「執事さん、えりが毎晩遊びにきて大変でしょ」 

…危うく飲んでいた麦茶を吹き出してしまうところでした。 
「ケホ!ケホ!まま、舞美お嬢様いったいなにを…」 
「だってえりから聞いてるもん。楽しそうに話してるよ」 

えりかお嬢様ぁあああ…とんでもないことを! 
「あの、もしや舞美お嬢様以外にもいまのを…」 
「言ってないみたいだよ。私だけの秘密だって」 

そ、そうですかと気のない返事をしてしまった。 
ばれたら大変なんですよ。僕はお屋敷にいられなくなるだけで済みますが、えりかお嬢様が… 

「執事さん…えりね、お兄ちゃんが欲しかったんだって」 

その様な事は初めて耳にいたしました。えりかお嬢様がお兄様を…… 
「これも秘密だよ。言うとえり怒るから。えりが執事さんの話をしてる時、楽しそうなんだ。そんなえり見てると私も嬉しい」 

言葉のとおり舞美お嬢様はとても嬉しそうだった。 

そういえば、えりかお嬢様は時折こんな言葉を口になさっていました。 

…お兄ちゃん私と遊んで♪ 

…なんか執事さんといると甘えられていいなー 

…命令!いまから私のお兄ちゃんになって私を妹として接しなさい! 


たまにしか言葉にはなさらなかったけど、そういうわけだったのか。 
えりかお嬢様… 

きっと今宵も僕の部屋に¨よばい¨をしにいらっしゃるだろう。 


……カチャ… 

すると鍵を外す音が聞こえて 
「こんばんは。執事さん」 

例のごとく下着姿でやってきたえりかお嬢様。 
「今日は執事さんの好きな色の紫なんだよ」 
「…よくご存知ですね」 
「わかるよ。身につけてる物とか使ってるの紫が多いもん」 

ベッドにまたがり、起きようとした僕に覆いかぶさってくる。 

1 お話いたしましょう 
2 ふ、服を着てくださいお嬢様… 
3 それとなく兄について聞いてみるか 



何かお話するといたしましょうか。 
「今宵もえりかお嬢様はお美しいですね」 
「そお?ありかと。執事さんはお世辞が上手だね」 
「い、いえ、お世辞ではないですよ…」 

…だめだ。冷静になるために普通にお話をしようとしたが、どうしても目のやり場に困ってしまいます。 
「あ〜顔赤〜い。うふふふ、かわいいね。こういうの見慣れてないのかなぁ?」 
からかう様に僕のほっぺを突いてくるえりかお嬢様。 
い、いけませんよ、お嬢様が上の状態で僕は寝たままで… 

汚れた部分に血が集まっていきます…ああ…! 

「ふふ」 
「あうっ?!」 
布団をめられ、パジャマ越しにその部分を掴まれて思わず変な声が… 

「もう観念するんだよ♪今日こそエッチしてやるんだからぁ」 

おふざけしているしゃべり方でしたがその顔は本気に見えます 

1 だ、だめです。いい加減になさってください! 
2 …お嬢様、よいのですか?僕は長い間してませんから上手くいかないかも 
3 力ずくでやめさせる 



「…お嬢様」 
「なあに?執事さん」 
「……よいのですか…?僕…しばらくしていなかったもので、うまくできないと思いますが」 

えりかお嬢様はさらにお体を近付けてきた。 
「やっとその気になった?待ちくたびれちゃったんだよ」 
布団をはぎ取り、今度は僕のお腹の上にまたがって… 
「執事さんのお屋敷に来てからのはじめて、もらっちゃいまーす!」 
「あ………」 

僕の下をあらわにしていく。 
だが心なしか、少々手つきがぎこちない様な。 
もしかしたらえりかお嬢様は…まだ…… 

しかし以前からこうやって毎晩のように僕の部屋に来ていたし、こういうことには慣れていると思っていた。 

1 ぼ、僕が脱ぎますからよろしいですよ 
2 えりかお嬢様におまかせしてみる 
3 あの…焦らない方が。またいつかにしませんか 



なんだかえりかお嬢様を見ていられなくなり思わず口にしてしまった。 
「ぼっ僕が脱ぎますからよろしいですよ」 
「…え?…あ、ああ、わかった。しょうがないからやらせてあげるんだよ」 

このままえりかお嬢様に続けさせるのは… 
なんだか残念な様な、しかしほっとした様な表情に見えるぞ。気のせいか? 

「うわぁ…す、すごーい…」 
「そうですか?自分では平均くらいかそれより下かなと…」 

いけないっ、いますぐにでも破裂しそうだ。 
え……えりかお嬢様の目にこんな汚れたものがうつるだなんて…いけない 

「触ってみてもいい?」 

なんですと?! 

1 断る理由なし 
2 手が汚れてしまいます 
3 さわるだけで満足ですか、と煽ってみよう 



少々怯えてはいるみたいですが、なんだか目がきらきらと輝いているみたい… 
「いいよね。ね、ね、執事さん、触らせてぇ」 
「だめです。えりかお嬢様の清らかな手が汚れてしまいます」 
「…いやだ、触ってやる」 
「お嬢様〜」 

少し強めに真ん中をぎゅうと握られ… 
「あぐぅ?!」 
「うわぁあっ熱い!な、なんか…これ、変なかんじぃ…」 
まるで楽しむみたいに僕のそれを上下にしていく。 
「えへへ、知ってるんだよ。前にマッサージしてたよね執事さん♪」 

だからそういうふうになさって…あ、ああっ 

自分の手でするのとはまるで違う。いったいどうして 
「え?もっとしてほしいって?うんうんわかってるよ」 
「なにも言ってません!いやああああ〜」 

や…やっぱり経験がお有りなのではないですか? 
先日も筆でこれを刺激してきたし、お嬢様… 

1 えりかお嬢様の手に…出ます! 
2 おやめください!全力で阻止します! 
3 はっ!誰か部屋にいる 



い、いけない、このままでは……… 
「執事さんかわいい顔してるね。えへへ」 

えりかお嬢様ぁあ、ごめんなさい…!! 

  「ひつじさぁん…おしっこ…」 


はっ?!だ、誰だ! 
「ま、舞ちゃ…!」 
えええっ、舞お嬢様が?!た、確かにいまのお声はよく似てますが… 

ドアで入り口に眠そうに目を擦っている舞お嬢様を見つけた。 
「んにゅ〜だれかいるのぉ?ひつじさん以外に」 
「いません!いませんよ舞お嬢様」 

あわててパジャマを履いて、舞お嬢様を御手洗に… 

「ありがと。ごめん、急にしたくなったけど一人じゃこわくて」 

その笑顔を見るとなんだか安心いたします。 
うまく言えませんがいつもの日常に戻ってきたというか。 

つい先刻まで異質な空間にいましたから。 

「おやすみなさいひつじさん」 

1 やはり名残惜しいので異質な空間に戻る 
2 まだ舞お嬢様とお話がしたいです 
3 舞お嬢様も連れていく 



舞お嬢様のなにも知らない笑顔を見て心が痛みましたが、えりかお嬢様をあのままにするわけにもいきません。 

「えりかお嬢様…」 
他のお嬢様を起こさないように忍び足で戻ると、腰に手を当ててお待ちになっていた。 
「お・そ・い・ぞ。こらっ」 
僕の手を引いてそのまま強引にベッドへと引きずり込む。 
「まだかちかちだね。えへへ」 
今度は無理矢理ご自分の手で僕の下半身をあらわに…… 

体が…熱い… 

喉が……砂漠みたいに… 

「今度は執事さんにおまかせしてもいい?」 
「どうしてですか」 
「…いいから。こういう時は男の人がするんでしょ?」 

えりかお嬢様、もしやこの先のことをご存知ないのでは。 
…お聞きするのは失礼でしょう。…それにしてもお嬢様… 

「早くぅ〜、お兄ちゃんって呼ぶよ」 

…なんてお綺麗な…… 

1 お嬢様…力を抜いてください。すぐに終わりますよ 
2 思い直すんだ。一線をこえてはいけない 
3 …あれ?どうするんだっけ 



僕が、差し上げます。 
ここに来てからのはじめてを 

「お嬢様…力を抜いてください。すぐに終わりますよ」 
「う、ん…あ、足開くの?わかった……」 

僕の体に触れるえりかお嬢様。さっきまで笑っていたのに、だんだん目が潤んで…… 
「ほ、ホントにやるの?執事さん…」 
「正直に言います。僕は………したいです。お嬢様は…どうなさりたいですか」 

不潔かもしれない。 
執事のくせにお嬢様と契りをかわすなどおこがましいのかもしれない。 
人間として間違っているのかもしれない。 

…情けないけれど僕は人間の本能には勝てないよ。 

「わ、私は…………」 

よく聞いていなければきっと聞き逃した様な消えそうな声でお嬢様はつぶやいた。 

「…………したい…」 


下着を脱がせようとしたら、お嬢様は僕の手を見た。 
でもなにもしようとはしない。きっと…覚悟はきまったのだろう 

「い、痛い…!」 

あらわになったその部分を見る余裕も無く、いきなりつながろうとしてしまった 

こんな時に相手を気遣えないなんて執事失格だな。 
「あ、んん、んぅう…!」 

いきなりしたから入りづらい。さらにえりかお嬢様は初めてで中はもうきつ… 

いつもよばいをしかけていた時に僕をからかう様な仕草は、どこかで得た知識をもとにしていたのかな 

「んぁあっ、あん、あんあんっ、執事さぁああんっ」 
お静かに…と申しても無理だろう。僕も腰を動かすのが精一杯だが、そこから感じるえりかお嬢様の熱やら感触やらで頭が狂ってしまいそうだ。 

あ で、 出る!! 


「んはああああ・・・ん!!」 

お嬢、さ、まぁああっ 

僕のをいっぱいに感じてくださぁい・・・! 

やってしまった…… 
僕はとうとう越えてはならない一線をこえてしまったのだ。 

明日、お屋敷を出よう。とてもご主人様には言えない… 

「はぁ〜…はぁ〜…」 
僕の胸の中で深い息をしているえりかお嬢様。 
「執事さんのはじめて、もらっちゃったんだよ」 
はにかむそのお姿がとてもいとおしいです。 
「……良かった。執事さんに私のはじめてをあげられて」 
ま、まさかえりかお嬢様の口から自ら初めてだとおっしゃるとは 
「あの、お願いがあるの。お嬢様としての命令じゃなくて…」 

えりかお嬢様は呼吸を整えてから、衝撃的な言葉を口になさった 

「私のお兄ちゃんになって」 

1 む…無理ですよ…僕は執事ですから 
2 …いいよ。えりか 
3 僕の中でおやすみなさい 



「無理ですよ…僕は執事ですから…」 
「……じゃお嬢様として命令。ならいやだとは言えないでしょ」 

一瞬だけ寂しいお顔になったけど、またあの悪戯っぽいお顔になられた。 
「それはずるいですよぉ」 
「えへへ」 

おやめください… 
僕を更に悩ませるおつもりですか、えりかお嬢様… 

「眠いから今日はこのまま寝ちゃおうかな」 
「ご自分のお部屋でおやすみを……」 
「や〜〜だ〜〜。こういう時は一緒がいいっ」 

まだ熱いえりかお嬢様のカラダ 

「初めてをした後の夜だから一緒がいいんだよ」 
「お嬢様…」 

えりかお嬢様のその笑顔は 

¨前¨となにも変わらなかった