静かな午後の昼下がり。 
しかしお嬢様たちがお帰りになられるとこの静けさは何処かへ去ってしまい、嵐が訪れる。 
・・・その嵐が起きるまでのわずかなひとときです。 

とはいってもやるべき事がありますのでいつもと変わりません。 
ただ、今日は少々違います。 

「執事さん大変でしょ。手伝うよ」 

ああっまた千聖お嬢様。お休みになっていてくださいと何度も申し上げているのに・・・ 
千聖お嬢様は今朝高熱を出して学校を欠席されたのだ。 
しかしご本人がおっしゃるには寝ていたからもう治ったと・・・ 
確かにもう熱の方はすっかり平熱まで下がったのです。 
ですがまた動いてぶり返してしまっては大変。 
「千聖お嬢様、お体を休めてください。僕一人でもやれますよ」 
「いいからいいから。ボクが好きでやってるし」 

その、まぶしい笑顔をこちらに向ける千聖お嬢様。 


1 ここは千聖お嬢様にお任せいたしましょうか 
2 多少無理矢理にでもお休みいただきましょう 
3 急に千聖お嬢様の具合が・・・! 



千聖お嬢様、無理はなさらない方がよろしいですよ。 
「し、執事さん?」 
体を触れられたせいなのか、少々普段より口調が早くなるお嬢様 
「無理は禁物です。お嬢様」 
「い、いいって、ボクが好きでやってるんだから」 
「・・・いえ、どうかここはお休みください」 

もう、という感じでため息をつくお嬢様。 
「すみません、執事の立場でお嬢様に命令してしまいまして・・・」 
「しょうがないなぁ。じゃ、じゃあ、あの・・・ボクからも命令しちゃうよ」 
「はい。どの様なお申し付けでございますか?」 

千聖お嬢様は、少し顔をうつむかせながらおっしゃいました。 
「ぼ、ボクを看病して、いやしなさい!め、命令!」 

はにかむその仕草がなんだか可愛らしかったですよ。 

1 はい。かしこまりました千聖お嬢様。さっそく寝ましょう 
2 ・・・その前に、汗をかいていますね。お着替えされた方が 
3 いいぞ千聖、とふざけてみよう 



珍しく千聖お嬢様からのお申し付けです。 
普段から控え目な方からなので少々緊張してしまいます。 
「はい、かしこまりました千聖お嬢様」 

さっそくお嬢様のお部屋へ。 

・・・いつ拝見しても綺麗に整頓されたお部屋。舞お嬢様のお部屋とは正反対です。 
「じゃあ、寝るね」 
「はい」 
ベッドに横になる千聖お嬢様。 
「・・・」 
「どうされました?」 
「・・・う、なんか頭がぼーっとしてきたみたい」 

やはり、先ほどの無理がいけなかったのだろうか。 
「具合はいかがですか」 
「ん〜〜、なんか、気分が悪いよ・・・」 

急に元気が無くなっていく姿を見るのはつらいです・・・ 
僕がなんとかしなければなりません 

1 お粥を作って差し上げなければ 
2 まず汗をふきましょう 
3 お熱を計ろう。しかし体温計が無い 



よく見るとかなり汗をかいているご様子。 
「まず汗をふきましょう。それから新しいパジャマに」 
「え?!いっいいよ、ボク自分でふくから!」 
汗をふこうとした僕の手をおさえるお嬢様。 
・・・なぜか、あまり力が入っていない様に感じます。 
「お申し付けの通り僕が看病いたしますよ」 
「い、いったけどぉ・・・」 

確かにお恥ずかしいかもしれない。異性に体をふいてもらうという行為は・・・ 

「あ・・・」 
まず最初に腕をまくり、お肌を傷つけない様に優しく、ごしごしせずおさえる様に。 
・・・千聖お嬢様、本当に健康的な色のお肌だな。いつもお外で遊ばれているからですね 
「執事さん、くすぐったいよぅっ」 
「痛くないですか?」 
「も、もうちょい強いくらいがいい、んん〜」 

困った様な笑顔でくすぐったそうに身を捩らせるお嬢様・・・ 

・・・なにを考えてるんだ僕は。ちゃんとしなきゃ 

1 次はお顔をおふきします 
2 今度は・・・足を 
3 突然お嬢様が「ボクがふくから!」とタオルを引っ張り 



「もういいってば、くすぐったい!」 
突然お嬢様が僕のタオルを引っ張って 

「お嬢様、なにを」 
「自分でふくから!いいよ執事さんっ」 
いきなり強い力で引っ張られたから、踏張れずに 

「うわぁああっ」 

前のめりに倒れそうになったので、思わず手をのばしてしまった 

¨ぷにゅっ¨ 

・・・えっ? 
い、いまなにかやわらかいものをつかんだかな。 
「し・・・執事さん・・・」 

手を伸ばした先を見て頭が真っ白になってしまった。 
な、な、な、なんで僕が、ち、ちさ、千聖お嬢様の・む、む 

「や・・・あの・・・」 

千聖お嬢様は引きつったお顔で僕を見つめている 

1 申し訳ございません!とすぐに手を離す 
2 気付かないふりしてもう少し指をめりこませる 
3 笑ってごまかす 



「申し訳ございません!」 
あわてて胸から手を離した。僕はなんてことを・・・ 
「あ・・・いや・・・」 

いつもの千聖お嬢様なら飛び掛かってくるはずなのに、胸元を押さえています。 
「わ、わざとじゃ・・・ないよね?ボクがタオルを引っ張ったからだよね」 
「えっ?!あ、その・・・」 
「そうだよね!し、執事さんは悪くない、うんっ!」 

お嬢様・・・ 

・・・以前より、他のお嬢様よりはふくよかだと思っておりまし・・・ 
また僕は懲りもせず不潔なことを。まったく、同じ過ちを繰り返そうとして 

「ま、また熱が上がっちゃったみたい・・・」 

先ほどよりさらに苦しそうだぞ 
こうしてはいられません、早くお嬢様を看病せねば 

1 氷枕と風邪薬を用意する 
2 新しいパジャマに着替えていただく 
3 ち、千聖お嬢様の熱を僕にうつせれば・・・ 



汗でずぶ濡れなお嬢様のパジャマ・・・は、肌に張りついて、なんだか卑猥です 
「新しいパジャマにお着替えください」 
「えっ?!で、でも」 
「席を外しますから」 
「・・・うん、わかった」 

さすがにお嬢様の着替えをお手伝いするわけにはいきません。 
僕は、そっと扉を閉めて待つことにした。 
「お嬢様・・・」 
さっき偶然つかんでしまったお嬢様の、む、む・・・ 
えりかお嬢様も、早貴お嬢様も豊かな胸だったなぁ・・・ 

「・・・!!」 

こら、なんでそんな部分をそんなにさせているんだ僕は! 
いけない、ずっと我慢していたからまた自慰をしたくなってきたぞ。 
だ、だが我慢しなきゃ。いまは千聖お嬢様を看病なさるのだ 
「執事さん。終わったよ」 

千聖お嬢様の合図で再びお部屋に戻る。 
「・・・似合う?」 

先ほどの青いパジャマではなく、ピンクに近い赤で細かい星が描かれたかわいらしいパジャマ。 

1 とてもお似合いですよ 
2 それよりお体の具合が心配です 
3 そばに寄り添う 



「とてもお似合いですよ、お嬢様」 
「ホントに?!あ、ありがと」 

はにかむお嬢様は本当に素敵ですよ。その笑顔がまぶしいです。 
もう少しお近くにいってもよろしいですか? 
「・・・近くない?」 
「そうでしょうか」 
とぼける様にそっと千聖お嬢様に寄り添う。 
「なんか不思議だな。だんだん熱が下がってきた気がする」 
「本当ですか?!良かった・・・お嬢様」 
「み、見ないで。なんだかすっごい恥ずかしいっ」 

・・・また熱が上がってしまうかもしれませんけど、 
僕はしばらくあなたとこうしていたいです。 

「緊張しちゃうよ。執事さんと二人きりだなんて」 


・・・お大事に 

しっかりと治るまで看病いたします。千聖お嬢様。