けた。 「はぁ、はぁ、ふぅ・・・こんなな汗をかいてしまった」 「遅い」 「わぁっ?!」 これからB館のお屋敷に行こうとしていたら、なんと梨沙子お嬢様がもうこちらにいらしていた。 「・・・五分、ちょっとすぎてるよ」 「も、申し訳ございません」 ふぅ〜〜〜〜〜と深いため息をついてつかつか歩いてくる。 「謝らなきゃいけないことはそれじゃないでしょ」 「・・・と申しますと?」 「しらばっくれてもだめ!早く謝りなさい いったい梨沙子お嬢様は何にたいして憤慨なさってるのだろう? 心当たりが・・・ 1 この間佐紀お嬢様と雅お嬢様にお仕置きさせていただいたことですか 2 わからないので聞いてみる 3 あ、愛理お嬢様のこと?! ・・・は・・・! 「思い出したみたいだね」 すぐに僕の頭の中にあるあの出来事と梨沙子お嬢様への謝罪が結び付いた。 あれから多少日にちが経っている。おそらく梨沙子お嬢様は愛理お嬢様に起きた事件の事を知ったのだろう。 果たしてどちらから連絡をなさったのかはわからないし、知る必要も今は無い。 ただその事実を梨沙子お嬢様が知った。それが重要な事なのです・・・ 「愛理泣いてたよ。もうあんたに合わせる顔が無いって」 梨沙子お嬢様の冷たく、そして突き刺す様なその目線に体が竦み上がって・・・ 「あ、あ、あの・・・」 「どうして部屋に入ったの。入ってって言われなかったんでしょ?どうして」 1 愛理お嬢様が発作を起こされたと思ったからです 2 もののはずみで・・・ 3 うるさいこの牛!なんですかその乳、それこそ愛理お嬢様に失礼です 「正直にお答えいたします」 「・・・」 「・・・もののはずみです。お声を聞いた時に苦しそうで、また発作を起こされたと思いました」 「それで我慢できなくなって飛び込んだんだ」 「はい・・・」 梨沙子お嬢様は僕を厳しい目線で見つめている。 「・・・なんか嘘臭いなぁ。愛理はそんな事言ってなかったもん・・・」 愛理お嬢様を傷つけた僕への憤りが伝わってきます・・・ きっと梨沙子お嬢様には、僕はそう簡単に許しては頂けないでしょう。 あの時だってやましい想像をしてしまった。 愛理お嬢様が、僕と同じく汚れた行為をしていると・・・ なんだか気持ちが揺らいでいくみたいだ。 1 でも愛理お嬢様が心配だった気持ちに偽りは無いはずだ 2 僕は近くでその汚れた行為を見たかったのかもしれない 3 とりあえず泣いてみる ・・・でも たとえはずみでも、愛理お嬢様が心配だった気持ちに偽りは無い あの発作はとても苦しくもし起きてしまったらまともに動ける様なものではないのだ。 それはお嬢様を見ていれば分かる。とても・・・とても、苦しそうだから。 それをわかっているからこそ咄嗟に体が動いたんだ。 そうだ、何も自分を恥じる必要なんてない。梨沙子お嬢様の目線から自分の目をそらすことなんてないんだ。 「目が強くなったね・・・」 しばらく僕を見つめていたが、やがて目線をずらす梨沙子お嬢様 「わかったよ。信じてあげるこてにする。あんたは心配だから愛理の部屋に入ったって」 「・・・ありがとうございます。梨沙子お嬢様」 僕が頭を下げると・・・急にお顔を紅陽させて 「別にぜんぶは信じてないし!!い、言い訳が上手だって思っただけだから!!」 「お褒めの言葉ありがとうございます」 「も、もう帰って!はい帰って!早く!」 1 よろしければ少しお話しませんか? 2 はい、失礼させて頂きます。御機嫌よう梨沙子お嬢様 3 そんなに暴れないでくださ・・・うわ、押さないで! 先程までの態度とはうって変わり、むきになって僕をぽかぽか叩いてくる。 なぜか・・・こういう方が梨沙子お嬢様らしく見えるのはどうしてでしょうね? 「使用人のくせに!むかつくむかつく!」 「痛いですよ・・・あ、あの、本当に」 そんなに暴れないでください。あ、押さないで・・・! 「やっぱりあんたキライ!そういう涼しい顔してなにか言う人なんて・・・」 「お嬢様おやめください。ちょっと、あ〜〜〜〜!」 た、倒れる・・・!そう思った時にはすでに倒れていた。 「きゃあぁああああっ!」 うわぁ、梨沙子お嬢様が僕の上にぃい!! うぷっ! な、なんだ、目が見えないぞ、鼻になにか布の様な感触が 「いったぁ〜い・・・」 これはまさか、梨沙子お嬢様のぱ、パン・・・ 「っ?!うわぁあ最悪!!」 すぐに梨沙子お嬢様は僕から離れたので、幸い窒息になることはなかった。 それにしてもまさか倒れた僕の顔面に、梨沙子お嬢様の、あ、あの部分が乗っかるとは・・・ 「見たでしょ」 「は・・・?」 「またとぼける!ぱ、ぱ、パンツ見たでしょ!」 1 見ていません!神様に誓います!! 2 し、知りません、白いものが見えたなど・・・ 3 確かしましまだった様な 4 水玉ですか。お嬢様はいいご趣味ですねと開き直る 実は目の前が真っ暗でよく見えなかったのです。 「見ていません!神様に誓います!!」 「このウソつき!絶対見たでしょ、見たって言えば許してあげるよ。殴るけど」 「ですから見ていません。本当なのです」 「ウソだ〜ウソつきだ〜!あんたなんかやっぱりキライだ〜!」 そもそも梨沙子お嬢様が暴れたので僕は倒れてしまったのではないですか・・・ しかも、僕の顔面に下半身を乗っけるなどと、なんと大胆なお嬢様でしょう。 ともかくまたこれでしばらくは自慰の種には困らないでしょう また懲りないな僕は ・・・梨沙子お嬢様、もう愛理お嬢様の件については怒っていないでしょうか。 「この変態!わ、私のパンツ見たこと愛理にばらしてやる!」 「それだけはおやめください梨沙子お嬢様ぁ〜」 「今から電話してやる」 まだ、梨沙子お嬢様と打ち解けるには相当時間が必要な様ですね・・・ 「なんで出ないの愛理ぃぃぃ」 「おやめくださいってば梨沙子お嬢様ぁあ」