できるんだから。 

私だって1人歩けるんだから。誰の力も借りないで、自分の足で歩いてみせる。 
最近じゃなんとか自分の部屋からお屋敷の外まで歩けるようになったんだよ。 

それができるのも、こうして特訓してるから・・・ 

「ん、んん、んんん〜!」 

立ち上がるのに少し大変だけど、立てればあとはちゃんと歩けるの。 
もう車椅子に乗ったままなのは嫌だから・・・ 

みんなと一緒に遊びたいから、だから早く歩ける様にならなくちゃ! 

「はぁ、はぁ、はぁ」 

おかしいな。昨日まではちゃんと立てたはずなのに。 
よし、もう一度・・・ 
「立てたっ!」 
ほらでき・・・ 
「うああああっ」 
うそでしょ。力が入らないよぉ。また倒れちゃいそう。 

やだよ。また1人で立てないなんて・・・ 

くやしいよ。ねえどうして? 
なんで私はちゃんと歩けないの。歩いたらいけないの・・・? 

「愛理お嬢様!!」 
倒れそうになったその時、私は執事さんに支えられていた。 
「はぁ・・・はぁ・・・ご無事でしたか」 

執事さんはたまたまここの近くをを通ったらしい。 

私は、バカだった。 
なんでちゃんとありがとうって言えなかったんだろう。 
「・・・大丈夫だから」 
私を支えるその手がわずらわしくて、 
誰かに支えてもらわなくちゃいけないのが悔しくて、1人になりたかった。 

何かあったのか、心配そうに聞いてくれたけど 
そっけない返事で私はそこから逃げ出したんだ。 

・・・やっぱり、ちゃんと謝った方がいいのかな・・・ 

1 ちゃんと執事さんに謝らなきゃ 
2 言いたいけど・・・言えないよ・・・ 
3 あ、千聖・・・ 



迷う必要なんてない。ちゃんと謝らなきゃ。 
執事さんどこいったんだろう?まだお仕事中だから屋敷の中かも 

「あっ・・・」 

屋敷に入った時にちょうど執事さんが医務室に入っていくのが見えた。 
行かなきゃ・・・ 

そう思うのとは裏腹に私が車椅子を押す手はなかなか動かない。 
あんな冷たい態度を取っちゃったから・・・ 

でもいかなきゃ。 
大丈夫だよ、執事さんは怒ったりなんかしない人だから。 
とっても優しい人だから。そう・・・優しすぎるくらいに 

「・・・!」 

医務室の前までいったら、なにやら話し声が聞こえた。 
誰なのかわからないけど、それを聞いてるとなぜか胸の中がざわざわしてくる。 

1 のぞいてみよう 
2 なんだか泣きそうだよ 
3 よく聞こえないから立って聞いてみる 



何かいけないものをのぞいてしまう気がした。 

でも、私はそれを見てしまった 


「・・・!!」 

あれは・・・栞菜? 
執事さんとまともに口をきいたところなんて見たことない。 
それどころか栞菜の口から執事さんのことなんて聞いたこともないのに。 

なんであんなに顔が赤いの 

どうしてそんなに笑ってるの 

いつの間に、そういうふうになったの 


すぐに栞菜が医務室から出ていったけど私には気付いてなかったみたい。 

栞菜・・・ 

・・・あ、ああ、執事さんがこっちに来る。 
どうしようっ 

1 逃げる様に立ち去る 
2 に、逃げなくてもいいよね。謝りに来たから 
3 パニックでどうしたらいいのか 



執事さんと栞菜はどんな関係なんだろう。 
・・・こんな時になにを考えてるの。執事さんがこっちに来る 

いまはさっきのことを謝らなきゃいけないんだ。 
そのつもりだったのに・・・また急に脈が早くなってきて、ああ、苦しい・・・ 

・・・神様、どうして私にこんないじわるをするの。 
も、もうだめ・・・!! 

「あ、愛理お嬢様?!」 

・・・しつじ、さん・・・ 

たすけて。苦しいよ。 

「また発作ですか?!し、しっかりなさってください!!」 

執事さんの手がそっと私の背中を撫でてくれる。 
発作が起きると心臓がパンクしそうになるけど、執事さんが撫でてくれると・・・ 

・・・はぁ・・・あああ、ふぅ・・・うう 

もう、しゃべれる。まだ苦しいけど・・・ 

「お嬢様大丈夫ですか」 
「う・・・ん。ありがと」 

1 さっきの事を謝ろう 
2 まだしばらく背中を撫でてほしい 
3 いま、栞菜がいたよね? 



「あの・・・まだ背中を、撫でてもらってもいい?」 
「よろしいですよ。まだ苦しいですか」 
「・・・うん」 

・・・嘘だ。苦しくないわけじゃないけど、ちゃんとしゃべれる 
だけど・・・執事さんに甘えたくて嘘をついた。 
私は・・・悪い人間だ。 
さっきだって自分の機嫌が悪いからって執事さんに辛くあたった 
そして今だって見ちゃいけないのにのぞいた。 

・・・自分をせめるのはあとにしよう。 

ちゃんと言わなきゃ 
「執事さん・・・さっきはごめんなさい」 
「・・・いえ。何かあったのですか?」 

・・・1人で歩ける様になりたかったのにうまくいかなかったから、八つ当たりした。 
だなんて言えなかった。執事さんのせいじゃないのに 

「・・・頭が痛かったから。でも、ちゃんと治ったから安心してね」 
「そうですか。無理は・・・なさらないでくださいね」 

また、ひとつ、嘘ついた。 
・・・私は執事さんにいい子に見られたいのかもしれない。 
嘘をつく人は嫌いにきまってる。ごめんなさい・・・執事さん 

「愛理お嬢様・・・」 

・・・ごめんなさい 


(*マネ)<こっちの佐紀ちゃんとは水中射精ができそうだな 川´・_・リ<侵入者発見!つかまえてやる (;マネ)<うっ、うわ、すごい力だ! 川´・_・リ<水の中の私は通常の能力の10倍だから (;マネ)<そ、それなんて界お・・・あああ〜〜〜〜〜! 川´・∀・リ<か弱いネズミめが。キョッキョッキョ (;マネ)<たすけて鬼太郎さぁ〜ん 川´・∀・リ<昔は鬼太郎に似てるとかいわれたことあるよ (;マネ)<おまえは¨墓場¨のほうじゃあ〜〜〜