このお屋敷にきてもう二ヶ月近く経ってから初めて知ったことがある。 
それは、今僕がいるお屋敷は通称C館と呼ばれていること 
そして別のお屋敷、通称B館があるということだ。 
少し離れた場所にあって、このお屋敷に勤める前にもらった見取り図はC館のものしかなかったので知らなかったのだ。 

さっそく行ってみるとしよう。 
ご主人様が以前お嬢様は14人いらっしゃるといっていたのに半分しかいないのはおかしいと思っていた。 
お屋敷が違うのか、なるほど。 

「こっちの方、だよな」 

こっちはC館の方とは違って自然が多いんだな。ちょっとした森があるぞ。 

さっそく誰かを発見、あの人は 

1 おやこちらを見ている。ちょっと外人の様な顔立ちだな 
2 な、なんだ?!裸の人がいるぞ!肌が白いな 
3 背の高い人が座っている。あれ…泣いてる? 



初めて見る人だ。外人の様に整った、そして気の強そうな顔立ちのお嬢様。 
お名前は何というのだろう? 

「あんた誰?見かけない顔だけど。なんて名前」 
声もしゃべり方もつんとした方だな。 

「はじめまして。僕はこのお屋敷にて執事をさせていただく事となりました…」 

名前を告げると、そのお嬢様もお名前をおっしゃってくれ… 
「ふうん。あ、そ」 
ると思ったがそっけないお返事しか返ってこなかった。 
あのうお嬢様、お名前は? 
「なに?なんか聞きたいことでもあるの?」 
腕組みをしたまま冷たい視線を送ってくるお嬢様。 
「あの…失礼ですが、人にお名前を伺う時は自らも名乗るのが礼儀だと思います」 
「………」 

不機嫌そうに唇をとがらせている。 
う〜…まいったな。C館の方にはこういうタイプのお嬢様はいなかったし… 

1 後回し。他に誰かいないか聞いてみるか 
2 少しかわいいからっていい気になるなよ、と言う 
3 別にあなたの名前など興味はありませんが…と冷たく返してみる 



こういう難しそうな方はあとにするとしよう… 
「他にどなたかお嬢様はいらっしゃいますか?」 
「なんで答えなきゃいけないの。ふんっ」 

そんなに僕を嫌わなくてもよろしいではないですか。 
「そんな事をおっしゃらずに教えてください」 
「やだ」 
即殺ですか。 
…話になりませんね、やれやれ 

まぁこういう方もいらっしゃいますよね。色々な人間がいて当たり前です。 
「こらっどこいくゆ?何か聞きたいことあるんでしょ」 
「他の方を探します」 
「……い、いっちゃうの?」 

急に淋しそうな顔をして近づいてきたそのお嬢様。 
なんですか、いきなりそのつんとした顔が変わって… 
「聞きたいんでしょ?他の娘の場所。教えてあげてもいいよ」 
「よろしいですよ。自分で探しますから」 
「そ、そんな…」 

なんだ?急に態度が変わって。 

1 じゃあ教えてください 
2 結構ですよ。ごきげんよう 
3 あら、どなたか近づいてきますよ 



「では教えてください」 
「………」 
あら?淋しそうな顔から先ほどの意地悪そうな顔つきになっていくぞ。 
「どうしようかなぁ?使用人には教えたくないな〜」 

…とりつくしまがございません 
もういいです。自ら探すことにしましょう。 
「あっ待って、言う!言うから行かないで」 

広い森ですね。地図が必要かもしれません。 
「ねえ待ってよ!待ってったら!意地悪しないでよ〜」 

さっそく道が別れてるな。さて、どこに向かいましょう 

1 この先、湖という看板がある右の道 
2 きちんと舗装された真ん中の道 
3 なにやら昼間なのに薄暗い方へと続く左の道 



この先は湖、か。行ってみよう 

しかしこのお屋敷は本当に広すぎるな。こんな森まで広がっているのだから。 

「…うわっ」 

日の光が差し込み視界をまぶしく照らしてくる。 
なんて綺麗なんだ、この光…そして目の前には看板に書いてある通り… 

「………?!」 

目の錯覚か?誰かいる!この湖で水浴びしている様だ。 

まぶしくてよく見えないが、目を凝らしているうちに見えてきた気がする。 

ん〜〜〜、と、水浴びしている方の特徴は…… 


1 なんですかあのお尻は。あんなにぷりんとして 
2 僕より背が高いですね 
3 なんとふくよかな方ですか 



不謹慎ながら僕は水浴びをしているお嬢様のお尻に見とれてしまいました。 
その場を動かずにただ黙って立ちすくんでいると 

「誰っ?!」 

そのお嬢様が僕に気付いてしまいました。 
「あ、あの、僕はこのお屋敷の執事…」 

目を逸らしたけど…ごめんなさい。ついさっきまであなたの体を見ていました。 

「きゃあ〜へんたーい♪もぉ、おそわれちゃいますぅ〜」 
隠すかと思いきや体をくねくねさせて僕を見つめてくるお嬢様。 
なにやらやたらと甲高い声ですね… 

「……で、あなた誰ですかぁ?見かけない人ですけどぉ」 
「はじめまして、僕はこのお屋敷の執事をさせて頂いてる者でございます」 
「ふぅ〜〜ん」 

湖から上がり、置いてあったタオルを身にまとう白い肌のお嬢様 
「もぉは嗣永桃子っていいますぅ、ウフフフフフ」 

先ほどのつんとしたお嬢様とはまるで違うタイプだな。 

1 なぜここで水浴びなさっていたのですか 
2 素敵なお名前ですね 
3 …あら?そういえばそのつんとしたお嬢様は? 



「嗣永桃子お嬢様。素敵なお名前ですね」 
「いや〜ん♪執事さんこそ素敵な笑顔ですねぇ」 

…なんだこの腰のひねり具合は。ちゃんと骨が入っているのか?人の腰はここまでひねられるのか 
「失礼ですが桃子お嬢様はなぜ湖で水浴びをなさっていたのです?」 
「屋敷のシャワーは肌に合わないの。自然の水じゃないと」 
「そ、そうなのですか」 
よく見るとこの湖あまりきれいではなさそうだぞ…何やら訳のわからない細かいものが浮いている 
「それにねぇこの森は遊ぶと楽しいんだよ!」 

近くを観察してみると燃えて炭となった薪を見つけた。これは焚き火をしたあとなのか…? 
桃子お嬢様が焚き火をなさったのかもしれない。いやまさか 

1 聞いてみようか 
2 いや、それよりB館の場所をきかねば 
3 なんだ?誰か走ってくる 



「あのう桃子お嬢様、ひとつ気になるものを見つけたのですが」 
おそるおそるその炭となった薪を指差して尋ねてみた。 
「もぉがやりましたよぉ。さっきね、きのこ焼いて食べたの」 
「…は?」 
お待ちください。よく見ると湖の畔にピンク色のテントが張ってあるではないですか 
「あちらのテントはもしや」 
ちょっと照れ笑いをして答えてくれた桃子お嬢様。 
「そぉです。あれがもぉのおうち〜」 


……お屋敷に住んでいるのではないのか?なぜこんな不便な森の中に… 

「お屋敷に桃子お嬢様のお部屋は無いのですか」 
「いやぁ〜…あるよ。あるけどぉ、そのぉ〜、ウフフフフフ」 

…怪しい。 
あるならわざわざこんな場所に家を作る必要があるんだ。 

1 誰にも言いませんのでわけを聞かせてください 
2 突然の叫び声が、これはいったい? 
3 うわっ!湖から誰か出てきたぁ! 



「誰にも言いませんのでわけを聞かせてください」 
「…いやあ、そのぉ、もうみんなはわけを知ってるというか」 
それはどういう意味なんだろう。桃子お嬢様がこのような森の中に住み家を作っているのを皆ご存知ということか。 

わけを更に深く聞き出そうとしたその時 
「あーーーああーーーーっ!」 
何やらターザンのような声がして振り向…… 

¨バキッ¨ 

「うわーーーーー!」 

きたかったが、そのまま湖に落っこちてしまった。 
なんだ。いまなにが起きたんだ?!僕になにかがぶつかって、湖に… 

「ぶはっ!はぁ、はぁ、ごほっ、うぐ、うぅぇぇぇぇぇ」 
水をのんでしまった。この得体のしれないなにかが浮いた水を… 

「およ?あぁ、あたっちゃった?すまんねぇ〜あはははは」 

蔦にぶらさがってけらけら笑いながら女の子がこちらを見ていた 
またB館のお嬢様か…今度は桃子お嬢様と違って浅黒い肌のお嬢様だ。 

1 いまのはわざとですか? 
2 いまのはターザンの真似ですか? 
3 なんですかそのたれ目は 



着ている服がだいぶ汚れている 
見たところこの森の中でかなり遊んでいる感じだ。 

ここは驚くところかもしれないが今桃子お嬢様のテントを見てしまったので驚けない。 
C館のお嬢様達はかなりお元気だと思っていたがこちらはそれ以上だな。 
「いまのはターザンの真似ですか?」 
「……この人怒らないね。母さんと違って優しいんだ。こないだぶつかったらお尻叩かれたもん」 
「それ当たり前だからぁ」 
桃子お嬢様に突っ込まれてる。この浅黒いお嬢様はかなり活発な方だな。 

「でさ、あんた誰よ?」 
「ご紹介遅れました。私はお屋敷で執事を……」 
「へぇ〜。私は千奈美、徳永千奈美っていうの。頑張ってね。¨こっち¨の方は大変だよ、じゃ」 

気になる言葉を残して千奈美お嬢様はまたどこかへ行ってしまった。 
華麗に蔦から蔦に飛び乗りながら…すごい方だ。 


僕は何をしようとしていたんだっけ。 
そうだ、確か桃子お嬢様にここに住んでいる理由を聞こうとしていたんだ。 

だが辺りを見回しても桃子お嬢様がいらっしゃらない。 
まさか…千奈美お嬢様とお話してる間にいなくなってしまったのか? 

1 探そう 
2 いやまず森から出よう 
3 おや、すすりなく声がする 



探そう。まだ遠くには行ってないはずだ。 

「…こっちか?」 

あれ、違う。こっちじゃない。じゃあこっちか…?違うぞこっちでもない。 
…おかしいな。あっちの方から入ってきたよね僕。 

まさか…迷った? 
うそでしょ。森に入ってから全然歩いてないつもりなのに。 
「電話で誰か助けを」 

呼べない…圏外じゃないか!最悪だ。 

「ど、どうしよう…」 

カラスの鳴き声が不気味に響く 

どうしよう。いい年して迷子になっちゃったよ。 


…日が暮れるまでに森を抜け出さなくちゃ…でもどうやって? 


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