C館だけではなくB館のお嬢様も御世話をして差し上げなければなりません。 今度は森で迷ったりしないぞ。何度も同じ過ちを繰り返してたまるものか。 しかし迷ったら困るので地図や磁石は持っていこう 「ここで千奈美お嬢様と桃子お嬢様にお会いしたな」 お二人とも活発な方だったなぁ。特に千奈美お嬢様はターザンのように蔦で遊んでた。勢いあまってを池に突き落としたり… 素敵な笑顔のお嬢様だ。今日も森にいるかな? 確か池へはどっちに行くんだったっけ 1 舗装されてない獣道 2 薄暗い道 3 おや、リスがいっぱい集まってるぞ 確かこっちの獣道は池に通じているはずだ。この細い、人が通らない道をいけば…… 「うっ…」 まぶしい。そうだ、ここだ。ここがあの池だ。 …ピンク色のテントが畔に張ってある。あれは桃子お嬢様の… 「気持ちいいって?あははは、も〜水かかってるよ〜」 池の近くに座り、千奈美お嬢様がリス達と遊んでいる。 確か、会話はできないけど動物の意思がわかるんだったな。 …かわいらしいなぁ。とてもうれしそうだ。素敵な笑顔をなさる 1 お話がしたいな 2 まだ千奈美お嬢様を見ていたい 3 後ろに怪しい気配…うわっ、耳になんか生暖かい風が 「千奈美お嬢様。こんにちは」 「あっ、執事さんだ。こっちきてこっち」 隣をぽんぽん叩くお嬢様。座って、ってことだろう。 「失礼いたします」 千奈美お嬢様の近くにいたリスがとてとて駆け寄ってきて、僕の肩までのぼってきた。 「およ?なんだって」 そのリスに顔を近付けて耳を傾けていたが、やがてにこっと笑う千奈美お嬢様。 「執事さん、この子あなたが気に入ったみたいだよ。いい匂いするって」 「ホントですか」 「うん。ほら、笑ってる」 リスって笑うんですか。あの、表情がかわってないように見えますが… 不思議なお嬢様だな。動物の考えてる事がわかるとは。 なんというか、朗らかな柔らかい雰囲気をお持ちだな。 「あはははは。いいなぁ、私は気に入ってもらうまでちょっとかかったよ」 1 素敵な笑顔ですねと微笑む 2 もっとお話をしよう 3 ん?池の真ん中に泡が立ってるぞ 「素敵な笑顔ですね」 太陽のように明るい笑顔だ。 「やっ……やっだぁ〜、そーんなことないってば〜!」 「お、お嬢様、押さないでくださいよ。落ちちゃいます」 「も〜〜なに?なんなの?なんだチミはぁもう。笑顔が素敵だとかぁ」 千奈美お嬢様は顔を真っ赤にして僕をぐいぐい押してきた。 ちょっと待ってください、このまま押されたら間違いなく池に落ちてしまいます。 「お嬢様、おやめください」 「執事さんおやめください!笑顔をほめないで!」 いやだ、なんだこの力は。まるでかなわないじゃないか。 「千奈美お嬢様〜〜〜〜!!」 「執事さぁあ〜〜ん!萌え〜〜〜〜♪」 1 やめろこの色黒! 2 あっだめだ、池に落ちる 3 だれか走ってくるぞ こ、このままでは僕は…! 「はいストップ〜。そこまでっ!」 はっ?誰だ。こっちに走ってくるぞ。 「ちぃちゃんやめなさい。執事さんを落としちゃダメ」 「……ももちゃん!おかえり」 千奈美お嬢様の動きが止まったぞ。た…助かりました。 「桃子お嬢様…ありがとうございます」 「だめですよぉちぃちゃんを誉めたら。照れ屋だからぐいぐい押してきますよ」 …変わった癖をお持ちですね。そういう癖はあまり聞いたことがありません。 「はいこれ。おいしいのいっぱい採ってきたよ」 「わぁ〜ありがと〜ももちゃん!」 草を編んだカゴから果実を取り出す桃子お嬢様。 「はい執事さんにも」 「ありがとうございます」 森の中にあるのは分かるがそう簡単に採れるのだろうか。すごい人だ 「今日も遊びに来てくれたのぉ?」 1 そのとおりですよ 2 また水浴びを拝見に 3 なぜここで暮らしているのか聞きに 以前お聞きできなかったことを聞きに来たのです。 「なぜ桃子お嬢様が森で暮らしているのか知りたいのです」 「え〜〜〜。やですぅ」 「…気になるのですよ。失礼ですがもしかしたら他のお嬢様とあまりうまくいっていないとか」 「半分だけ正解」 「ちょ、ちぃちゃん!」 …そんな。まさかそのとおりだっただなんて。 いや待てよ、しかし千奈美お嬢様とは仲がいいみたいだ。では他のお嬢様と? 「正解でしょ。だってももちゃんまだお屋敷にすんでたころ、よく夜中に暴れて」 「暴れてないってば!そんな記憶ないし」 「すごかったよ。ホントに寝てたの?はっきりしゃべってたし、動き回ってたじゃん」 「あ〜〜〜〜う〜〜〜〜、いやなこと思い出させないでぇ〜」 なにやらおだやかではないな。 もう少し詳しくお聞きしてみようか 1 桃子お嬢様が嫌がっている。続きはまた今度にしよう 2 気になる…聞きたい 「詳しく聞いてもよろしいでしょうか」 桃子お嬢様は嫌がっていたが、やがてため息を深くついて重い口を開いてくれた。 「私、夢遊病みたいなんですぅ。寝ながらよく歩き回ったりあばれるみたいでぇ…」 なんでも、悪い夢を見て目が覚めた時は必ず自分の部屋ではない場所にいるらしい。 ひどい時には違うお嬢様のお部屋のベッドに寝ていたこともあるとか。 「迷惑かけちゃうからここに寝ることにしたんですぅ。最初は寝る時だけ森に来てたんだけど、お屋敷に帰るのがめんどくなっちゃってぇ」 「みんなは気にしないって言ってるからいいのに」 「いやぁ、やっぱり迷惑はかけられないから」 …自ら選んだというわけですか 桃子お嬢様…苦労なさってるんですね。 1 悲しそうな顔だ。もう聞くのはやめよう 2 話は変わりますが水浴びを拝見させてください 3 えっ、雨? 桃子お嬢様の苦悩に空が涙したのでしょうか。 「やばーい雨だ!」 「テントの中入ろう」 …初めて入る桃子お嬢様のテントの中。思ったよりも広いですね 寝袋、テントとおそろいのピンク色ですか。こんなまっピンクのは初めて見ましたよ。 「その寝袋色つけたの。かわいいでしょぉ?ウフフフフフ」 「あいかーらず目がちかちかするおうちだね〜もぉ」 目をごしごしこすっている千奈美お嬢様。うう、確かに少々目が痛いですね よく目をこらすと置いてあるかばんもピンクじゃないですか。あとランプも… 森の中にこんなテントがあったら目立ちそうだな。 「雨が止むまでお話しようよ執事さぁん。ねぇ、好きな人っていますぅ?」 「聞きた〜い!ねぇねぇ、誰なの?」 はぅ、またいきなりですね。ぼ…僕の好きな方ですか 1 い、いませんよととぼける 2 桃子お嬢様です 3 千奈美お嬢様ですよ 4 茉麻お嬢様がいいです 5 雅お嬢様が… 6 佐紀お嬢様です 7 え、と、あのつんとしたお嬢様 8 友理奈お嬢様がいいなぁ 9 ……B館に該当者なし 「い、いませんよ」 とっさに答えたのでどもってしまった。 「あ〜〜〜〜」「ん〜〜〜〜」 顔を見合わせてにやにやしている桃子お嬢様と千奈美お嬢様… 「あやしい!」「いるでしょ。答えなさい!」 「いたたたたた!」 そして両方からほっぺをつねってきた。い、痛いじゃないですか。やめてください! 「絶対いるでしょお!早くはいちゃいなさい」 「ほらほらこちょこちょ…」 「あはははは、や、やめてくださ、あはははは」 「決めた!白状するまでここから帰しません♪」 「執事さんの好きな人聞きたいなぁ。こちょこちょ…」 ばらしてしまうわけにはいきません。 結局僕は夜まで軟禁され、その間くすぐられ続けて、 やっと解放されたときには歩くのが精一杯でした。 桃子お嬢様も千奈美お嬢様も明るすぎますね… 特に桃子お嬢様は苦労なさっているのにそれを感じさせないほど明るいお方でした。 僕は、またえりかお嬢様にいじられるのを覚悟しながらC館へと急いだ。
リl|*´∀`l|<おそってやるんだよ ノソ*^ o゚)<(またお風呂に間違って入ってこないかな・・・) リ ・一・リ<もう少ししたら誕生日だ ノk|‘−‘)<私も 从・ゥ・从<車椅子なんて遅くない? 州´・ v ・)<私には必要だから・・・ 州´・ v ・)<執事さんは優しいなぁ