「やっと1日が終わったか」 

執事の1日は長い。朝は誰よりも早くから起きて夜の皆が寝静まった頃まで頑張る。 
お風呂に入る時もたいてい僕ひとりになってしまう。 
明日は学校がお休みで朝の御挨拶も通常より時刻が遅いので、ゆっくり入れるな… 

「…おや?」 

明かりがついているぞ。めずらしいな、僕より遅く入浴する人がいるのか。 
…って明かりがついてるのは女湯の方じゃないか!いったい誰が入ってるんだろう 

1 …のぞくのは良くない。さっさと入って寝よう 
2 神様お許しくださいっ。本能には逆らえません 
3 と思ったら出てきたぞ!あ、あなたは 



神様ごめんなさい… 
ここのところ忙しくてずっと自慰もできなくて、たまってるんです。 

少しのぞくくらいなら減給にはなりませんよね?ご主人様。 
いったい誰だろうこんな時間にお風呂に入ってるのは。 
メイドの道重さんだろうか?あの人お風呂が好きらしいから… 

「湯気でよく見えないぞ。入ってるのは誰だ…」 

ぜんぜん見えないので、扉をばれない様に少しづつ開けていく。 
開けて…あけ… 

ところが困ったことに、思った以上に滑りがよろしくて 

  「あ」 

なんと半分近く開いてしまったのだった。 

あぁあっ目が合ってしまった!あっあなた様は 

1 えりかお嬢様! 
2 ち、千聖おぼっちゃま、いやお嬢様… 
3 ささっ早貴お嬢様ぁあ〜 



幸い僕に背中を向けて体を洗っていたので、お嬢様からすれば見られなくて良かった。 
いや、よろしくは無いですね… 

「きゃあああーっ?!なななんで執事さんがここに!」 
ばしゃばしゃ熱いお湯をかけてくる早貴お嬢様。 

「ぼ…僕はいつもこの時間にお風呂なんですよ。早貴お嬢様はどうしてこの時間に」 
「出てって!変態、この変態!スケベ!」 
これは嬉しい… 

い、いやいや悲しい事故だ。これでもう早貴お嬢様の僕への印象は最悪になった。 
それどころか言い触らされたらもうお屋敷にはいられないよ〜 

1 落ち着いてください。お嬢様、お背中を流します 
2 あぁっ、すべるぅ! 
3 お待ちくださいお嬢様、なぜ走ってくるのです 



「早貴お嬢様落ち着いてください、お背中を流しますから」 
「早く出てってよぉ!」 
「熱いですお嬢様おやめください!」 
そんなに暴れたら…床はびしょびしょなんですよ、ほら 
「きゃあぁっ?!」 

危ない…! 

「あうっ!」 
あやうくお嬢様が滑って転んでしまうところだった。 

「お怪我はありませんか?早貴お嬢様」 
「…………あ、ありがとう…」 

小さいなぁ早貴お嬢様って。 
で、でも、なかなか発育はよろしい様で… 
「見ないで!」 
「も、申し訳ございませんっ」 

お嬢様はまた僕に背中を向けてしまった。 
ここは…なんといかがわしい空間だろう。 
僕は腰にタオルを巻いただけでお嬢様は一糸纏わぬ姿。 
「お背中…流しましょうか?」 
「…いいよ」 

良かった、先程よりおとなしくなられた様だ。 
「…変なところさわったら怒るよ執事さん」 
「触りません!神様に誓いますから」 

1 よこしまな事は考えるな、ちゃんと背中を流すんだ 
2 しっかりとそのきれいな背中を拝見させて頂きまする 
3 おや、近くに何か黒いものが、うわぁゴキブリだぁ!! 



触ったら僕はもう人間をやめなくてはならないだろう。 
それくらい罪深い事なの…… 

いま何か黒いものが動いたぞ。嫌な予感がする、まさか 
あっまた動い 

「うわぁゴキブリだぁ!!」 
「執事さんどうしたの、きゃああ…!」 
「ゴキブリは苦手なのです!こいつ、あっちにいけ!来るな!来るな!」 
僕は夢中で前のめりになってその黒いやつにお湯を引っ掛けた。 
動かなくなったぞ、今のうちに排水溝に流してやれ。 
「あ、あの、執事さん…」 
ふう。流してやったぞ、成仏してくれよ。 
「あ……の……」 

…あれ?お嬢様はどこだ。そういえば前にいたはずだよな。 
「……う……」 
嫌な予感がしてふと声がした方を見ると… 

僕は全身の血の気が引いていくのがわかった。 
どういう経緯でこうなったのかわからなかったが、僕が早貴お嬢様を押し倒した様な体勢に…… 
早貴お嬢様は僕の下で倒れていた。 
「執事…さん…」 

目が潤んでいる…なんてことをしてしまったのだ。 

1 誠心誠意をもって土下座 
2 人の気配が!! 
3 …お嬢様…きれいですよ、とほほを撫でる 



ゴキブリに気を取られ早貴お嬢様を押し倒した事に気が付かないなんて。 
「申し訳ございませんお嬢様!!ほ、本当に申し訳ございません!!」 
「…いいよ、びっくりしたけど…」 

このあとどれほど土下座したか数えられない。 
早貴お嬢様はすぐにお許しの言葉をかけてくださったけど、簡単に許せるはずがない。 
自分がお嬢様の立場であれば心の傷になるにちがいないから… 

「あの…」 

お風呂からあがり着替えを終えたお嬢様が、僕にぽつりとつぶやいた。 

「きょ、今日のことは黙ってるから…二人だけの秘密だよ」 
「よろしいのですか?僕は貴方にとても失礼な事をしたのですよ…」 

「いいから約束。それとも、言うことがきけないの?」 
「とんでもない!はい、お約束いたします」 

差し出されたその小指は、僕のよりも小さい。 
そっと指切りを交わしたら、キュフフフ、と独特の笑い声を出した。 

「おやすみなさい。執事さん」 
「はい。また明日。おやすみなさい早貴お嬢様」 

不謹慎だが助かったと思ってしまった。 
…さらに不謹慎なことだがもう股間が破裂しそうだ。今夜は少し寝るのが遅くなりそうだぞ 


リl|*´∀`l|<執事さんはむっつりなんだよ 州´・ v ・)<カッパ リ ・一・リ<愛理ちゃん 从o゚ー゚从<出番はあるのかとききたい 从・ゥ・从<ガッー 从o゚ー゚从<誰がメイド服よりかっぽう着が似合うって? ノソ*^ o゚)<執事さんのおちんちん… リl|*´∀`l|<早貴ちゃんの前わざとバナナをしゃぶって反応を見るんだよ ノソ*^ o゚)<けっ 州´・ v ・)<ケッケッケ