「大きなお屋敷だなぁ…」 

ここが今日から僕が勤めるお屋敷か。 
見取り図が送られてきた時はわが目を疑ったが、どうやら本当の大きさだったみたいだ。 
それにしても少々広すぎはしないだろうか? 

巨大な門をくぐり歩いているんだけど一向にお屋敷が見えてこないよ。 
まずは誰か人に会って自己紹介をしたい。というか場所を聞きたいな。 

と思っていたらなにやら人影が…いったい誰だ? 

1 車椅子に座ってる華奢な女の子がいるぞ 
2 すらりと背の高いモデルみたいな子だ 
3 な、なんか汗だくの子が走ってる 



池の近くで女の子が車椅子に座りたたずんでいた。 
年は、よくわからないがぱっと見た感じではまだ中学の1〜2年くらいだろうか。 
車椅子に座っているということは足が不自由なのか… 

「あっ!」 
急にその女の子が立ち上がり、池に向かって歩きだした。 
だがその足取りは見るからに危なっかしい。足がふるえてうまく歩けない様だ 

1 すぐに助けに向かう 
2 何をしでかすかわからないので様子を見る 
3 声をかける 



あのままでは池に落ちてしまう。放ってはおけない。 
「あっ……」 

僕にしっかりと抱き抱えられ、おどおどした表情で見上げるその女の子。 
「大丈夫?いま、転びそうだったよ。池に落ちたら大変だからつい…」 
「……カッパ…」 

…え?か、カッパ? 

「カッパを見たの。いるんだもん、カッパはここにいるの!」 
いきなり何を言いだすんだろうこの女の子は。 
池に行こうとしたのはそのカッパを見つけるためか、いやよくわからない。 
「みんな信じてくれない、カッパがいるって。あなたは…信じてくくれる?」 

うう、わけがわからない。この子はこのお屋敷の住人だろうか 

1 なぜか目が哀しそうだ。ちゃんと信じると言おう 
2 それはおいといてお屋敷の場所をたずねる 
3 じゃあ会ってきなさい、と池に落とす 



だけどこの哀しそうな目を見ていると… 
「…わかった。信じるよ。この池にカッパはいるって」 
「ありがとう!…誰も信じてくれなかったから嬉しい」 

嬉しそうに僕を見上げるその女の子。 

「ちょっと、勝手に一人で車椅子から立ち上がったら危険だよって言ったじゃん愛理」 

ふと背中の方から声がした。振り向くとそこには 

1 ずぶ濡れの女の子…池におっこちたのか 
2 外国人?すらっとして背が高いモデルみたいな子だ 
3 子供だ。カッパの子より歳は下か? 



一瞬、外国人と見間違えた。だが外国の顔立ちというよりは日本に近いかもしれない。ハーフか? 
「あら、あなたが愛理を助けてくれたんだ。ありがと」 
「い、いえ、助けるだなんてそんな大それた事は…」 
この華奢な、足が不自由な子は愛理というのか。可愛らしくて素敵な名前だ。 

「…そう言えば確かうちに今日から執事が来るとかパパが言ってたっけ。もしかしてあなたがその執事さん?」 

1 はい、僕が執事です。 
2 あなたの名前は? 
3 …あれ、なんだか愛理ちゃんの様子がおかしい 



「はい、僕が執事です」 
「ふ〜ん。あなたがねぇ」 
前から、後ろから、そして横から…僕をいろんな角度から見下ろしたり見上げたりするその女の子 
「へぇ〜。パパから聞いてたけどかっこいいね」 
「はい?!いっいえ、めっそうもない!」 
「わぁ〜真っ赤。かわいい反応するんだね」 
「あ、あの…お屋敷はどちらでしょうか。ご主人様に御挨拶をしたいのですがまだ見つからなくて…」 
「いいよ。連れてってあげる」 


なんとかお屋敷に辿り着けた。はぁ、長かったなぁ。 

「おお、君が執事君かぁ。ほほ〜なかなかいけとるなァ」 

あ、あなたがご主人様ですか? 
なんというかイメージと違いすぎて… 
もっとご年配の方だと思っていました。思ったよりずっと若くて気さくな方で… 

「この屋敷には14人の娘がおる。ま、血はつながっとらんけどな、はっはっはっ」 

…えっ、それはどういう意味でしょうか? 

このお屋敷に来る前に得た情報では、ご主人様はとある会社の社長だとか。 

…人に言えない秘密があると記されていたけど、それはまさか 

「俺はなかなか家に帰れなくてなぁ、あいつらにはいつも寂しい思いさせとる…かわいがってやってほしいんや」 
「あ、あの、その14人の娘っていうのは」 
僕の言葉をさえぎるかの様に電話がかかり、ご主人様は受話器を手に取る。 

「…おう俺や。なに?わかった、すぐいくわ」 

ご主人様が机のボタンを押すといきなり後ろの壁が倒れて… 
「へ、ヘリコプターが?!」 
「悪い、あとは頼むわ。ほいじゃっ」 

待ってくださいご主人様!まだお聞きしたい事が山ほど 

「君の部屋は…そうやな、空いてる部屋好きに使え。娘達を頼むわ!じゃ!」 

い、行ってしまった。びっくりしすぎて何が何やら… 

とにかくこうして僕の執事生活は始まった。いろいろとありそうだ。 

1 まず休もう。どこか空いている部屋を探すか 
2 屋敷の敷地内を見て回る 
3 先ほどの車椅子の子が気になる 



しかしご主人様もおおらかというか大雑把と言うか… 

ひとまずどこか空いている部屋を探すとしよう。 
えーと、どこにしようかな。これだけ広いとそこら中に空き部屋がありそうだからな… 

しばらく探してお屋敷の入り口すぐの部屋にすることした。 
「は〜〜〜〜〜…」 
なんだかもう疲れている。まだすべき事は何もしていないのに。 
お嬢様は14人とご主人様はおっしゃっていた。 
まだ殆ど顔を知らないし、名前も知らない。それにきちんと自己紹介もしていない… 

だが、急に疲れてきた。今日はこれからどうするべきか 

1 寝よう。頭をすっきりさせなくちゃ 
2 いやだめだ。きちんと自己紹介はしなければ 
3 あれ?ロッカーから何やら物音がするぞ 



「やっばー見付かった?!」 
急にロッカーが開いて中から女の子が飛び出してきたぞ。 

「…………」 
僕を見て思い切り固まっている。歳はいくつくらいだ?かなり幼いぞ… 

「なんだおまえ。ちさとじゃないのかよぉ」 
ちぇっ、と舌打ちをして動きだし僕を少しにらむその女の子。 
どうやらかくれんぼをしていた様だな。 
「ふしんしゃかぁ?パパに言い付けてやる」 
「ぼ、僕は今日からこのお屋敷で皆様のお世話をしに参りました執事でございます」 
「…ひつじ?」 
「いえ、執事です。執事」 
「ひ、つ、じ?」 

この子は僕をからかってるんだろうか。執事とひつじを聞き間違えるとは 

1 簡単に申しますと使用人ですよ 
2 この娘はおいといて他の娘を探そう 
3 激しくノックする音が…どちら様ですか 



「簡単に申しますと使用人ですよ」 

おや、ますます首をかしげてしまったか。 
言葉の意味がわからないのは大変だ、僕が何をしにきたのかわかって頂かないと。 
「まあ…使い走りの様なものですかね」 
ぜんぜん違うと思うけれど分かりやすく言うならこうなるか。 
「ふーん、じゃパシリか。かっこわるい仕事だね」 

こ、このお嬢様は言葉がきついんだな。ははは。 
「でもひつじの方が好きだからひつじって呼ぶね。ひつじさん」 
「はい、なんとでもお呼びください。一応名前もお伝えしておきますね」 

ようやく自己紹介ができた。 

「わたしは舞。萩原舞だよ、よろしくねひつじさん」 
「かわいらしいお名前ですね。舞お嬢様」 
「よーし。じゃひつじさんさっそくお仕事。ちさとを探して」 

最初の仕事が人探しか。 
まあいい、舞お嬢様にいいところを見せたいから頑張ろう。 

1 かしこまりました。私にお任せください 
2 す、すみません、急に調子が…とさぼる 
3 もう少しお嬢様の事が知りたいです 



頑張ろうと思ったが何やら急に調子が悪くなってきた。 
「どしたの?顔色わるいよ」 
「い、いえ、何やらめまいが…その…」 

悪いが実はさぼるつもりだった。しかし仮病を使うつもりが本当に具合が悪くなってきたぞ。おかしいな 

「ひつじさん大丈夫?汗かいてるけど」 
「も、申し訳ございません。少し横に…」 
「じゃ気を付けて。わたしはわたしでちさとさがすから」 

自由なお嬢様だ。心配してくれるかと思ったがもう部屋から出てしまった。 

…きっと環境が変わりすぎてどっと疲れが来たんだろう。 
目が覚めたら状況はどうなっているかはわからないが、ひとまず休むとしよう。 

早く一人前の執事にならなければならない。 


(o・v・)<ひつじ 州´・ v ・)<カッパほ ノノl∂_∂'ル<巨乳ほ 州*‘ ー‘リ<ないないw 从・ゥ・从<いやあ肩がこっちゃうとか言って リl|*´∀`l|<w 从・ゥ・从<なによ・・・ ノk|‘−‘)<・・・ ノk|‘−‘)<ふっ 从#・ゥ・从<いま笑ったわね?!まてっ!もみしだいてやる! ノk|*‘ρ‘)<ハァハァ リ ・一・リ<ふっ 从#・ゥ・从イライラ