・・・私は、いけない子だ。 

執事さんはいつも優しい。 
私がどんな我儘を言ってもそれに笑顔で応えてくれる。 

私の話にいつも真剣に耳を傾けてくれる。 

私はいけない子だ・・・ 


執事さんのことを考えると胸が苦しくなる。 
それと同時に・・・カラダが熱くなる様になったのはいつからだろう。 

・・・したくなる。 

口には出したくない、とても恥ずかしい行為を・・・ 

いけない。やっちゃいけない。 


でも・・・ 

1 ごめんなさい執事さん・・・我慢できない 
2 我慢しなきゃ・・・ 
3 ・・・電話したい。話がしたいよ 



私は、執事さんにどう見られてるんだろう。 

もし・・・こんなことをしてるんだって知られたら・・・ 
お願い、やめて、私を熱くしないで・・・お願いだから・・・ 

「ふ、あ・・・!」 

だめ 

指が、入っちゃうよ 
・・・どうして、私はパジャマを脱いでるの 

私にこうさせてるのはいったい誰? 
それとも、まさか私が自分でこうしてるの? 

「あ、はぁ、んん・・・な、なんで・・・ああ・・・」 

こんな音聞きたくない。 

でもそうやって願おうとすると、指がもっと激しく 

1 やめなきゃ・・・汚れちゃうよ・・・ 
2 やめ・・・たくない・・・ああ・・・ 
3 助けて執事さん。こわいよ 



やめ・・・たくない・・・ 

やめて・・・おかしくなる。いやだっ! 

・・・別に続けたっていいんじゃないかな。誰にも見られてはいないし 


ああ、いったいどれが私の本当の言葉なんだろう。 
頭の中にいろんな声が出てきてぜんぜんわからない・・・ 

止まってぇ、やだ・・・そんなに、私の中を、かき回さないで 

私のこの手は誰かが動かしてるんだ。 

じゃあ誰が? 

誰がって、誰かが。 

も、もう・・・ああっ!! 

¨コン、コン¨ 

私を現実に引き戻す音がした。扉を叩いたのは・・・ 

「愛理お嬢様」 

執事さん!! 

「あの…何やら苦しそうなお声が聞こえました。発作が起きたのですか」 
「ち、ちがう!大丈夫!私は大丈夫だから執事さん」 

間違いなく部屋に入ってくる。この予感はすぐに当たった 

「来ないで!!!」 
思わず枕を投げ付けていた。 
きっと見たかもしれない。枕元に脱ぎ捨てたパジャマを・・・ 

「見ないで・・・み・・・でぇ・・・」 

執事さんはすぐにいなくなったけど、見られたくない行為を見られてしまったのは変わらない。 

もう泣きたくない、お願いだからとまって。涙と・・・泣き声。 
せめて 

どっちかひとつだけでもいいからとまって。私、もうつぶれちゃいそうだよ。 

 我儘を言うなら 

明日の朝、何事もなかったみたいに、私に笑いかけてほしい。 

それを願うことは許されないのかな 


ノk|‘−‘)<愛理が元気ないかんな 州´; v ;) 从・ゥ・从<執事さん朝から泣いてどうしたの? リl|*´∀`l|<・・・